tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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花男メンバー…<F4&T4>  21.



或る日の事だった。


英徳学園内で、総二郎と優紀が、二人一緒に、歩いて居る所を、優紀の姉で在る 瑞紀に、観られてしまったのだ。


総二郎と優紀にとっては、“来るべき時が来た。”と、言うべきなのだろう。


だが、其の時の総二郎と優紀は、予もや、瑞紀に観られているとは、思っても視なかったのだ。


何故なら…。
同じ英徳学園内といっても、高等部学舎の在る場所と…。
大学学舎が在る場所とでは、広い英徳学園内だけに、離れて居たのだ。


だからだったのだろう。
“まさか…?”と、言う事が起こってしまったのだ。



という訳で…。
来るべき時が来たかの様に…。


総二郎は、総二郎にとっては、兄で在る 祥一朗から…。
優紀は、優紀にとっては、姉で在る 瑞紀から…。


其の後の総二郎と優紀は、それぞれ、祥一朗 と 瑞紀から、呼び出されたのだった。


なので、総二郎と優紀は、仕方なく、呼び出されていた祥一朗と瑞紀が、同棲して居るマンションに、向かうのだった。


其処で、お仕置きという訳では無いのだが…。
総二郎は、祥一朗から…。
優紀は、瑞紀から…。


それぞれ、お説教を受けるのだった。


先ずは、祥一朗から、口火が切られたのだった。


「総二郎…。
 俺は、総二郎に伝えた筈だよな?
 優紀ちゃんは、瑞紀の実妹…何だよ。
 其の事は、既に、分かってる筈だよな。
 優紀ちゃんは、遊びで付き合える相手じゃないだろ?」


そんな祥一朗の言葉に、真剣な顔付きに成って、反論の意を伝えた総二郎だったのだ。


「俺は、優紀との付き合いを、遊びとして、捉えてる訳じゃねぇよ‼
 真剣だっつーの‼」


其処に、瑞紀が、優紀に声を掛けたのだった。


「優紀は、如何いうつもりで、総二郎君と、お付き合いをして居るの?」


なので、優紀も、真剣な顔付きに成って、自身の姉で在る 瑞紀だけじゃ無く、祥一朗にも、伝える様に、話しし始めるのだった。


「私も、総二郎さんとのお付き合いは、真剣な気持ちで、お付き合いさせてもらって居ま
 す。」


そんな総二郎と優紀の真剣な顔付きを観た祥一朗と瑞紀は、了承の意を伝えるしか無かったのだ。


「総二郎…。
 本気…何だな‼
 と言うのなら、俺は、其れ以上…。
 何も言わないよ。」


其処に、瑞紀も、了承の意を伝えるしか無かったのだが…。
瑞紀は、総二郎に、釘を刺す事だけは、忘れて居なかったのだ。


「そう…ね。
 総二郎君…。
 私から、一言だけ、言わせてもらっても良いかしら?」


そんな瑞紀に、冗談でも、“嫌だ‼”とは、言えない総二郎は、了承するのだった。


何故なら…。
優紀の姉で在る 瑞紀から言われる言葉は、総二郎にとって、予想出来るのだから…。


「はい、何でしょうか?」


なので、瑞紀は、総二郎の真意を測る為に、総二郎の方を、じーっと、見詰め乍ら、確認するのだった。


「優紀を泣かさないと、今、此処で、誓えるかしら?」


そんな瑞紀からの言葉に、間髪入れずに、返答する総二郎だったのだ。


「はい。
 俺にお任せ下さい。
 俺は、優紀さんを、一生、幸せにして魅せますので…。」


そんな総二郎の言葉に驚愕したのは、優紀だけでは無かったのだ。


所謂、祥一朗と瑞紀も、そうだったのだ。


なので、祥一朗は、自身の弟で在る 総二郎に、確認の言葉を告げるのだった。


「ちょっと、待て‼
 って、事は…。
 総二郎と優紀ちゃんは、結婚を考えてるって事だよな?」


だが、そんな焦っている祥一朗に対して、飄々と、返答する総二郎だったのだ。


「何か、変な事…。
 俺は、言ったか?
 言ったつもりはねぇんだが…。」


なので、祥一朗は、未だ、焦って、総二郎に、訊き返して居たのだった。


「否…。
 総二郎と優紀ちゃんは、まだ、高校生だろ?
 結婚を考えるには、まだ、早いだろ?」


だが、尚も、総二郎は、祥一朗に、飄々と、返答するのだった。


「今は、まだ、早ぇって思っても…。
 後4年後には、俺は、大学を卒業する。
 其れから、考えるより、今から、其のつもりで居る方が良いに決まってるだろ?」


其処で、祥一朗は、ぼそっと、呟くのだった。


「それぞれ、兄弟で、同じ婚家のお嬢さんと、結婚するとは…。」


そう呟いた祥一朗の言葉で、何故、祥一朗が、そんなに、焦って居たのか?
やっと、気が付いた総二郎だったのだ。


だが、総二郎は、既に、優紀に、のめり込んで居たのだ。


既に、総二郎の中では、総二郎自身から、優紀を引き剥がす事等…出来ないと思って居るのだ。


其れは、祥一朗とて、同じ思いだったのだ。


既に、祥一朗の中では、祥一朗自身から、瑞紀を引き剥がす事等…出来ないと思って居るのだ。


だから、総二郎は、祥一朗に、言えた言葉だったのだ。


「仕方ねぇだろ‼
 兄貴も、姉さんと、離れたくねぇだろ?
 俺だって、優紀と離れたくねぇよ‼
 だから、お互い、此のまま、付き合いを続けて行けば、良いんじゃねぇの?
 いざと成れば…。
 強行突破だろ?」


祥一朗は、そんな総二郎の言葉には、呆気に取られて居たのだが…。
“総二郎の言う通り…。
 其れしか無いだろう。”と、決心するのだった。


“其の時が来た時には、兄弟で、一致団結して、『強行突破作戦』で行こう。”と、心に固く誓う祥一朗だった事は言うまでも無かったのだ。


だが、此の時の総二郎は、ニヤッと、笑って居た事も、また、言うまでも無かったのだ。


同じ兄弟でも、度胸の付き方が、少し、違う様子だったのだ。


慎重派の祥一朗に対して…。


“成せば成る。”と、云わんばかりに…。
“其の時が来たら、如何とでも成るだろう。”と、考える総二郎だったのだ。


同じ親から生まれた兄弟なのに…。
祥一朗 と 総二郎の考え方の違いは、産まれ順番が、為せる業なのだろうか?


其の後の祥一朗と総二郎の兄弟が、楽しみな状況だった事は言うまでも無かったのだ。

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