今更…<総優> 33.
つくしの出産後のT4は、つくしが、入院して居る病室(特別室)で、集まる事が多く成って居たのだった。
勿論、優紀は、仕事が上がってからという事は言うまでも無いのだが…。
そんな或る日の事…。
つくしの病室(特別室)で、T4だけで、集まる事に成って居たのだ。
だが、優紀の仕事が終わって、優紀が、つくしの病室(特別室)に来るまでの時間を利用して、桜子は、つくしと滋に、話しする為に、少し、早目に来て居たのだった。
勿論、桜子は、滋にも、早目に来る様に伝えて…。
そして、桜子は、つくしと滋に、話しし始めるのだった。
「先日、美作さんから、呼び出されて会って来たんです。
其の時に、西門さんと優紀さんの話しを聞かされたんですが…。
美作さんからの話しですと…。
優紀さんが、夜勤の日に、F4で集まったそう何ですが…。
如何も、其の時の西門さんの様子が可笑しかったそう何です。
何時も寄りも、西門さんの飲み方が荒いというのか?
ピッチが速いというのか?
兎に角、美作さんから観て、西門さんは、荒れている様に思ったそうです。
で、美作さんから西門さんに、訳を訊き出そうとしたそう何ですが…。
はぐらかされたらしいんです。
唯、一言、西門さんが呟いたらしいんですけど…。
“俺の優紀への気持ちは、何時に成ったら、優紀に届くんだろうな?”と…。
西門さんの其の呟きを聞いた美作さんが、西門さんと優紀さんが、如何成って居るの
か?
“優紀ちゃんに訊いて欲しい。”と、美作さんから言われたんですが…。
如何したら良いと思います?」
そうなので在った。
F4は、久し振りに、メープルのラウンジのVIPルームで集まって居たのだった。
集まった理由は、司が、パパに成ったお祝いとでも言うべきなのか?
取り敢えず、司とつくしの赤ちゃんの誕生のお祝いの席だったのだ。
なので、乾杯の言葉も…。
あきらが、言ったのだった。
「司…。
おめでとう‼」と…。
だが、此の時点から、総二郎は、浮かない顔付きだったのだ。
此の時点で、あきらは、何時もの総二郎では無い事を悟って居たのだった。
そして、様子の可笑しい総二郎の事を見抜いて居た人物が、もう一人、居たのだった。
其れは、やはりの類だったのだ。
だが、あきらが、総二郎の事を心配する素振りは魅せるモノの…。
総二郎から、はぐらかして居る姿を観て、類は、素知らぬ振りをして居たのだった。
だが、此の日の総二郎は、飲んでも飲んでも、酔いが回る事は無い様子だったのだ。
だからだったのだろう。
あきらは、そんな総二郎を放って置く事が出来なかったのだ。
なので、あきらは、桜子を呼び出したという訳だったのだ。
桜子から、そんな話しを聞いたつくしは、優紀が、つくしとの約束の使命の下…。
優紀は、つくし自身の呪縛の中に居るとでも、つくしには、感じられて居たのだった。
だから、つくしは、桜子に、言って居たのだった。
「ねぇ~、桜子…。
もしかして、其れって…。
私のせいかな?」
桜子は、つくしが、何の事を言って居るか?
分からずに、きょとんとして居たのだった。
だから、桜子は、つくしに言えた言葉だったのだろう。
「えっ??
先輩…。
何の事ですか?」
なので、つくしは、桜子に話しし始めるのだった。
「ほら…。
桜子も、あの場に居たでしょ?
優紀が、大学を卒業した後について話しして居た時が在ったでしょ?
あの時に、私は、優紀にお願いして居たんだよね。
優紀が、助産師に成って、道明寺総合病院の産婦人科で、勤めてもらう事を…。
もし、其の事で、優紀が、私への約束の使命で、西門さんからの優紀への気持ちを、拒
否して居るので在れば…。
今更だけど…さ。
其れって、間違い無く、私のせいでしょ?」
だが、桜子は、そんな事だけが、優紀の拒む理由じゃ無い様にも思えて居たのだった。
だが、つくしは、優紀の事を考えれば、不安で一杯だったのだ。
そして、そんな話しをして居る間に…。
優紀は、つくしが、入院して居る病室(特別室)に着いて居たのだった。
其処で、つくしは、逸る気持ちのまま…。
優紀に問い掛けるのだった。
「ねぇ~、優紀…。
訊いても良い?」
優紀は、何の事か分からず…。
きょとんと、し乍らも、頷くのだった。
なので、つくしは、優紀に、訊き出し始めるのだった。
「あの~ねぇ?
私のせいだよね?」
優紀は、そんなつくしからの問い掛けに、如何答えたら良いのか?
困るのだった。
だから、優紀にも言えた言葉だったのだろう。
「何の事…?」
其処で、つくしは、優紀に、言って除けるのだった。
「私が、優紀に、助産師に成る様に進めた事…。
そして、道明寺総合病院の産婦人科で勤める様に、私が、優紀に進めた事…。
今更だけど…。
私のせいだよね?」
だが、優紀は、大きな目を寄り大きく見開いて、驚愕するのだった。
実は、優紀は、つくしに感謝して居たのだ。
何故なら…。
優紀自身に、一生の仕事を与えてくれたのは、つくしだと、優紀は、思って居たのだから…。
本来は、つくしの力なくしては、助産師資格を取得出来なかったかも知れないのだ。
実は、優紀が、大学を卒業後…。
司の勧めも有り…。
優紀は、助産師専門職大学院に進み、助産師資格を取得したのだ。
実は、此の時の司は、つくしから、理由を聞いて居たのだ。
つくしが、優紀に熱望して、助産師に成る事を進めて居たと言う事を…。
なので…。
“将来的には、松岡(優紀)が、道明寺総合病院の産婦人科に勤める事に成るのな
ら…。”と、司は、つくしの要望に応える形で…。
優紀に、助産師専門職大学院に入学する事を、司は、進めたのだった。
そして、其の助産師専門職大学院の費用も、司が手配して居たのだった。
だが、優紀は、時間が、どれだけ掛かっても、其の学費を、司に返済するつもりで居たのだった。
だが、司は、優紀に、伝えて居たのだった。
“此のお金は、つくしの為だから…。
返済不要だ‼”と…。
だが、優紀は、実際、返済し続けて居たのだった。
毎月、決まったお金を、コツコツと…。
何故なら…。
司には、返済理由を伝えていた優紀だったのだ。
「私が、助産師の資格を取得する事は、つくしの為だけでは在りません。
私の将来の為でも有るんです。
私にとって、最高の形で、手に職をつけて下さった事を、道明寺さんには、感謝して居
ます。
だからこそ、私に返済させて下さい。」と…。
なので、此の時の司は、快く、優紀の気持ちを受け取った司だったのだ。
だから、此の時の司は、了承の意を優紀に伝えて居たのだった。
「ああ。
分かった。」と…。
だが、此の件については、つくしは、知らないのだ。
其れは、優紀からの要望だったのだ。
実は、此れこそが、優紀の呪縛だったのだ。
司に返済し終えるまで、道明寺総合病院を退職する気の無い優紀だったのだ。
其れは、優紀が、司から借りたお金なので、優紀自身で返済したかったのだ。
此の件を知らない此の時の総二郎は、お酒を飲む事で、憂さを晴らして居たのだった。