人間恐怖症…<つかつく> 7.
時を同じくして、滋は、或る情報を、得ていた。
なので、其の話しを聞き付けて直ぐの滋は、F3&T3のLINEグループに、連絡を入れたのだった。
『全員…。
今から、うち(大河原グループ)のレストランの個室に集合‼』と…招集を掛けたのだった。
其れには、F3&T2も、それぞれ、“何事か?”と、思い乍らも…。
『既読スルー』する事無く、全員が、返答するのだった。
『了解‼』
『『分かった。』』
『『了解しました。』』
そして、大河原グループのレストランの個室に、集合したのだった。
そして、呼び出された事で、機嫌の悪い類は、ソファに寝転び始めたのだった。
また、デートの約束が有った総二郎とあきらに関しては、何か言いた気な雰囲気を醸し出して居たのだった。
また、此の日の桜子は、バイトが休みだった優紀と一緒に、カフェで過ごす事に成って居たので、何か、浮かない顔付きだったのだ。
優紀は、其れ程…。
不満そうでも無かったのだが…。
そして、あきらが、滋に、声を掛けたのだった。
勿論、不満気な物言いだった事は言うまでも無い。
「おい、滋…。
今日のマダムとのデートの約束を断ってまで、こっちを優先したんだぞ‼
有り得ねぇ話しじゃねぇだろうな?」
此れには、顔を真っ赤にさせて、怒り出した滋だったのだ。
だから、滋も、あきらだけじゃ無く、F2&T2に、言って除けるのだった。
「あのねぇ…。
物凄い、情報なの。
だから、誰かに、聞かれたら、大変だと思って…。
此処に、集まってもらったの。
私の話しを聞く前に、勝手に、判断しないでくれるかな?」
此の時の滋は、かなり、怒りをぶちまけて居たのだった。
何時もの滋なら、あきらの様な物言いで言われたとしても、仕方ないのだが…。
其処で、じれったさを感じ始めた総二郎が、滋に訊き始めたのだった。
「だったら…。
早く言えよ‼」
其処で、滋は、大威張りの様に、言い始めたのだった。
「えっへん‼
あのさぁ~。
『古菱進』って、知ってる?」
其の滋の言葉に、反応したのは、他でも無い類だったのだ。
しかも、寝転んで居た筈のソファから、類は、飛び起きたのだった。
だが、総二郎とあきらは、そんな滋の言葉に、首を捻り乍ら、返答して居たのだ。
先ずは、総二郎が、返答したのだった。
「否…。
聞いた事ねぇな?」
そして、あきらも、滋に返答し乍らも、滋に確認する様に、訊いて居たのだった。
「俺も、聞いた事がねぇな。
けど…。
苗字が、『古菱』って事は、『古菱財閥』の御曹司って事か?」
なので、滋は、詳しく説明する様に、話し始めたのだった。
「うん。
そうらしいんだよね。
うち(永林学園)の大学の1年に、『古菱進』っていう学生は、居るんだけど…さ。
其の『古菱進』っていう学生…何だけど…ね。
如何も、何か、有る様に感じて、成らないのよね。
だって…ね。
『古菱財閥』には、私達と同世代の娘が居る事は聞いた事が有ったんだけど…。
息子が居るという情報は、今まで、同じ財閥系のうち(大河原家)でも、情報として、
入って来た事が無いのよね。
パパにも、聞いて視たけど…。
“そんな話しは、聞いた事が無い。”って、言って居たのよね。
其れに、『古菱進』っていう学生が、永林学園に入って来たのは、高校からだったらし
いのよ。
しかも、『古菱進』っていう学生の年齢は、つくしの弟と、確か、同じ歳なのよ。
つくしとは、2歳違いって、言って居たから…。
私の3つ下って事だよね。
其れに、つくしの弟の名前も、確か、『進』だったよね?」
此れには、優紀が、反応したのだった。
「はい。
『牧野進』って、言います。」
なので、滋は、頷き乍ら、優紀に返答するのだった。
「やっぱり、そうだよね。
で、優紀は、つくしの弟君とも、面識が有ったんだ?」
なので、優紀は、滋に、言って除けるのだった。
「はい。
つくしとは、中学校から一緒でしたけど…。
進君とは、進君が、小学生の頃から、一緒に、遊んだりしてましたから…。」
其処で、今まで、何か、考え事をしているかの様に、唯、黙ったまま、会話を、聴いて居た類が、滋に、話し掛けたのだった。
「大河原…。
もしかしたら、其の話し…。
ビンゴかもよ‼」
初めは、類が、何を言って居るのか?
全く、理解して居なかった滋だったのだが…。
類の顔付きを観て、理解した滋だったのだ。
なので、滋は、確信を突き始めて居たのだった。
「そうか?
類君も、つくしの弟君と面識が有ったんだったよね?」
そう訊かれた類は、滋に、頷き乍ら、返答するのだった。
「ああ。
良~く知ってるよ。」
なので、滋は、カバンから、携帯を取り出し…。
画面をタップし始めたのだ。
そして、携帯の画像を、類と優紀に見せるのだった。
「じゃあ、類君と優紀は、画像を見ただけで、つくしの弟君か如何か?
分かるって事だよね?」
此れには、類も、優紀も、頷き乍ら、滋の携帯に、目を向けて居たのだった。
そして、類と優紀は、同時に、滋に返答するのだった。
「うん、分かるよ。」
「はい。
分かります。」
という訳で、滋は、先ずは、類と優紀に、携帯画像を見せたのだった。
「本来なら、違法だとは思うんだけど…。
優紀なら、つくしの弟君か如何か?
画像を見れば…。
“分かるかな?”と、思って、こっそり、撮って来ちゃった。
此れ…何だけど…?」
優紀は、滋から、携帯を預かって、画面を見て、驚愕して居たのだ。
そして、優紀は、有り得ない程の興奮状態で、叫んでしまったのだ。
「進君…。」
何時もの優紀なら、有り得ない光景なだけに…。
F3&T2は、そんな優紀に、驚愕するのだった。
だが、其れ程…。
此の画像の件に関しては、優紀にとって、驚愕だったのだ。
そして、類も、滋から、携帯を預かって、画面を見乍ら、言って除けるのだった。
「だから、言ったでしょ‼
“ビンゴだ‼”って…。」
そんな類と優紀の言葉を受けて、あきらは、滋に、伝えるのだった。
「滋…。
其の『古菱進』っていう学生を、明日、此処に連れて来い‼
牧野の弟なら…。
牧野の事が、何か?
分かるんじゃねぇのか?
という訳で…。
明日も、此処に、全員集合な‼」
「「「了解‼」」」
「「了解しました。」」
という訳で、翌日の滋は、『古菱進』っていう学生を、大河原グループのレストランの個室に連れて来るという任務を課せられたのだった。
何故か?
ワクワク気味の滋だった事は言うまでも無かったのだ。
なので、そんな滋の様子を観て居た桜子は、滋が、きちんと、『古菱進』を連れて来る事が出来るのか?
心配に成る桜子だった事も言うまでも無かったのだ。
<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく> 7.』の中で、遣ってはいけない言葉が
入って居ます。
ストーリー上、必要不可欠な文面と成る為…。
了承の程、宜しくお願い致します。
また、関係者各位 様、勝手致しております事を、お詫び申し上げます。>