tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  15.




<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく>  15.』は、不快に思われる言葉が入っ
 て居ます。
 ストーリー上…。
 必要なシーンに成りますので、了承の程、宜しくお願い致します。>



此の時の桜子は、つくしへの思いに馳せて居たのだった。


其れは、“現在の先輩(つくし)は、学校に通う事が出来て居るのだろうか?”と、いう思いだったのだ。


“進さんの話しでは、現在の先輩(つくし)は、『人間恐怖症』という病に陥って居
 ると言うお話しだった。
 だとする成らば…。
 現在の先輩(つくし)が、高校や大学に通う事が出来て居るとは、とても思えない。
 と言う事は…。
 現在の先輩(つくし)は、大学処か?
 高校も、卒業出来て居ないのでは無いだろうか?
 もし、そうだとする成らば…。
 悲し過ぎる。
 あれだけ、勉強が好きで、勉強に打ち込んで居らっしゃった先輩だったのに…。”と、桜子は、つくしへの思いに、馳せて居たのだった。


だからだったのだろうか?
桜子は、自然な形で、進に、訊いて居たのだった。


「進さん…。
 先輩の事で、お伺いしたい事が有るんですが…。」


なので、進は、桜子の方を向いて、了承の言葉を告げるのだった。


「如何言った事でしょうか?」


進からの返答の言葉と共に…。
桜子は、話しし始めたのだった。


「現在の先輩は、学校へは、通う事が出来て居るんですか?
 確か?
 先輩が、行方不明に成って直ぐには、英徳学園を自主退学為さったと、伺って居ま
 す。
 現在の先輩が、もし、勉学に向かう事が出来て居ないのなら…。
 悲し過ぎます。
 先輩は、勉強がお好きなお人でしたので…。」


そんな桜子からの質問の言葉には、進自身、驚愕したのだが…。
其の件に関しての全てを、進は、話しし始めるのだった。


「ご心配下さり、有難う御座います。
 でも、ご心配には、及びません。
 実は、英徳学園を自主退学後に、古菱の母の母校で在る 桜林女学院に、姉ちゃんは、
 編入したんです。
 なので、ちゃんと、高校も、卒業して居ますし…。
 現在は、大学生です。」


そんな進からの返答の言葉に、桜子は、ホッとしていたのだった。


なので、桜子は、言えた言葉だったのだろう。


「と言う事は…。
 桜林女学院に通って居らっしゃるって事ですよね?」


だが、進からの言葉は、F4&T3&椿の誰もが、驚愕する言葉だったのだ。


「いいえ…。
 実は、姉ちゃんは、オンライン授業で、授業(講義)を受けて居るんです。
 (古菱)邸には、姉ちゃんの為に、講義室を設けて居るです。
 其処で、オンライン授業を受けて居ます。
 だから、桜林女学院の学生は、多分、姉ちゃんの存在は、知らないと思います。
 姉ちゃんが、桜林女学院の学生だと言う事は…。」


“其処までして、『古菱美桜』は、人間と云う存在を、避けて居るのか?”と、F4&T3&椿の誰もが、驚愕して居たのだった。



其処に、あきらが、口火を切ったのだった。


「けど…。
 牧野は、如何遣って、高校を卒業出来たんだ?」


そうあきらから訊かれた進は、更に、言って除けるのだった。


「其れは、桜林女学院の講師が、(古菱)邸に足を運んで下さって、(古菱)邸で、試験
 を受けて居るからです。」


其処で、滋は、疑問を口にしたのだった。


「でも、つくしは、人間に対して、怖がるんだよね?
 講師は、大丈夫…何だ?」


なので、進も、更に、言って除けるのだった。


「本来は、勿論、そうです。
 姉ちゃんが、入院して居た時も、そうだったんですが…。
 ドクターだったり…。
 ナースだったり…。
 講師だったり…。
 姉ちゃん自身が、避けられないと判断した方に対しては、身体が強張ったり…。
 身体を固くさせたり…。
 震える時も有るんですが…。
 過呼吸にまでには成らないんです。」


其処で、優紀が、反応したのだった。


「つくしが、酷い時は、過呼吸に成るの?」


進は、悲しそうな顔付きに成り乍らも、更に、話しし始めるのだった。


「はい。
 姉ちゃんが、危篤状態に成り、眠りから目が覚めた時には、俺を誰だか、分からなかっ
 た程だったんです。
 勿論、今では、弟だと言う事の認識は、姉ちゃんには在ります。
 ですが、其の時の俺は、“姉ちゃんの弟の進だ‼”って、何回も、伝えたんですが…。
 其の頃の姉ちゃんには、信じてもらえなくて…。
 其の時の姉ちゃんは、俺を見る成り、身体を強張らせ始め、姉ちゃんの身体は、震え始
 めたんです。
 其の内、過呼吸に成ってしまって…。
 で、其の時に、姉ちゃんが、『記憶喪失』に成って居て、『人間恐怖症』で在る事
 が、分かったんです。」


だが、其の時の優紀は、思って居たのだった。


だから、口に出して、進に訊いて居る優紀が、其処には居たのだった。


「でも、其の時には、古菱のご両親も、其処(病室)に居らっしゃったんだよね?
 古菱のご両親にも、同じ症状が出たの?」


其の時の進は、俯きがちに、話しして居たのだった。


「いいえ。
 古菱の両親の事は、其の時から、親だという認識で居たのか?
 一切、俺と同じ症状は出なかったんです。
 だから、俺は、悔しくて…。
 俺には、症状が出たのに…。
 古菱の両親には、一切、出なかった。
 こんな悲しい事が有ると思います?
 だから、絶対、道明寺さんにも、俺と同じ症状が出る筈です。
 何故なら…。
 道明寺さんが、NYに渡米した後の姉ちゃんは、夜な夜な、泣いて居たから…。
 だから、もう、姉ちゃんには、会わないで下さい。
 もう、姉ちゃんを苦しませないで下さい。」


最後の方の進の言葉には、懇願するかの様な物言いだったのだ。


だが、椿には、司にも、つくしの辛かった想いを知るべきだと思い、進に訊くのだった。


「進君…。
 教えて欲しいの。
 其の時のつくしちゃんの辛かった想いを…。」


そう言われた進は、当時の事を思い出して居るかの様に、苦しそうな顔付きに成り乍らも、椿の想いに応える様に、話しし始めて居たのだった。


「其の当時の昼間の姉ちゃんは、俺等にも強がっていました。
 でも、夜に成ると、思いが爆発するのか?
 一人、キッチンで、泣いて居たんです。
 “如何して、私の事を忘れたの?”とか…。
 “私の記憶が無くても、私を見付け出してくれるって、自負して居たのに…。
  私の自惚れだったのかな?”とか…。
 “何故、道明寺(さん)は、私が、道明寺(さん)を好きに成る様に、仕向けたの?
  私の記憶を忘れる位なら…。
  私に近寄って来ないで、欲しかった。”と、毎日、同じ言葉を、泣き乍ら、言ってま
 した。
 だから、姉ちゃんの言葉は、今でも、耳から離れないんです。
 其の時の姉ちゃんの苦しそうな姿を観て、母ちゃんも、後悔してました。
 “つくしを、英徳学園に、無理矢理、入学させなければ良かった。
  見栄を張らなければ、良かった。”と…。
 姉ちゃんの泣いている姿を観て、後悔ばかりの母ちゃんは、心臓に負担を与えたらし
 く、俺が、学校から帰って、倒れて居る母ちゃんを見た時には、もう、手遅れでした。
 其の後の父ちゃんも、母ちゃんが居なく成った事で、ヤル気を失くして、自棄に成っ
 て、飲めないお酒を無理矢理飲んだ事で、アルコール中毒で倒れて、其れっきりでし
 た。
 其の事も、姉ちゃんには、相当、ショックだったらしくて、其れまで以上に、泣く毎日
 でした。
 “私が、パパとママを心配させたから、私のせいだ‼”って言って…。
 だから、道明寺さん…。
 もう、姉ちゃんの事は、忘れて下さい。
 そして、皆さんも、もう、姉ちゃんの事は、忘れて下さい。
 やっと、姉ちゃんは、平穏な日々を送れる様に成ったんです。
 俺が、姉ちゃんのサポートをし続けます。
 だから、如何か、お願いします。」


進は、懇願し始めて居たのだった。


そんな進の姿を観て居たF3&T3&椿は、何も、言い出せなかったのだ。


だが、司だけは、納得して居なかったのだ。


司は、つくしの時の様に、思うのだった。


“牧野は、俺の事は、ぜってぇ、気が付いてくれる。”と…。


司にとっては、自惚れて居るのかも知れない。


だが、そう思わないと、司自身、今にも、倒れそうに成って居たのだった。
後悔という名の下に…。

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