人間恐怖症…<つかつく> 26.
桜子からの推理を聞いた司は、皆(F3&T2)が、道明寺邸を後にした其の日の内に、西田に連絡をして、『海』の近況状況を調べる様に伝えたのだった。
西田も、『海』の名前を聞けば…。
司に理由を尋ねなくとも、分かり切って居る事なので、司には、了承の意を伝えたのだった。
「承知致しました。」と…。
なので、翌日には、西田から、報告が下りて来た司だったのだ。
其の報告を確認した司は、直ぐにでも、F3&滋&桜子に、報告しなければいけない事案だった為…。
司は、F4&T3LINEに、報告するのだった。
『あの女の近況報告が入って来た。
経歴等は、後日、報告するとして…。
直ぐにでも、滋に調べて欲しい事案が有んだ。』
なので、滋は、即、司に尋ねるのだった。
『何…?』
なので、司も、即、返信したのだった。
『あの女の勤め先が、〇✖産業だと言う事が分かった。
確か、〇✖産業と云えば…。
大河原グループの傘下だったよな?』
其処で、滋は、司の返信を観て、驚愕して居たのだった。
其れは、勿論、桜子も、そうだったのだ。
『うん。
うち(大河原グループ)の傘下だよ‼』
なので、司は、滋に、伝えるのだった。
『あの女の会社内での状況を調べてもらえねぇか?
会社内の事までは、こっち(道明寺HD)では、詳しく調べられねぇらしい。
だから…よ。
滋の方で、詳しく調べてくれねぇか?』
なので、滋も、即答したのだった。
『了解‼
私の方で、調べて視るわ。
また、報告します。』
そして、滋が調べた詳細は、翌日には、F4&桜子には、報告出来る状況だったのだ。
なので、滋は、取り敢えず、LINEにて、報告するのだった。
『詳細が分かったよ‼
集まって、報告したいんだけど…。
何処に集まる?』
なので、司が、即答したのだった。
『道明寺邸で…。』と…。
そして、翌日には、道明寺邸に、F4&滋&桜子が、集まったのだった。
実は、優紀も、LINEを観て居るので、詳細は、分かって居るのだが…。
“足手纏いに成りたくない。”と、云う理由で、今回は、辞退したのだった。
そして、F4&滋&桜子は、司からの報告と、滋からの報告を聞く事に成ったのだった。
先ずは、司から、口火を切ったのだった。
「あの女は、都立高校を卒業後…。
△△短大に入学して、卒業して居た。
そして、其の後…。
大河原グループの傘下で在る 〇✖産業に入社して居る。
まだ、1年目らしい。」
そして、其の後を受けるかの様に、滋が、口を開いたのだった。
「あの女…。
“大概にしろ‼”と、云いたく成る様な話しを、会社内で、堂々として居るよ‼」
そんな滋の怒りを見た桜子は、“相当な事が有るのだろう。”と、思い乍らも、滋に訊くのだった。
「其れって、如何いう話し何ですか?」
かなり、滋は、怒りを露わにして居たのだった。
「実は…さ。
あの女…。
会社内で、堂々と、“『道明寺司』と、付き合って居る。”と、言い降らして居るらしい
わ。
“だから、もう直ぐしたら、『道明寺司』が、私を迎えに来てくれる。”と、言って居る
らしいわ。
かと、思えば…。
あの女の同期が、言って居たらしいんだけど…。
“彼氏を横取りされた。”と…。
で、“何故、そう思うのか?”と、訊いたら…。
何でも、あの女の同期は、彼氏も、同期らしいんだよね。
と言う事は、其の彼氏は、あの女の同期でも在るんだよ。
で、あの女の同期が、其の彼氏と、喧嘩したとかで…さ。
あの女が、其の彼氏と一緒に、飲みに行った際に、あの女は、其の彼氏に、優しく話し
を訊いて居たらしくて…さ。
其の後、あの女は、其の彼氏に、言い寄って来たらしいよ‼
まあ、唆した(そそのかした)と言うべきだろうね。
噂に寄ると…。
其の彼氏は、イケメンらしいわ。」
なので、F3&桜子は、驚愕して居たのだった。
『海』がして居る事は、遣り方は違えど…。
其の当時のつくしにして居た事と何ら変わり無い事に…。
司と云えば…。
今にも、血管が切れそうな程…。
額に青筋3本…立って居たのだった。
所謂、司の顔は、険しく成って居たのだった。
其の司の顔付きに、慄いたのは、F3&滋&桜子だったのだ。
所謂、司の顔付きは、般若の如く…。
司の綺麗な顔付きが、歪んで見えて居たのだった。
そして、司は、怒りを露わにし乍らも、叫ぶのだった。
「誰が、誰と、付き合ってるって、云うんだ⁉
あの女…。
唯じゃ置かねぇぞ‼」と…。
だが、実は、司は、或る程度の事は、西田から、聞いて居たのだ。
「申し上げ難いのですが…。
如何も、あの女性は、司様と関わりが在る様な事を、申して居る様で御座います。
如何致しましょうか?」と…。
なので、内部の事なので、滋に調べさせる事にした司だったのだ。
だから、或る程度の事は、司も、予想して居たのだ。
だが、滋から、実際の状況を聞けば聞く程…。
司の怒りが、倍増して居たのだった。
だから、司は、怒りを抑えられないで居たのだった。
なので、其の時の司は、大河原グループの傘下で在る 〇✖産業に、殴り込みにでも行き兼ねない状況だったのだ。
其の事を察知した桜子は、司に、言って除けるのだった。
「道明寺さん…。
先ずは、滋さんと私とで、あの女を、二進も三進もいかない様にして魅せます。
だから、前にも、お伝えした様に…。
滋さんと私に、任せて下さい。
其の後の事は、道明寺さんにお任せします。
煮る成り…。
焼く成り…。
如何とでもして下さい。」
なので、司は、ニヤッと、笑って、桜子に、伝えるのだった。
「ああ。
分かった。」と…。
そして、其の後…。
其の場が、一瞬、シーンと静まり返った時に、類が、口を開いたのだった。
「司は…さ。
牧野が、『牧野つくし』だろうと…。
『古菱美桜』だろうと…。
“あいつ(牧野)が、あいつ(牧野)なら、其れで良い。”って、言ってたよね?
でも、此処に居る俺等(F3&T2)は、松岡も含めて、司と同じ様には、思え無いんだ
よ‼
やっぱり、牧野は、牧野じゃなきゃあ、困るんだよ‼
だけど…。
現状、そうはいかないよね。
だから…さ。
司は、出来るだけ早く、牧野の気持ちを取り戻して、俺等とも会える様にしてよ。
そうじゃなきゃあ。
今回、こんなに、司に協力する意味が無いんだから…ね。」
類は、司に、訴える様に、言って除けて居たのだった。
そして、司は、類から言われた言葉の意味を受け取ると…。
類からの言葉に、唯、一言だけ、伝えるのだった。
「ああ。
分かった。」と…。
そして、協議の結果…。
翌日には、滋と桜子が、決行する事に成ったのだ。