人間恐怖症…<つかつく> 13.
其の後の進は、滋に寄って、リムジンに乗せられた後…。
道明寺邸に向かって居たのだった。
進は、嘗て、道明寺邸に入った事が無かったのだ。
だから、道明寺邸が、如何言う所に在り…。
如何いう建物なのかを、一切、知らなかったのだ。
だから、進にとっては、道明寺邸は、初めて観る場所だったのだ。
なので、進は、滋に確認して居たのだった。
「此方は、何方ですか?」
滋は、思ったのだった。
“そうか?
進君にとっての道明寺邸は、初めまして…だったんだね。”と…。
なので、滋は、進に、伝えるのだった。
「此処は…ね。
道明寺邸…何だ。
私達 F3&T3も居るけど…。
一番は、司が、進君に会いたがったんだよ。
だから…の。
道明寺邸…。」
そんな飄々とした滋からの言葉を聞いた進は、溜息しか出なかったのだ。
“はぁ~⤵。”と…。
そんな進の様子にも、動じない滋は、何食わぬ顔で、進に言って除けるのだった。
「宜しくね‼
進君…。」と…。
なので、進は、其れ以上…。
滋に反応する事は、無かったのだった。
そして、道明寺邸のエントランスに入った滋と進は、もう既に、待機して居るF4&T2&椿の居るリビングルームに、誘導されるのだった。
そして、椿を紹介された後の進は…。
第1声…。
あきらから、進は、声を掛けられたのだった。
「悪ぃな…。
進…。」
だが、進は、そんなあきらからの言葉に、苦笑い乍ら、返答するのだった。
「いいえ…。
大丈夫です。」
そして、其の場の雰囲気に、溜まらず…。
司が、進に言って除けるのだった。
「なぁ~、弟…。
『牧野つくし』は、今、何処に居んだ?」
そんな司からの言葉に、躊躇し乍らも、進は、司に伝えるのだった。
「今の『牧野つくし』は、もう、此の世には、存在して居ません。」
だが、司は、其れでも、進に訊き出そうとして居たのだった。
「ああ。
其の話しは、俺も、親父から聞いた。
けど…な。
そんな話しを親父から聞いた時の俺には…。
“『牧野つくし』は、生きて居るが…。
其の人物の現在は、『牧野つくし』じゃねぇ‼”って、言われている様に、聞こえて成
らねぇんだ。
だが、俺にとっての現在の『牧野つくし』が、どんな人間に成って居様が…。
俺にとっての『牧野つくし』は、『牧野つくし』…何だ。
あいつが、あいつなら…。
俺は、其れで、良いんだ‼
なぁ~、弟…。
あいつは、今、何処に居んだ‼
俺に、今のあいつの全てを話ししてくれ‼」
進は、あの時に、言って居た或る大物人物の話しを思い出して居たのだった。
進は、此の時に、理解して居たのだった。
“姉ちゃんにとっての…。
最良の良い判断とは、こういう意味だったんだ‼
だったら…。
俺の判断で、今、行動に移すしかないよね。”と…。
なので、進は、司だけじゃ無く…。
F3&T3&椿にも、伝える事にしたのだった。
「今から、俺が話しする事は、他言無用でお願いします。」
F4&T3&椿は、了承の意を、進に伝えるのだった。
「ああ。」
「「「「了解‼」」」」
「「了解しました。」」
「分かったわ。」
F4&T3&椿からのそんな了承の意を聞いた進は、伝える事にして居たのだった。
「姉ちゃんは…。
道明寺さんが、NYに渡米されて直ぐの3月の中旬頃に…。
或るプライベートビーチの砂浜の上で、発見されたんです。
現在は、警察に寄る捜査中なので、此処では、詳しい詳細をお伝え出来ないので、其れ
以上は、何も言えないんですが…。
其の時の姉ちゃんを発見して下さった方が、病院に運び込んで下さって、事無きを得ま
した。」
そんな進の話し振りに…。
F4&T3&椿は、安堵したのだった。
だが、其の後の進からの話しを聞いたF4&T3&椿は、落胆するのだった。
先ずは、あきらが、進に訊いて居たのだった。
「って事は…。
牧野は、生きて居るんだな?」
そんなあきらの言葉に、頷き乍らも、進は、返答するのだった。
「はい。
現在の姉ちゃんは、生きて居ます。
後1~2時間、発見が、遅れて居れば…。
現在の姉ちゃんが、如何成って居たか?
分からなかったそうです。
でも、其の時の影響で、低体温症に掛かってしまった事は事実らしく、其の後の姉ちゃ
んの身体は、弱ってしまいましたが…。
其れと…。
言い難いのですが…。
現在の姉ちゃんには、『牧野つくし』として生きて来た17年間の記憶は在りませ
ん。」
そう言った進の言葉に、一早く反応したのは、勿論の司だったのだ。
「マジ…か?」
だが、進は、まだ、話しを進めていた。
「其れに…。
今の姉ちゃんは…。
『人間恐怖症』という病に掛かって居ます。
『対人恐怖症』成らば…。
まだ、リハビリで、回復出来る可能性も高いそうですが…。
『人間恐怖症』は、人間自体を怖がります。
『人間恐怖症』に、陥った可能性とは、過去に、信じて居た方に、裏切られたと
か…。
騙されたとか…。
其れ相当の何かの攻撃を、自身が受けないと陥らないそうです。
ドクターが、言うには、姉ちゃんの場合は…。
“忘れ去りたい程の何かの攻撃を、自ら受けた可能性は有るでしょう。”と、言う事だっ
たんです。
だから、“自身の其れまでの記憶を失った事で、自ら、自己防衛した可能性が高
い。”と、言われました。」
そんな進からの話しを聞いたF3&T3&椿は…。
言葉を失っていた。
だが、司だけは…。
座って居たソファから、ずり落ちる程の衝撃を受けて、自身の頭を、唯、叩いて居たのだった。
そんな司の仕草を止めたのは、他でも無い椿とあきらだったのだ。
だが、其の時の司は、止めようとし無かったのだ。
司は、唯、後悔して居たのだ。
そして、司の目からは、涙が溢れて居たのだった。
そして、進からの更なる言葉を聞いて、司は、驚愕で、言葉に成らなかったのだった。
「だから…。
道明寺さん…。
今の姉ちゃんに会おうだ何て…。
思わないで下さい。
今の姉ちゃんは、道明寺さんの知って居る『牧野つくし』じゃ在りません。
今の姉ちゃんは、道明寺さんの事も、一切、分からない『古菱美桜』としての人格に、
生まれ変わってしまいました。
もう、道明寺さんは、姉ちゃんには、会えないんです。」
此の話しを進から聞いた今の司には、後悔だけでは済まない事を、悟ったのだった。
<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく>』に出て来る『人間恐怖症』の症状を、少
し、変えさせて頂きました。
ストーリー上…。
意味合いを、少し、変える必要性が有り、勝手して、変えさせて頂きました。
勝手致しております事をお詫び申し上げます。
此方は、二次小説ネタとして、スルーして頂けました成らば…。
幸いです。
宜しくお願い致します。
また、関係者各位 様…。
勝手に、引用させて頂いております事をお詫び申し上げます。>