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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  44.




F3と会った後の司は、NYに渡米したのだった。


司は、渡米後、間も無く…。
NYの大学に復帰したのだった。


NYの大学での司は、有名人だったのだ。


道明寺HDの後継者というだけでは無く…。
日本人離れした顔付きに、容姿に、ルックス…。


司の見た目の容姿は、司の父親の保から、諸に、DNAを受け継いだのだ。


其れは、椿にも云える所だった。


だが、椿と司が、絶対的に違う所は、性格だったのだ。


椿の性格は、父親似…。
だが、司の性格は、司の母親の楓似だったのだ。


だから、司は、全てをクールに受け止めるし…。
受け入れられない事案に関しては、全てを排除しようとするのだ。


だから、どんなに、女子学生が、司に近付こうとしても、其れを跳ね除ける力が、司には、備わって居たのだ。


司自身が、唯一、受け入れられる女性は、『牧野つくし』=『古菱美桜』だけだったのだ。


また、司は、元々、集中力に長けて居たのだ。


学業に際しても…。
遣ると決めたからには、最後まで、全うし様とする力が、司には、備わって居た。


だからだったのだろう。
どんどん、成績も上がって行ったのだ。


取らなくてはいけない単位は、どんどん、取得して行ったのだ。


要するに、司自身は、『遣れば出来る子』だったという訳なのだ。



なので、あっという間に…。
NYの大学の卒業の目途が付いたのだった。


元々、或る程度の単位は、既に、取得済みだったのだ。


其れでも、1年は、掛かってしまった司だったのだ。


なので、其の当時の司の其の後は、日本で言う処の卒業論文 と MBAの取得だけと成って居たのだった。



また、ビジネスに於いても、アメリカ経済界に於いて…。
頭角を現し始めた司だったのだ。


だからだったのかも知れない。
司が、『Party』の出席の際に、企業家達からは、娘 や 孫娘を紹介される日々だったのだ。


そんな時は、何時も、司は、言う言葉が決まって居たのだ。


「私には、日本に、心に決めて居る女性が居ます。
 其の女性以外…。
 私は、受け入れられません。」


また、そんな司を尊重してか?
司の両親で在る 道明寺HD 会長の保も、道明寺HD 社長の楓も、そんな話しには、一切、耳を貸さなかったのだ。



なので、NYで発売される雑誌の中では、連日、司の話題で、持ち切りだったのだ。


【『道明寺司』の想い人は、誰なのか?】と、憶測を呼ぶ位だったのだ。



また、そんな司の話題は、日本にまで、及んで居たのだった。


だからこそ、F3は、そんな司の事を思うのだった。


“流石、司だな‼”と…。



だが、何時しか、そんな司の憶測は、アメリカのパパラッチを日本に向かわせる結果と成って居たのだった。


だからだったのだろう。
“せめて、噂だけでも良いから…。
 『道明寺司』さんに近付きたい‼”と、馬鹿な妄想をするご令嬢迄、現れる程だったのだった。



だが、そんな噂話にも、司は、目もくれず、耳もくれず…。
唯、一心不乱に美桜との将来の為…。
そして、美桜の父親で在る 古菱社長に認めてもらう為…。


司は、必死で、プロジェクトを熟す日々だったのだ。



そんな話しも、実は、古菱社長の耳には、入って居たのだった。


だからだったのかも知れない。
其の頃の古菱社長は、司の本質を見ようとし始めるのだった。


元々、古菱社長は、人情味が在り、懐の広い人物なのだ。


古菱社長は、財閥の御曹司として育って居るのだが…。
其れは、実は、古菱社長の母親の教えが在ったからだったのだ。


【上に立つ人間は、人を見縊って(みくびって)はいけない。
 どんなに、相手が、失敗し様とも、人を許せる広い心を持たなくてはいけない。】


と、古菱社長は、母親から、教えられて来たのだ。


だから、本来は、司の母親の楓に対しても…。
また、司本人に対しても…。
本来の古菱社長で在る成らば、懐の広い心で、そんな二人を見る事が出来る筈だったのだ。


だが、『牧野つくし』が、当時、高校生だった頃…。
一人の高校生の少女に対する行為としては、余りにも、理不尽な行為過ぎて…。
古菱社長にとっては、目を見張るものが有ったのだ。


だからこそ、自身の娘と成った『古菱美桜』(=『牧野つくし』)を、救いたかったのだ。


なので、本来の古菱社長とは違う思いが、此処に来て、現れたと言っても、過言じゃ無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
何処か?
古菱社長にとって、司を許せる心が持て無かったのだろう。



だが、司の頑張って居る話しを聞いて、古菱社長は、自然に、司を許せる様な気さえ、して居たのだった。


其れが、証拠に…。
司が、渡米後、半年が経った頃から…。
自然と、進には、司の話しをする様に成って来たのだった。


「司君は、NYで頑張って居る様だ。」とか…。
「司君は、先日も、プロジェクトを成功させた様だ。」とか…。



進自身も、実は、F3から、司の情報は、得て居たのだった。


偶に、F3からのお誘いで、F3の集まりに参加して居たのだ。


勿論、此の事は、古菱社長にも、司にも…。
他言無用な用件だった事は言うまでも無いのだ。


だが…。
進は、類から、言われて、F3の集まりに、参加して居たのだ。


「司が、牧野と会う様に成って…。
 俺達 F3&T3も、牧野と会える日が来たとしても…。
 俺達 F3&T3 と 進との間で、分かち合えて居ないと…。
 自然な振る舞いが出来ないでしょ‼
 自然な振る舞いが出来ると言う事は…。
 お互いが、許し合って居るからだと、俺は、思うんだよね。
 だから、進とも、来たる時が来る其の日まで…。
 俺等 F3 と 進とが、こう遣って会って、何時も、自然な振る舞いが出来る様にし
 たいんだよね。
 牧野の前で、取り繕ったり…。
 お互いが、微妙な対応をすれば…。
 幾ら、鈍感な牧野でも、今の牧野なら、気付くかも知れないでしょ?」


そんな本気とも取れる冗談を言う類には、微妙な反応の進だったのだが…。
後々、考えれば…。
“そうかも知れない。”と、思った進は、類の意思を尊重して、『他言無用』と云う事を条件に、F3と会う様に成って居たのだった。


だが、帰国して暫くしてからの司が、此の事を知った時には…。
一悶着有った事は言うまでも無いのだが…。




<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく>  44.』は、切りが良いので、短めに成
 っております事をお詫び申し上げます。>

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