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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  8.




滋は、任務を遂行する為に、『古菱進』を探して居た。


そんな時だった。


滋の前方に、『古菱進』は、居たのだった。


英徳学園も、そうだが…。
永林学園も、幼稚舎から大学部まで、全て、同じ、敷地内に存在するのだ。


広くて当然と云えば…。
当然だったのだ。


だから、滋は、『古菱進』を見付けられた事に、ホッとして居たのだった。


そして、滋は、『古菱進』の方に、向かって居たのだった。


そして、滋は、唐突に、『古菱進』に声を掛けたのだ。


「あのさぁ~。
 君って…。
 『古菱進』君だよね?
 私は、此処(永林学園)の大学4年で、大河原財閥の娘の『大河原滋』って、言うの。
 君に、訊きたい事が有るんだけど…。
 良いかな?」


だが、進は、滋からの唐突な声掛けに、警戒して居たのだった。


だから、進にとっては、言えた言葉だったのかも知れない。


「大河原財閥のご令嬢が、俺に何の話しが有るんでしょうか?」


だから、此処では、話し出来る内容では無いと思っていた滋だったのだが…。
“仕方ないな。”と、思い乍ら…。
滋は、『古菱進』に、確信を突くのだった。


「私の名前って…。
 さっきも、伝えたけど…。
 『滋』って、云うんだけど…さ。
 君のお姉さんから、私の名前…。
 聞いた事無いかな?」


だから、其の時の進は、過去の記憶を辿って居たのだった。


そして、進は、姉で在る つくしから、幼馴染で親友で在る 優紀の名前だけじゃ無く…。
『滋』と『桜子』という名前を、良く耳にして居た事を思い出して居たのだった。


だから、進は、其の場で、驚愕顔を顔に張り付かせるのだった。


そんな進の顔付きを観て居た滋は、確信を突くのだった。


「聞いた事…。
 有るんだよね?」と…。


そんな進の様子を観乍ら、話しして居た滋は、更に、進に、言って除けるのだった。


「あのさぁ~。
 進君…。
 私の名前をお姉さんから訊きたい事が有るのなら、私と一緒に、就いて来てくれるか
 な?」


もう、逃げ切れないと悟った進は、滋の言う通りに、就いて行く事に、了承したのだった。


「分かりました。」と…。



そして、滋は、進を伴って、大河原グループが経営して居るレストランの個室に向かうのだった。


そして、滋は、ドアをノックして、個室の中に入る際に、徐に、進を個室の中に、誘導するのだった。


「進君…。
 此方に、どうぞ…。」と…。


そして、進は、何も、考えずに、個室に入った時に、声を掛けられたのだ。


其処で、進は、漸く、此の状況を理解したのだった。


「進…。」
「進君…。」


進は、自身の姉で在る つくしを通じて、進の事を知って居る類と優紀に声を掛けられて居たのだった。


此の時の進は、驚愕処では、無かったのだった。


もう、逃げれられない事を悟って居たのだった。


だから、進は、ボソッと、言えた言葉だったのだろう。


「まさか…。
 姉の知り合いに、永林(学園)の学生が、居たとは…。」


そんな進の言葉を拾っていたあきらは、進に、言って除けるのだった。


「だから、進は、態と、高校から永林学園に入学したってか?」


だから、進も、言って除けるのだった。


「姉の知り合いは、全て、英徳学園だと、思って居ましたので…。」


其処で、滋は、進に伝えるのだった。


「私は、元々、幼稚舎から、永林学園なの。
 つくしと知り合う前には、既に、永林学園の生徒だったの。
 だから、都立出身の優紀は別として…。
 私だけが、永林学園だったという訳…。」と…。
「………」


進は、其の事に関しては、何も言えない状況だったのだ。
何故なら、此の全ての状況を理解した進だったのだから…。



だからだったのだろう。
そんな進の様子を観て居た類が、進に、口火を切ったのだった。


「進…。
 此処に、呼び出された理由は、もう、分かるよね?」


なので、進は、類の方を向いて、頷き乍ら、返答するのだった。


「はい。」と…。


だが、其れ以上…。
其の時の進は、口を開く事は無かったのだ。


だから、類は、進に訊き出そうとするのだった。


「進…。
 今、牧野は、如何してる?」


進は、一瞬、口を閉ざしたかの様に、類には、観えたのだが…。
進は、口を割ったのだった。


「花沢さん…。
 そして、皆さん…。
 俺から、言える事は、唯一つだけ何です。
 『牧野つくし』は、もう、此の世には、存在しない。」


そんな進の口振りを見た類は、進に確信を突こうとするのだった。


「其れって…。
 如何意味…?
 もう、牧野は、此の世には、生きてないって事…?」


だが、進の口から出て来る言葉は、尚も、唯、一点張りだったのだ。


「だから、今の俺から、言えるとする成らば…。
 『牧野つくし』は、もう、此の世には、存在しない。
 今の俺には、其れだけしか言えないんです。」


類は、そんな進の頑なな口振りに、言える言葉が有るとする成らば…。
此れしか言えなかったのだ。


「進が、今は、其れしか言えないと言うの成らば…。
 何時かは、進の口から、本当の事を教えて欲しいんだけど…さ。
 進…。
 何時かは、俺等に、本当の事を教えてくれるよね?」


進は、類の威圧とでもいう様な顔付きに、了承の言葉を伝えるのだった。


「そうですね。
 何時かは、言える日が来ると思います。
 其の時は、何時に成るかは、今の俺にも、分かりませんが…。
 其の時まで、姉と俺の事は、何も言わず、陰から、そーっと、見守ってもらえると嬉し
 いです。」と…。


そして、進は、其の場を離れる様に、F3&T3に伝えるのだった。


「申し訳ございませんが…。
 今日は、此れで、失礼します。」


だが、そう言った進に、類は、唯、進を諭す様に、伝えるのだった。


「進…。
 もう、俺達の前から、居なく成る事は、無いよね?」


なので、進も、そんな類に伝えるのだった。


「そうですね。
 今の俺は、皆さんの前から、逃げる事はしません。
 卒業の其の日まで、永林学園に通い続けると思うので…。
 だから、皆さんから、逃げる事は、出来ないと思って居ます。
 だからこそ…。
 姉と俺の事は、何も言わず、此のまま、そーっと、見守ってもらえると嬉しいです。」
と…。


そんな真剣な進の顔付きに…。
類は、何も言わず、唯、進に、頷いただけだった。


そして、F2&T3は、唯、そんな類と進を、何も言わず、見守って居るだけだったのだ。



そして、進が、此の場から、退席した後…。
優紀は、ボソッと、呟くのだった。


「今日の進君は…。
 私の知って居る進君じゃ無い様に感じた。」と…。


また、そんな優紀の呟きに、何も言わず、頷くだけの類だったのだ。

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