今更…<総優> 10.
其の後…。
司は、院長…。
そして、看護師長から、それぞれ、報告を受けるのだった。
そして、例の噂の件が、終息した事を、司から、総二郎に話しが伝わったのだった。
また、優紀も、道明寺総合病院内での優紀の観られ方が変わった事に気が付いて居たのだった。
例の回覧板は、優紀には、見せられる事は、無かったのだ。
実は、看護師長命令だったのだ。
だからだっただろう。
実は、此の現状に、優紀は、不思議がって居たのだった。
確かに、優紀も気が付いて居たのだった。
例の噂話が、聞こえなく成って居た事を…。
そんな時だった。
食堂で、優紀の耳に、チラッと、ナース達の話声が聞こえて来たのだった。
「例の松岡さんの噂話…。
あれって…。
本当に、噂だったんだって…ね。」
「そうみたいよ。
何でも、あの噂話を流した外科ナースが、モテる松岡さんに嫉妬したらしいわ。
其れに、あの外科ナース…。
あの噂話のお相手とされた外科ドクターにも…。
外科の患者の西門様にも…。
色目を使って居たらしいわ。」
「らしいわね。
ねぇ、聞いたかしら?
此れって、新情報…何だけど…。」
「何々…?」
「実は…さ。
外科の科長と産婦人科の科長は、同期らしいの。
で…ね。
外科の科長が、産婦人科の科長に、敵対心を向き出しにして居たらしいの。
だから、噂話が出た時には、意気揚々として居たらしいんだけど…。
ここ最近じゃあ~。
鳴りを潜めて居るらしいわよ。
ほんと、怖いわよね~。
多分、看護師長からは、大目玉を喰らったと思うし…。」
「へぇ~。
ヤバい~‼
というか…さぁ。
そんな派閥争いに利用されて、お気の毒だったのは、松岡さんじゃない?」
「そう様ね。
でも、如何も、西門様の方から、松岡さんに、惚れて居るって、噂よ。
松岡さんが大変なのは、此れからじゃない?」
「えっ??
如何して…?」
「えっ、だって…。
聞く処に寄ると…。
リハビリ室に連れて行く時のナースを、西門様は、松岡さんに、指定して来るらしいわ
よ。」
「其れって、本当なの?」
「うん。
外科のナースが、そう言って居たから…。
そうだと思うけど…。」
ナース達が、そんな話しをして居る所に、優紀は、遭遇してしまったのだ。
既に、其処まで、道明寺総合病院内で、話しが広まって居る事にも、優紀は、驚愕して居たのだった。
まだ、総二郎から優紀が呼び出された回数は、経ったの2回なのだ。
なのに…。
もう、何十回も、優紀が、総二郎から呼び出された様な口調のナース達に、驚愕していた優紀だった事は言うまでも無いのだ。
また、困惑気味の優紀だった事は言うまでも無いのだ。
其れが、ここ最近の優紀の日常だったのだ。
だから、優紀は、総二郎から呼び出された時には、今日こそ、総二郎に伝える事にしていたのだった。
そして、総二郎から呼び出された優紀だったのだ。
そして、優紀は、ちょっと、怒った口調で、総二郎に伝えるのだった。
「西門さん…。
お願いが有るんです。
此れから、私を呼び出す事は、止めて下さい。
態々、外科のナースに伝えて、内線から、私を呼び出さないで下さい。
こういう仕事は、本来、外科のナースの仕事…何です。
其れに、私は、本来、外科のナースでは在りません。
産婦人科のナースです。
本来の私の業務が、怠ってしまいます。
呼び出しは、今日までにして下さい。」
だが、総二郎は、飄々と、していたのだった。
何故なら、優紀の攻略法を知って居たのだから…。
だから、総二郎にも、言えた言葉だったのだろう。
「へぇ~。
そんなこと言って良いんだ‼
だったら…。
俺、リハビリ、受けねぇわ。
優紀ちゃんが、お見舞いにも来てくれねぇから…。
優紀ちゃんに会う為には、此の方法しかねぇと思ったんだけど…な。
其れも、駄目だって、言うなら…。
俺、ストライキ起こすわ‼」
優紀は、更に、困惑気味だったのだ。
如何言えば…。
総二郎に、分かってもらえるのか?
優紀は、苦慮し始めるのだった。
だが…。
如何しても、言って分かってもらえそうに無い事に気が付いた優紀は、仕方なく、諦めて、総二郎に付き合う事にしたのだった。
なので、総二郎は、思うのだった。
“やっぱり…。
優紀ちゃんの性格は、高校のガキの頃と、全く、変わってねぇよな。
俺が、無茶言い出すと、仕方なく諦める。
まあ、此の手は、健在らしいわ。”と…。
そんな風に、総二郎が思って居るとは、優紀自身、想像すらして居らず…。
等々、総二郎に根負けし始めた優紀は、其の後、総二郎に、引き摺り込まれる事に成るのだった。
<此の二次小説『今更…<総優> 10.』は、切りが良い為に、短めに成っておりま
す事をお詫び申し上げます。>