tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  45.




NYに渡米してからの司は、進が携帯に送ってくれた『美桜』と『潤』の画像を、毎日、観て居たのだ。


そして、司の朝は、『美桜』と『潤』の画像を観乍ら、「おはよう!」の言葉と共に、一日が始まり…。
夜、司が、(道明寺)邸に帰って来て、寝る前にも、『美桜』と『潤』の画像を観乍ら、「おやすみ!」の挨拶と共に、司の一日が終わるのだ。


しかも、一日の中で、暇さえ有れば…。
【(携帯画像に)穴が開くのでは無いか?】と、誰もが思う程…。


司は、真剣な顔をしたり…。
クスクス笑ったり…。
下手をすれば、涙さえも浮かべて観て居るのだ。



其れこそ、西田が、司の秘書として、司と一緒に渡米して直ぐの頃は…。
“司様の身に、一体、何が起こったのか?と、思う程…だったのだ。


だが、其の正体の訳を知った西田は、思うのだった。


“司様のお心は、今でも、同じ女性に寄って、司様のお心を支配されてお出での様です
 ね。
 唯、一途に、お一人の女性だけを思い続けて居られる司様を、私は、尊敬致します。
 一日でも早く、司様が、日本に帰国出来る様に、サポートを致さねば…。”と…。



そんな頃の事だった。
進は、F3から、NYでの司の頑張りを聞かされて居たのだった。


勿論、進は、(古菱の)父親からも、司のNYでの話しを聞かされて居たのだった。



なので、進は、或る事を思い付いたのだった。
そして、実行に移す事にしたのだった。



其の日の美桜の体調は、何時も寄りも、落ち着いて居たのだった。


そんな美桜の様子を観て居た潤は、何時も言わない様な我が儘を、美桜に言って来たのだった。


何時もの潤は、美桜の体調が優れない事を認識して居るので…。
美桜に、愚図ったり、駄々を捏ねたり、我が儘を言ったりしないのだ。


何時もの潤だと、潤が、遊んで欲しいと思う時には、進が、(古菱)邸に居る時は、進に、遊んでもらって居るのだ。


其れが、其の日の潤は、何時も言わない様な我が儘を、美桜に言い始めたのだった。


其処に、進が、(古菱)邸に帰宅したのだった。


なので、進は、美桜に話しし始めたのだった。


「姉さん…。
 そんな大袈裟では無くて、潤と少し、一緒に、居て上げたら…。」


そう言われた美桜は、進に訊くのだった。


「そうだね。
 でも、自分の身体の事は、自分自身が、一番、良く知って居るから…。
 私一人だと、体力の有り余って居る潤と、一緒には、動けない様な気がするんだ。
 だから、進も、一緒に、居てくれたら…。
 安心…何だけど…?」


なので、進は、了承したのだった。


「良いよ。」と…。


そして、美桜と進と潤は、SPと使用人を伴って…。
(古菱)邸の中に在る 中庭で、潤の遊具(ブランコ や 滑り台 や 小さめのジャングルジム)で、遊んで居たのだった。



そして、進は、或る事を、実行に移すのだった。


其れは、『美桜』と『潤』の動画を、進の携帯で、撮る事だったのだ。


そして、其の動画を、司に送信する事だったのだ。


停止画像は、司にとっては、唯、観て居るに過ぎ無いのだ。


だが、動きが在る 動画なら…。
『美桜』と『潤』の様子は、傍に居ない司にも、手に取る様に、分かるのだ。


だから、何時も、進は、チャンスを窺って居たのだった。
司に動画を送る為に…。


そして、やっと、其のチャンスが、実行に移せた進だったのだ。



そして、其の日の内に…。
進は、『美桜』と『潤』が、一緒に遊んで居る様子の動画を、司に送ったのだった。
勿論、編集無しで…。



其の時の進のコメントには…。


【道明寺さん…。
 ご無沙汰して居ます。
 姉と潤が写って居る動画を送りますね。
 今日、姉の体調が良かったので、姉が潤と一緒に、邸の中庭で、遊びました。
 其の時の動画です。
 良かったら、観て遣って下さい。
                                 進】


此の動画を見た司は、涙が出て止まらなかったのだ。


何故なら…。
美桜が笑って居るのだ。


潤が笑って居る顔は、何と無く、司には、想像出来るのだ。


何故なら…。
司と同じ顔付きだから…なのだ。


だが、美桜の笑顔は…。
司にとって、久し振りに観る満面の笑顔だったのだ。


ここ何年も、司にとっては、『牧野つくし』の笑った顔を観て居なかったのだ。


だからだったのかも知れない。
自然に、司の頬を涙が伝って居たのだった。


そして、司は、進に、返信するのだった。


【サンキュな‼
 進…。】と…。



実は、此の動画を司に送る前に、進は、(古菱の)父親に、相談を掛けて居たのだった。


実は、ここ最近の(古菱の)父親は、進に、司の話しをする様に成って居たのだった。


所謂、司の頑張り具合を、進に話しする様に成って居たのだった。


なので、進は、(古菱の)父親に、相談を掛けて視る事にしたのだった。



進が、(古菱の)父親に掛けた其の相談とは…。
此の動画の件についてだったのだ。


進は、(古菱の)父親に、此の動画の件についての話しをし始めるのだった。


「父さん…。
 父さんが言う様に…。
 道明寺さんが、姉さんと潤の為に、頑張って居るのなら…。
 道明寺さんに、動画とか、画像を送って上げても良いかな?」


実は、進も、恐る恐る、(古菱の)父親には、訊いて居たのだった。


だが、既に、(古菱の)父親は、進の行動は、手に取る様に分かって居たのだった。
勿論、(古菱の)父親に黙ったままで、F3に会って居る事も…。


だから、(古菱の)父親には、言えた言葉だったのだろう。


「進…。
 私に隠して居るつもりだったのか?
 進の行動位…。
 私が、知らないとでも思って居るのか?」
「………」


そんな(古菱の)父親に対して、進は、一言も発する事が出来ずに居たのだった。


だからだったのだろう。
(古菱の)父親は、そんな進に、更に、言って除けるのだった。


「進が、司君の手助けをして遣ろうと思うのなら…。
 私は、反対しない。
 だが、私が、進の行動を反対して居ない事は、司君には、内密にして於きなさい。
 勿論、司君の仲間の皆(F3&T3)にも…だ。
 良いな、進…。
 もし、司君が、此の事を知って…。
 折角の決心が鈍るといけないから…な。」と…。


なので、そんな(古菱の)父親の気持ちを汲んで、進は、行動する事にしたのだった。


という訳で、進は、(古菱の)父親に了承の言葉を告げるのだった。


「分かった。」と…。


なので、其の後の進は、司には、(古菱の)父親の事は、何も言わず、動画を送ったり…。
F3にも、(古菱の)父親の事は、何も言わず、其れ以降も、会って居たのだった。



だが、此の時の進は、思って居たのだった。


“流石、父さんは、古菱財閥の総帥だよ‼
 此れからは、一切、父さんには、隠し事は出来ないな。”と…。

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