tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  20.




桜子は、滋からの了承を得られた事で、優紀にも、告げるのだった。


「優紀さんも、進さんの確保の件…。
 了承して下さいますよね?」


なので、優紀も、ニコッと、笑い乍ら、桜子に、伝えるのだった。


「勿論っ‼
 私でお役に立てる事が有りましたら…。
 何でも、言って下さいね‼」


なので、桜子も、笑顔で、優紀に返答するのだった。


「承知しました。」


だが、此の時の滋は、此の綺麗な顔をした桜子の笑みには、些か、感じるモノが有ったのだ。


“桜子が、綺麗な顔をして、不敵な笑みを溢した時には、何か、考えてる時なのよね。
 桜子が、ヒールに見えるわ。”と…。


そう思っていた滋は、桜子の考えて居る事が、手に取る様に分かるだけに…。
何か?
今後の展開が、面白味に感じ始めて居たのだった。


だが、優紀には、何も、感じて居ないのか?
何時もの桜子の様に、観えて居たのだった。


其れは其れで、滋には、不安要素だった事は言うまでも無いのだ。



兎にも角にも…。
取り敢えず、桜子の声掛けに寄り…。
今後の作戦を練る事にしたT3だったのだ。


桜子の出した提案では、『進の捕獲作戦』に関して…。


【誰が、何を担当するのか?】と言う事が、重要と成る。


取り敢えず、滋が、ナビゲーターに成る事には変わりないのだ。


そして、優紀と桜子が、永林学園内に侵入して、進を捕獲する。


そして、滋のナビゲーター宜しく‼
優紀と桜子は、滋の指示を仰ぐ。



先ずは、大河原家のリムジンで、永林学園に入る。


そして、リムジン専用駐車場に、リムジンを止める。


そして、滋と桜子は、インカム(無線機)を付けて、滋が、学園内を誘導する。
(インカムは、滋が、SPに手配させる事に決まったのだった。
 また、当日には、優紀と桜子が、永林学園内を迷わないで済む様に、滋が観る為のモニ
 ター画面まで、用意させる徹底振りだった事は言うまでも無かったのだ。)


そして、進を見付け出すのは、優紀と桜子の仕事…。


そして、進を見付け出したら、進を捕獲する。


そして、進を、大河原家のリムジンに乗せる。



一応、此処迄が、『進の捕獲作戦』の一連の流れで在る。



其の為には、一応、優紀と桜子は、永林学園の内部を知って於く必要が有る。


なので、滋が、SPに用意させた永林学園の学園内の見取り図を基に、説明するのだった。


なので、或る程度は、桜子も、把握出来たのだった。



また、此の時に、桜子は、滋と優紀に、更に、提案するのだった。


「もし、あの女が、黒幕だと分かった時には、私が、あの女の息の根を止める覚悟で
 居ます。」


其の桜子からの告白に、優紀は、目を白黒させて、驚愕するのだった。


だから、優紀は、桜子に言えた言葉だったのだ。


「桜子さん…。
 一体、何をするおつもりですか?」


なので、桜子は、優紀に、ニヤッと、笑みを浮かべて、言って除けるのだった。


そんな桜子の笑みに、優紀の背中には、冷や汗が流れたのだった。


「優紀さん…。
 何に、そんなに、驚いて居るんですか?
 本当に、私が、あの女の息の根を止める訳無いですよね。
 あの女が、今後、先輩に、手出し出来ない様に、あの女を完全に再起不能にするという
 意味です。
 所謂、あの女に、『全てを白状させる』という意味です。
 私が、あの女に会いに行きます。
 だから、滋さんも、優紀さんも、私を、止めないで下さいね。
 私は、唯、先輩から貰った恩を返したいだけ何です。
 私は、先輩から、色々なモノを戴きました。
 でも、其の全てに対して、何の恩返しも出来ないまま居るんです。
 今では、返せなかった事を後悔して居ます。
 今の先輩に恩返ししようとしても、今の先輩自身が、其の意味合いが分からないので
 有れば、何の意味も在りません。
 だから、先輩が、『牧野つくし』時代に起こった事で、恩返したいんです。」


其処で、滋も、同感とでも言いた気に、桜子に伝えるのだった。


「其れなら、私も同じだよ‼
 私も、つくしから、掛け替えの無い生涯の親友と呼べる優紀と桜子に巡り会わせてもら
 えたんだもん。
 其れに、F4も…。
 司とも、今では、何でも言い合える親友に成れた。
 此れも全て…。
 つくしのお陰だよ‼
 だから、桜子一人に、ヒール役はさせられないよ‼
 私も、つくしへの恩返しの為に、ヒール役させて‼」


なので、桜子は、了承したのだった。


「そうですね。
 一人よりは、二人の方が、心強いですもんね。」


其処で、優紀も、滋と桜子に、伝えるのだった。


「私にも、何か、協力させて下さい。」


だが、其処は、桜子…。
優紀に、言って除けるのだった。


「優紀さんには、無理ですよ‼
 優紀さんは、ヒールには成れない。
 優紀さんは、他人(ひと)に、優し過ぎます。
 ヒール役は、滋さんと私が、引き受けます。
 だから、今後、優紀さんに、お願いしないといけない事も在ると思います。
 なので、其の時に、優紀さんに、お願いしますね。」


そう、桜子から言われた優紀は、滋と桜子の足手纏いにだけは成りたく無くて…。
桜子に、伝えるのだった。


「分かりました。
 宜しくお願いします。」


そして、此処迄の役割分担も決まったのだった。



そして、桜子は、滋と優紀に、伝えるのだった。


「進さんに会って、全てが判明した時には、美作さんに、報告入れますね。
 こういう時には、冷静に判断出来る美作さんが、適任だと思うので…。」


なので、滋と優紀は、了承するのだった。


「了解‼」
「了解しました。」


そして、決行日は、翌日の夕方と決まったのだった。



そして、翌日と成り、滋は、大河原家のリムジンで、優紀と桜子を迎えに行き…。
作戦が決行されたのだった。



此の日は、午後の講義も終了時間に成って居た事から…。
案外、早目に、進は、見付かったのだった。


進は、如何も、帰ろうとして居た所だったのだ。


其処で、進は、優紀と桜子に捕まってしまったという訳だったのだ。


進は、慌てる様に、優紀と桜子に、声を掛けるのだった。


「如何して、永林(学園)に…。
 優紀さんと三条さんは、永林(学園)じゃ無いですよね?」


なので、桜子は、不敵な笑みを進に見せ乍ら、返答するのだった。


「まあまあ、そんな細かい事は、気にしないで…。
 兎に角…。
 私達に、就いて来て下さい。
 進さんが、連絡先を私達に、教えて下さらないから…。
 こういう手段を取らざるを得ないんです。
 だから、何も言わず、就いて来て下さいね。」


そう言われてしまえば…。
何も言い返せない進は、何も言わず、優紀と桜子に就いて行くのだった。



だが、永林学園内では、またもや、進に、噂が流れるのだった。


「流石…。
 『古菱家の御曹司』だな。
 次から次へと、『古菱進』の周りに女性が現れる。
 今度は、可愛い系 と 綺麗系 だぞ‼
 羨ましいよな。」と…。


だが、進が、永林学園内で、そんな噂話が流れて居る事を知ったのは、随分後の事だったのだ。

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