tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  51.



そして、其の後の司は、進に、連絡を入れて、美桜に会う日を、何時からにすれば良いのか?
相談する為に、進を呼び出したのだった。


「進…。
 悪ぃんだが…。
 折り入って、相談が有んだ。
 会ってくれるか?」


進は、何の相談か?
知りたかったと言う事も在り、進は、司に確認するのだった。


“何の相談ですか?”と…。


なので、司は、進に、正直に、伝えるのだった。


「美桜には、何時から会って良いのか?
 知りてぇ。」


なので、此の時の進は、司に、こう言うしか無かったのだ。


“分かりました。
 後日、報告します。”と…。


そして、司に呼び出しを受けた事で、進は、(古菱の)父親に、相談するのだった。


「父さん…。
 実は、道明寺さんから、相談を受けたんです。
 姉さんには、“何時から会えるのか?”と…。
 如何、伝えれば、良いですか?」


なので、(古菱の)父親は、進に返答するのだった。


「何時でも良いだろう。
 美桜の体調の良い時に、来てもらいなさい。
 母さんにも、伝えて有る。
 怪訝な顔付きには、成って居たが…な。
 後、執事にも、伝えて有る。
 司君にも、そう伝えて於きなさい。」


進は、(古菱の)母親に、司の事が、如何伝わって居るのか?
心配に成って居たのだ。
だから、進は、(古菱の)父親に、訊けた言葉だったのだ。


「母さんには、何て、話しして居るの?」


だが、(古菱の)父親は、飄々と、返答の言葉を進に伝えるのだった。


「母さんには、“『潤』の父親は、司君だよ。”と、伝えて有る。
 母さんにも、現在の美桜には、『潤』の父親の件に関して、記憶が無い事は、既に、伝
 えて有る。
 其れに、“『潤』の父親が、司君だと言う事も、美桜は、未だ、知らない。”と、母さん
 には、併せて、伝えた。
 だが…。
 “司君には、美桜との二人の思い出が有る。
  だから、美桜に会いたがって居る。”と、母さんには、其の事も併せて伝えた。
 だから、進も、其のつもりで居なさい。」と…。


なので、進は、(古菱の)父親に、こう返答するしか無かったのだった。


「はい。」と…。



そんな風に、(古菱の)父親から話しを聞かされた其の後の進は、司に、連絡を取ったのだ。
そして、司と会った進だったのだ。


進は、司には、(古菱の)父親に、相談した時の話しの内容の全てを伝えたのだ。
其れは、(古菱の)母親の件 及び 執事の件に関しても伝えたのだった。


其の上で、司は、進に伝えるのだった。


「そうか?
 分かった。
 西田には、スケジュール調整をさせて、日にちは、後程、報告する。
 其の時に、美桜の体調の良い時を教えてくれ‼」


なので、進は、司に、了承の返答をするだけに留めたのだった。


「分かりました。」
 


だが、此の時の司の様子が変だった事から、進は、司に、様子伺いするかの様に…。
進は、司に、声を掛けたのだった。


「道明寺さん…。
 今日は、何か、様子が変ですね?
 何か、有ったんですか?」


なので、司は、自身の心の内を進に伝えるのだった。


「進にバレてる様じゃあ…。
 俺も、まだまだ…だな。
 進に、俺の心の中を覗かれてしまった様で、面目ねぇんだが…。
 実は、ここ最近、『牧野』の事を良く思い出すんだよ。
 時間が空いた時に…。
 ふとした瞬間に…。
 風呂に入ってる時も…か。
 後は、寝る前…とか。
 嫌に成って来る位ぇ…。
 あいつが、俺の頭の中を占拠して来やがるんだ。
 高校のガキの頃の俺は、良く思ってた。
 うちのババアに、牧野との事がバレて、俺と牧野は、度々、引き剥がされてたろ。
 其の度に、俺は、思ってた。
 “もし、俺が、牧野と同じ一般家庭の息子だったら…。”とか。
 “牧野が、俺と同じ財閥系出身企業の娘だったら…。”とか。
 そんな風に考えても、何も、変わらねぇ事は分かってるのに…。
 俺は、良く、考えてたな。
 なのに…よ。
 牧野の前では、強がって魅せてたりもしてたな。
 俺と牧野は、本来なら、知り合える立場の人間じゃねぇ。
 もし、牧野が、都立高校に、入学して居たら…。
 俺と牧野は、確実に、一生、知り合える仲じゃ無かったと、思う。
 でも、俺と牧野は、『英徳学園』で、知り合った。
 “牧野は、俺と、知り合った事を、如何思って居たんだろう。”と、ここ最近、考えたり
 もするんだよな。」


だが、進は、司に、進自身が、つくしの様子を観て居て、感じた事を伝えるのだった。


「俺が、姉ちゃんを観て居て、感じた事を言うとする成らば…。
 姉ちゃんは、道明寺さんと知り合えて、幸せだったと思いますよ。
 良く姉ちゃんは、独り言を言ってましたよ。
 “道明寺(さん)が、一般家庭の息子だったら、良かったのに…。”って…。
 けど…。
 俺は、思うんですよね。
 “道明寺さんと姉ちゃんが、『英徳学園』で知り合ったのは、『運命』だったんじゃ無
  いか?”って…。
 “出会うべくして出会った。”と、言うべきかも知れませんが…。
 だからこそ、姉ちゃんの存在を(古菱の)父親は知って居た。
 だからこそ、今の姉さんと俺が居るんですよ。
 こう成る事が、『運命』だったのかも知れませんね。」


司は、進の話しを聞いて居て、しみじみ、思ったのだった。


「『運命』か?
 そうかもな。
 俺は、思ってたんだ。
 “やっと、うちの親父とババアが、あいつの事を認めてくれたのに…。
  今度は、俺が、古菱社長から、拒否られてる。”と…悔やんだりもした。
 “俺とあいつは、遠回りし過ぎだ‼”とも…思ってた。
 高校のガキの頃の俺は、“やっとの思いで、あいつを捕まえた‼”と、思っても…。
 何時も、あいつは、俺の前から、居なく成りやがる。
 逃げ足が速ぇだけじゃねぇ‼
 隠れる事も、上手過ぎて…よ。
 俺は、何時も、“もうダメか?”と、何度も、断念し掛けた。
 で、“やっとの思いで、あいつを俺の腕の中に収める事が出来た。”と、思って居た
 のに…よ。
 今度は、あの事件で、あいつの記憶の全てを、俺は、失くした。
 そしたら、あいつまで…。
 自身の過去の記憶を、全て失くして居る何て…な。
 普通、こんな事…。
 有り得るか?」


司は、自身の唇を噛み締め乍ら…。
進に訴える様に、話しして居たのだ。


だからだったのかも知れない。
進は、司に、確認する様に、訊き始めて居たのだった。


「其れでも、道明寺さんは、姉さんを必要として居るんですよね?」


なので、そんな風に、訊いて来る進に、司は、はっきり、宣言する様に、伝えるのだった。


「ああ。
 今も昔も、俺には、あいつしか、考えられねぇ‼
 あいつが、俺の傍に居ねぇ世界は、俺には、要らねぇんだよ。」


だが、進は、意地悪するかの様に、更に、確認するのだった。
其れは、司の話しを聞いて、司の想いが、何処に有るのかを知りたかったからなのだ。


「ですが…。
 今の姉さんは、『古菱美桜』です。
 『牧野つくし』では有りません。
 其れでも、道明寺さんは、今の姉さんが必要だと仰るんですよね?」


なので、司は、即答したのだった。
進に、自身の想いを伝えるかの様に…。


「ああ。
 俺に必要なのは、『あいつ』…何だ‼
 『牧野つくし』だろうと…。
 『古菱美桜』だろうと…。
 関係ねぇよ。
 俺には、『あいつ』自身が、必要…何だ‼」


此の時の進は、司のそんな言葉を聞けた事で、何だか?
ホッとして居たのだった。


“やっぱり、道明寺さんは、今も昔も、変わって居なかった。”と…。



なので、進は、司に言えた言葉だったのだ。


「道明寺さんのお気持ちが、良~く、分かりました。」と…。
「ああ。」


なので、司は、一言発しただけで、進に、微笑んで魅せたのだった。

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