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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  24.




類と会った後の進は、中々、(古菱の)父親には、話しを切り出せないで居たのだった。


何故なら…。
進にとっては、大切な経った一人の肉親と成った姉で在る 『牧野つくし』こと『古菱美桜』の事だったのだから…。


進にとって、大切な経った一人の肉親と成った姉で在る 『牧野つくし』こと『古菱美桜』とは、何物にも代え難い存在で在り、生涯、進が、守り抜くと決意した相手だったのだ。


“其れなのに…。
 そう簡単に、俺(進)自身の決断を覆して良いモノなのか?
 道明寺さんに、最愛の姉の将来の事を託して良いのか?”
と、進は、思い悩んで居たのだった。



だが…。
進は、類には、伝えて居たのだった。


『分かりました。
 取り敢えず、古菱の父に、相談させて下さい。
 俺一人で、決められる話しでも無いので…。』と…。


其の為に、進は、類から名刺を預かったのだから…。
なので、進は、思い悩んで居たのだった。



其の思い悩んだ日々も、既に、三日経って居た。


進は、漸く、重い腰を上げるかの如く…。
(古菱の)父親に、話しする事に、決断したのだった。



其の日の夜…。
進は、古菱家の執事から、(古菱の)父親が、既に、帰宅して居て、古菱邸内の執務室に居る事を聞いたのだった。


なので、執務室に向かって居た進だったのだ。



進は、執務室のドアをノックしたのだった。
そして、中に居るで在ろう (古菱の)父親に向かって、声を掛けたのだった。


「父さん…。
 話しが有るんだけど…。
 入って良いかな?」


そう進から声を掛けられた(古菱の)父親も、進に、執務室の中から、伝えたのだった。


「ああ、良いぞ‼
 中に入りなさい。」と…。


そして、進が、ドアを開けて、部屋に入って来たと同時に、(古菱の)父親は、更に、進に声を掛けて居たのだった。


「如何した?
 改まって、何の話しだ?」


なので、進も、決心するかの様に、(古菱の)父親に、話しし始めるのだった。


「うん。
 姉さんの事…何だけど…。」


(古菱の)父親は、進からの話し振りに、怪訝そうな顔付きをし始めたのだった。


なので、進は、(古菱の)父親の顔付きを観て居て、更に、話しし始めて居たのだった。
進は、(古菱の)父親には、誤解を起こして欲しく無かったのだ。


所謂、進は、(古菱の)父親とは、気拙い関係に成りたく無かったのだ。


「実は、三日程前に、花沢さんから呼び出されて、会って来たんだ。
 其の時に、道明寺さんの事を聞かされたんだ。
 ----------------------。」


そう言い乍ら、進は、(古菱の)父親に、類から聞いた話しの詳細を伝えるのだった。


そして、進は、(古菱の)父親の様子を観乍ら、尚も、話しし始めるのだった。


「其れに、姉さんが中学生の頃からの幼馴染で親友の方と、姉さんが英徳(学園)だった
 頃の後輩という方と、俺の永林(学園)の先輩でも在る 姉さんの親友の方にも会っ
 て、話しを聞いて来たんだ。
 其の話しに寄ると…。
 姉さんが、行方不明に成る前に、姉さんに接触したかも知れない人物が、“特定出来る
 かも知れない。”と、教えてくれたんだ。
 だから、例の姉さんからのメールの件を話しして於いた。
 其れで良かったよね?」


進は、(古菱の)父親に、恐る恐る、話しして聞かせたのだった。


そんな話しを進から聞いた(古菱の)父親は、苦笑いだったのだ。


「事後報告か?
 まあ、良いだろ‼
 進…。
 私からも、進に、訊いて良いかな?」


今度は、進が、苦笑いに、成る番だったのだ。


だが、進は、(古菱の)父親からの問いには、返答するのだった。


「うん、良いよ。
 何…?」


(古菱の)父親は、“此の時ばかり…。”と、云わんが如く…。
ずーっと、心に抱いていた思いを、進に、訊くのだった。


「私は、進に、前から、訊きたかった事が有るんだよ。
 進が、古菱家の一員に成った最初の頃は、私達に、遠慮して居たが…。
 ここ最近では、そんな風に、感じなく成った。
 今の進は、私達に対して、如何思って居るんだ?」


進は、そんな風に、(古菱の)父親から訊かれた事に、呆気に取られて居たのだ。


だが、目をぱちくりし乍らも、進は、(古菱の)父親に、返答するのだった。


「そうだね。
 最初の頃の俺は、父さんからすれば…。
 何処か?
 そんな俺の姿が、余所余所しく感じたのかも知れないね。
 実際、俺が、此の場に居る事も、場違いに感じて居たし…。
 だから、其の当時の俺は、前に出る事は、避けて居たし…。
 でも、自然と、古菱家の中に溶け込んで居るそんな姉さんの姿を観て居たら…。
 何時までも、俺が、古菱家の中に溶け込めない事が申し訳無く思って来たんだ。
 父さんは、俺の事を、俺に、“古菱家の長男で在り、古菱財閥の御曹司で在り、古菱HD
 の後継者だ‼”と、言ってくれる。
 だから、そんな俺に、“一日でも早く、其の事を自覚して欲しい。”とも、言ってくれ
 る。
 だから、俺も、“一日でも早く、そう成らなきゃな‼”と、考える様に成った。
 其れが、一昨年位の事かな?」


(古菱の)父親にして視れば…。
其の当時の進に、何が有ったのか?
思い巡らして居たのだった。


だが、訳が分からない(古菱の)父親は、進に、訊き出すのだった。


「其の頃に、一体、何が有ったんだ?」


なので、進は、(古菱の)父親に、言って除けるのだった。


「あの当時…。
 そう、姉さんが見付かった事で、姉さんの人格が、『牧野つくし』→『古菱美桜』に
 変わった事が発覚した。
 其の当時の姉さんは、何処か?
 俺にも、余所余所しくして居た。
 そんな姉さんが、何時の間にか?
 俺に、頼ってくれる様に成った。
 其の頃から、少しずつ、俺は、“しっかりしなきゃなぁ~”と、思える様に成ったんだ。
 だから、俺は、“姉さんを、一生、守って行く‼”と、決心したのも、此の頃だった。
 だけど…。
 類さんから言われた言葉に、俺のそんな考え方は、“俺のエゴかも知れない。”と、思え
 た事も事実だったんだ。
 だから、俺一人の判断で無く、父さんの判断を仰ぎたいと思ったんだ。」


そんな進の話しに、(古菱の)父親は、嬉しく思って居たのだった。


だから、(古菱の)父親は、進に、言えた言葉だったのだ。


「私の判断を仰ぎたいと言うのなら…。
 全ての事が解決した暁には、私が、司君に会おう‼」


だが、(古菱の)父親からの言葉には、進は、不思議で仕方なかったのだ。


何故なら…。
普段では、有り得ない言葉が、(古菱の)父親から聞かされたのだから…。
だから、進は、(古菱の)父親に言えた言葉だったのだ。


「父さんが、道明寺さんに会うと言う事ですか?」


そんな風に言って来る進に、(古菱の)父親は、怪訝に、返答して居たのだった。


「私が、司君に会う事は、可笑しな事か?」


だから、進は、(古菱の)父親の言葉を聞いて、慌てる様に、返答するのだった。


「そんな事は無いよ。
 だけど…。
 普段の父さんなら、考えられない話しでしょ?
 普段の父さんなら、プライベートな事に、首を突っ込む訳無いでしょ?
 だから、不思議に思っただけ…。」


なので、(古菱の)父親は、笑い乍ら、進に言って除けるのだった。


「成程…な(笑)。
 確かに、普段の私なら、そんな事は、言わないな。
 だが、他でも無い。
 我が娘の美桜の事だ。
 私が動く事は、当然の話しだ。
 勿論、進の事でも、私は、動くが…な‼」と…。


そんな(古菱の)父親に対して、此の時の進は、漸く、本当の親子に成れた様な気がして居た進だったのだ。
だから、進は、(古菱の)父親に言えた言葉だったのだろう。


「花沢さんに、父さんが、道明寺さんに会う事を伝えて於くよ‼」


なので、(古菱の)父親にとっては、進からのそんな話し振りに、上機嫌に成り、返答するのだった。


「そうしなさい。」と…。


そして、其の後の進は、類を呼び出すのだった。

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