人間恐怖症…<つかつく> 23.
其の後の司は、滋と桜子から、話しを聞く事に成った。
なので、司は、滋と桜子もそうなのだが…。
F3にも、道明寺邸に集合する様に伝えていたのだった。
なので、其の事を知った椿までもが、言い出したのだった。
「私も、話しを聞きたい。」と…。
なので、F4&T2&椿とで、道明寺邸のリビングルームに揃ったのだった。
そして、開口一番、司は、桜子から話しを訊き出すのだった。
「で、三条…。
俺に相談とは、如何いう相談だ?」
そう司から訊かれた桜子は、F3に話しした内容と同じ内容の話しを、司だけじゃなく、椿にも、話しし始めるのだった。
だが、桜子から聞いた話しの内容で、司は、急に、頭を抱え始めたのだった。
そんな司の様子を観て居たF3&T2&椿は、司を、唯、じーっと、観て居る事しか出来なかったのだ。
司が、何故、此の時に、頭を抱えたのか?
其れは、桜子からの話しの内容の全てが、司自身の引き起こした事に、間違いない事を示唆されたからだったのだ。
司自身、後悔しても、後悔し尽せない事を、此の時に、理解したのだった。
だが、桜子には、司の気持ちは、十分過ぎる程…。
理解されて居たのだった。
何故なら、其れは、桜子自身も、後悔して居たからだったのだ。
なので、其の上で、桜子は、司に話しし始めるのだった。
「先ずは、道明寺さんにお願いが有ります。
あの女の居所を、探して下さい。
其の後の仕事は、滋さんと私に、お任せ下さい。」
そんな言葉を、桜子から聞かされた事で、頭を抱えたままだった司は、顔を上げて、桜子に訊き始めたのだった。
「其れは、如何いう意味だ?
其の仕事は、俺の仕事だ‼
お前等からの指図は、受けねぇ‼」
だが、桜子は、司に、懇願する様に、話しし始めたのだった。
「私も、道明寺さん同様…。
今では、後悔して居るんです。
道明寺さんも、ご存知の通り…。
私は、先輩に寄って、救われました。
今の私が、此の世に存在するのは、先輩のお陰だと、言っても、過言じゃ在りません。
だから、私は、先輩に寄って、今の私が、此の世に存在して居ると思って居ます。
だからこそ…。
私は、先輩に恩返ししたいんです。
私自身が、今後、後悔しなくても良い様に…。
ですが…。
今の先輩に、そんなお話しをした処で…。
今の先輩には、私達の記憶が無いんです。
怪訝に思われるやも知れません。
だったら…。
『牧野つくし』としての先輩に、恩返ししたいんです。
其れが、今だと、私は、思って居るんです。
だから、私に遣らせて下さい。
道明寺さん…。
お願いします。」
其処に、滋も、司に、打ち明けたのだった。
「司…。
私も、お願いしたんだ‼
実は、私…。
あきら君から、話しを聞いて居たんだ。
私が、司とつくしを拉致った時の事…。
司は、私を許してくれた。
けど…。
つくしは、あの後、壊れてしまった。
私のせいだよ。
だから、私も、つくしの為なら、何でも出来る。
私が、つくしにしてもらった事も含めて、全て、今、恩返ししたい‼
私は、つくしから、一生の親友を与えてもらった。
だから、司…。
お願いします。
私と桜子に遣らせて‼」
滋は、司に頭を下げて居たのだった。
滋は、如何も、無意識の様子だったのだ。
そして、此の時の椿は、思って居たのだった。
“つくしちゃんという女性は、凄い女性なのね。
色々な人に、影響を与えてる。
何故…。
あの頃のお母様には、つくしちゃんの良さが、分かってもらえなかったのかしら?
もう少し早く、お母様が、つくしちゃんの良さを理解してくれて居たなら…。
司とつくしちゃんが、こんな風に、離れなくても良かったかも知れないのに…。
残念で成らないわ。”と…。
そして、司は、真剣な顔の表情の滋と桜子に負けて、言って除けるのだった。
「分かった。
けど…。
最終的には、俺に任せてくれ‼」と…。
其れには、桜子も、納得する様に、司に伝えたのだった。
「はい。
承知しております。」
其処で、あきらが、滋と桜子に、如何いう作戦で行くのか?
訊き出し始めて居たのだった。
「で、滋と桜子は、既に、シミュレーションをして居るんだろ?
如何、仕返しするつもりだ‼」
なので、桜子は、話しし始めるのだった。
「滋さんと私は、道明寺さんが調べて下さったあの女の居場所に向かいます。
そして、誘き寄せます。
そして、カフェか?
レストランか?
其の辺は、また、相談するとして…。
出来たら…。
証人に成ってもらえる様な方を、其のお店に配置してもらって、滋さんと私が、あの女
から訊き出した証拠を基に、あの女が、警察に御用と成ってもらう。
もし、道明寺さんが、あの女の前に出れば…。
また、自分自身の良い様に解釈して、あの女を喜ばせるだけです。
道明寺さんは、あの女の前に出ずとも…。
“あの女を成敗出来れば…。”と、私は、考えて居ます。
なので、あの女が御用後には、道明寺さんが、あの女を成敗為さって下さいませ。」
そんな桜子からの要望に、司は、納得するかの様に、返答するのだった。
「分かった。
其れで行こう。
で、其の証人の件だが…。
俺が用意する。」
其処で、類が、司に訊き出すのだった。
「誰に、頼むの?」
其処で、司は、ニヤッと、笑い乍ら、言って除けるのだった。
「あぁ~。
警視総監…。」
F3&滋&桜子は、納得するのだった。
そして、それぞれ、思うのだった。
“流石…。
司だ…ね。”と…。
“成程…な。”と…。
“何も言えねぇ‼”と…。
“此処で、警視総監…ね。
流石、道明寺家‼
国家権力を使うとは…。”と…。
“流石…。
道明寺さん…。
私の意図を理解して居らっしゃるわ‼”と…。
そして、あきらは、司と桜子の話しを踏まえて、司に言って除けるのだった。
「其のカフェ…?
レストラン…?
まあ、何方にしても、貸し切りにした方が良いだろ?
だから…よ。
俺が、場所は、用意するわ。
下手に、司が、動かねぇ方が良いだろ?」
そんなあきらからの話しに、類も、頷き乍ら、言って除けるのだった。
「そうだね。
念には念を…。
だよね。
司…。
何もかも、背負い込まない方が良いよ。
俺等が、傍に就いてる。
だから、あきらに、頼みな‼」と…。
なので、司も、あきらに、願い出るのだった。
「そうだな。
宜しく、頼むわ‼」と…。
そして、あきらも、そんな司に返答するのだった。
「ああ。」と…。
そして、そんなF4&滋&桜子の様子を、何も言わず、じーっと、訊いて居た椿が、此処で、口を開いたのだった。
「皆…。
有難う‼
宜しくお願いね‼」と…。
なので、F3&滋&桜子は、そんな椿に、頷くのだった。