tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  14.




<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく>  14.』は、文面の中に、不快に感じら
 れるやも知れない文面が入って居ます。
 ストーリー上…。
 必要不可欠な文面ですので、了承下さいました成らば幸いです。
 宜しくお願い致します。>



滋は、進の話しを聞いて居て、或る疑問を口にするのだった。


「進君…。
 訊いて良いかな?」


なので、進も、そんな滋に、対応するのだった。


「何でしょうか?」


滋は、躊躇する様に、進に訊くのだった。


何故なら…。
滋自身も、確信を突いてしまう様な気がして居たからだったのだ。


「うん。
 あのさぁ~。
 私が、聞いた話しだと…。
 『古菱美桜』さんって…。
 古菱家には、既に、存在して居た筈だよね?
 確か?
 私達と、同世代の筈だったと思うけど…。
 って事は…。
 『古菱美桜』という人物は、古菱家の中に、二人存在して居るって事…?」


滋からの問いに、一瞬、躊躇した進では在ったのだが…。
進の養父と成った或る大物人物との話しした時の内容で、進は、悟って居た事が有ったのだ。


なので、此処での進は、躊躇する事無く、伝えるのだった。


「今からお話しする内容も、他言無用で、お願いしたいのですが…。」


そんな進からの懇願に、F4&T3&椿の全員が、頷いたのだった。


なので、進は、周りを見乍ら、話しし始めて居たのだった。


「公表されて居なかった件なので、そう思われても致し方ないと思います。
 実は、本来、古菱夫妻のお嬢様で在った 『古菱美桜』さんは…。
 産まれた時から、心臓に疾患を持って生まれて来られたそうです。
 其の時に、古菱の父は、ドクターから、言われたそうです。
 “持って1年でしょう。”と…。
 ですが…。
 古菱の父は、妻で在る 古菱の母には、其の真実を、伝えられずに居たそうです。
 古菱の両親は、古菱の母の身体が、弱かった事も在り…。
 長らく、子宝に恵まれなかったそうです。
 そうして、やっと、授かった我が子には、心臓に疾患が有る等と、古菱の父は、古菱の
 母に、伝える事が出来なかったそうです。
 其の後…。
 生後半年で、『古菱美桜』さんは、他界されたそうです。
 其の事も、世間には、公にして来なかったそうです。
 其れは、古菱の母が、其の真実(心臓疾患の件)を知らなかった事と…。
 娘を失った事実を、受け止められずに…。
 ショックで、床に伏してしまったそうです。
 なので、古菱の父は、『古菱美桜』さんを、“古菱家の古くからの知り合いに預けて居
 る。”と、古菱の母に説明して居たそうです。
 ですが…。
 『古菱美桜』さんが、年頃の年齢に達して居るで在ろう時期に成って…。
 古菱の母は、古菱の父に、頻りに、尋ねる様に成ったそうです。
 “美桜に会いたい。”と…。
 困り果てた古菱の父は、養女の件も検討して居たそうですが…。
 中々、相応しい方に巡り会う事が出来なかったそうです。
 そんな時に…。
 古菱の母は、別荘の窓から、見付けたそうです。
 其れは…。
 古菱家の別荘に在る プライベートビーチの砂浜に、横たわる様に其の場に寝て居た少
 女だったんです。」


其の時に、あきらは、声を発したのだった。


「其の少女と言うのが、『牧野』だったのか?」


なので、進も、返答するのだった。


「はい。
 其の時の古菱の母は、古菱の父に、観に行く様にお願いしたそうです。
 なので、古菱の父は、SPを伴って、プライベートビーチまで、観に行ったそうです。
 そして、其処に横たわったままの少女を観て、誰だか、直ぐ、分かったそうです。
 実は、古菱の父は、VIP待遇で、色々な『party』に、招待される事は、其の当時から、
 多かったそうです。
 其の少女が、道明寺さんの誕生日『party』にも…。
 そして、政治家の息子で在る 『天草清之介』さんの誕生日『party』にも…。
 そして、道明寺さんの婚約発表『party』の際にも、全て、出席して居たそうです。
 なので、其の当時の頃の事は、一部始終…。
 観て居たし…。
 覚えてるそうです。
 其れに、其の当時から、そんな姉ちゃんに、或る意味…。
 興味を抱いていたそうです。
 何故なら…。
 其の当時、二大勢力とも言われていた道明寺家 と 天草家のご子息を、魅了させる少
 女なのだと、理解したからだそうです。
 そして、其の当時…。
 英徳学園で、支配者だった道明寺さんが、遊びでして居た『赤札』の件も、全て、知っ
 て居たそうです。
 其の事は、会食の際に…。
 其の時に、ご一緒だった起業家が、英徳学園に通って居たご子息から聞いた話しだった
 そうで…。
 其の話しを、古菱の父に、詳しく話しして聞かせて居たそうです。
 姉ちゃんが、其の当時に、道明寺さんがして居た『赤札』という遊びを止めさせた事
 で、密かに、英徳学園では、言われていたそうです。
 姉ちゃんの事を、『英徳のジャンヌダルク』だと…。
 なので、其の少女が、英徳学園の制服を着て居た事から…。
 直ぐに、誰か?
 古菱の父には、分かったそうです。
 そして、取り敢えず、病院に運んだ後…。
 姉ちゃんの情報を調べさせたそうです。
 だから、現在の『古菱美桜』とは、姉ちゃんの事…何です。」


此の時の進は、此れ以上、言えないだろうと思って居たのだった。


だから、話しは、此処迄と言う様に、口を閉じたのだった。



だが、全てを、古菱財閥の総帥に知られて居るだけで無く…。
進も、古菱財閥の総帥を通じて、全てを知っている様な口振りに…。
司は、自分自身を自分自身で、呪い始めて居たのだった。


“あの頃の事を、無き事に出来れば…。
 どんなに良いのか?”と、思えば思う程…。
司の心を抉るのだった。


だが、其処は、やはりの類だったのだ。


司の傷口に塩を塗る様な言葉を発したのだった。


「って事は…。
 あの時の司と天草清之介との乱闘騒ぎに…。
 翌日の朝刊の記事の件は、全て、古菱社長には、お見通しって事…。」


なので、進も、返答したのだった。


「はい。
 実際、観て居たそうです。」


だが、尚も、類は、司の傷口に塩を塗る様な言葉を発したのだった。


「って事は…。
 “其の当時の司の婚約者が誰か?”って事も知って居るという訳だよね?
 司…。
 前途多難だね‼」


類のこんな話し振りに、其の場に居た堪れなく成って居たのは、何も、司だけじゃ無かったのだ。
滋も、其の一人だったんのだ。


だが、類が、此の時…。
何故、こんな話しをしたのかと言えば…。
記憶を失くしたつくしに変わって、司を攻撃する為だったのだ。


つくしが、全ての記憶を失いたく成程…。
苦しんだのだから…。



だが、進は、既に、全てをして居るかの様に、更に、返答するのだった。


「はい。
 古菱の父は、全てをお見通しです。
 俺が、知らなかった事迄全てを…。
 古菱の父は、見聞きして、知った様です。
 なので、俺も、古菱の父を通して、全てを知りました。」


其の時の司は、何も、言えずに居たのだが…。
失意で、気持ちは沈む一方だったのだ。


寧ろ、後悔と言う言葉よりも…。
司は、司自身の身を粉々にしたい気分だったのだ。


其れ程までに、其の場に居る事が居た堪れず…。
何もかも、無かった事にしたい位だったのだ。



其の時の司には、つくしの事しか考えられなく成って居たのだった。


“其れでも、あいつを取り戻したい。
 あいつに、全てを謝りたい‼”と…。


だが、現在のつくしの記憶が無い事を知った司には…。
其れ相当の報いを受ける覚悟で居たのだった。

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