tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  53.




<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく>  53.』は、一部の文面に、不快に感じ
 るやも知れない箇所が出て来ます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



司は、リムジンを降りて、古菱邸のエントランスに入ったのだった。


玄関を開けて出迎えたのは、古菱邸に古くから仕えて居る執事だったのだ。


執事は、古菱邸の門柱に設置して居る警備員から、連絡を受けて居たのだった。


そして、執事は、司に挨拶するのだった。


「道明寺様…。
 いらっしゃいませ。
 私は、当 古菱邸にて、古くから仕えております執事の〇△と申します。
 以後、お見知り置き下さいませ。」


なので、司は、古菱邸に仕える執事に返事するのだった。


「ああ。」と…。


だが、そう執事に返事するも、辺りを見回して居た司だったのだ。


其の様子を察知した古菱邸の執事は、そんな司に、声を掛けるのだった。


「只今、進坊っちゃんをお呼び致しております。
 暫く、此方にて、お待ち願いませ。」と…。


なので、司は、ホッとしたかの様に、古菱邸の執事に、返事するのだった。


「ああ。」と…。


其処に、進が、エントランスに現れたのだった。


そして、進は、司に、声を掛けたのだった。


「道明寺さん…。
 ようこそ…。」


なので、司は、進に返答するのだった。


「ああ。」と…。


そして、進は、そんな不安そうな司に、更に、声を掛けたのだった。


「姉さんと潤の部屋に案内しますね。」


そして、続け様に、執事に、声を掛ける進だったのだ。


「俺が、道明寺さんを姉さんと潤の部屋に、案内するよ。」と…。


なので、古菱邸の執事は、進に、返答するのだった。


「承知致しました。」と…。


そして、司と進は、美桜と潤の部屋に向かうのだった。


其の時の司の心臓の音は、激しく動いて居たのだった。
煩い位に…。


司は、自身のそんな心臓の音を鎮め様と…。
右手で、心臓を抑えて居たのだった。



そして、司と進は、美桜と潤の部屋の前に到着したのだった。


其処で、進は、司を気遣う様に、声を掛けるのだった。


「道明寺さん…。
 大丈夫ですか?
 姉さんに声を掛けて良いですか?」


司は、そんな進の気遣いに感謝して居たのだ。


だが、司は、進に返答するのだった。


「ああ。
 頼む。」と…。


なので、進は、そんな司の言葉に、返答し乍ら、ドアをノックするのだった。


「分かりました。」


そして、進は、美桜と潤の部屋のドアをノックしたのだった。


「姉さん…?
 俺…。
 入って良い?」


そんな進に、美桜は、優しい声で、返答するのだった。


「ええ、良いわよ。」


此の時の司は、美桜と潤の部屋の外から、美桜の声を聞いて居たのだ。


司にして視れば…。
数年振りに聞く『牧野つくし』の声だったのだ。


此の時の司は、久し振りに聞く『牧野つくし』の声に、自身の身体が震えている事を実感するのだった。


そして、司の目からは、涙が溢れて来そうに成って居たのだ。
だが、此の時の司は、込み上げて来る何かを、必死で、耐えて居たのだった。



そして、美桜の返答と共に、進は、美桜と潤の部屋の中に入り、美桜に声を掛けるのだった。


しかも、美桜と潤の部屋のドアを全開にしたまま…。
進は、美桜と潤の部屋の中に入って来たのだ。



此の日の美桜は、朝から、調子が良く、ソファに、潤と一緒に座って、潤のお絵描きする姿を眺めて居たのだった。


そして、部屋の中でお絵描きをして居た潤が、ドア近くに居た進に飛び付く様に、声を掛け乍ら、突進して居たのだ。


「にぃに…。」


だから、進は、そんな潤を抱き上げ乍ら、声を掛けるのだった。


「今日も、潤は、お利口だったかな?」


なので、潤も、飛び切りの笑顔で、進に返答するのだった。


「うん。」と…。



実は、此の時の司は、美桜と潤の部屋の外の陰から、そんな進と潤の様子を観て居たのだった。
此の時の司は、両手を固く握って居たのだ。
唇を噛み締め乍ら…。



だが、そんな何時もの進と潤の光景を観て居た此の時の美桜にして視れば…。
何時もは、きちんと、ドアを閉めて入って来る進だったので…。
首を傾げて居たのだった。


所謂…。
進のそんな行動が、解せなかったのだ。


なので、そんな進の行動に、違和感を感じる美桜だったのだ。


其処に、進は、美桜に声を掛けたのだった。
所謂、美桜の違和感が、的中して居るかの如く…。


「姉さん…。
 今日は、お客様をお連れしたんだよ。」


そんな風に言って来た進に対して、美桜の顔付きは、強張り始めたのだ。


此の時の司には、美桜のそんな顔付きは、観えて居なかったのだ。
所謂、美桜からは、死角に成って居た場所に、司は、居たのだった。


だが、美桜は、震える声で、進に訊くのだった。


「お客様…?」


進にして視れば…。
そんな様子の美桜が、心配に成るモノの…。
此処迄来て、司に、帰ってもらう訳にはいかないのだ。


だから、司に、声を掛ける進だったのだ。


「道明寺さん…。
 どうぞ、お入り下さい。」と…。


なので、司は、進の声と共に、美桜と潤の部屋に入って来たのだった。
勿論、進が、開けっ放しにして居たドアを、司は、きちんと、閉めて入って来た事は言うまでも無いのだが…。


そして、進は、美桜に、司を紹介するのだった。


「姉さん…。
 此方は、俺等(美桜と進と潤)と同じく、財閥系出身企業で在る 道明寺HDの後継者
 の道明寺司さん…。」


だが、進の言葉を聞き乍ら、此の時の美桜は、既に、うんともすんとも発しなく成って居たのだ。


此の時の美桜は、既に、身体まで、強張り始め、膠着し始めたのだ。
そして、息が出来なく成り始め、苦しみ始めたのだ。



潤にして視れば…。
こんな美桜を観る事は初めてだったのだ。


だから、潤は、進の首に腕を巻き付け、進の肩に顔を埋め始めたのだ。


潤は、そんな風に、苦しみ始めた美桜を観る事は、辛かったのだろう。


今までの潤は、何時も、体調が悪そうにして、ベッドに、横に成って居る美桜しか観た事が無かったのだ。


勿論、進も、此の何年間かは、こんな風に、苦しみ始める美桜を観た事は無かったのだ。


だからだったのだろう。
進は、そんな美桜に、叫ぶのだった。
怖がり始める潤を、自身の腕の中から下ろそうとし乍ら…。


「姉さん…。
 ヤバい‼」と…。


だが、潤は、進の腕の中から、嫌がって、下り様とし無かったのだ。


だから、司は、進に言って除けるのだった。


「進…。
 大丈夫だ‼
 俺に、任せてくれ‼」と…。


実は、司は、こう言う事も有る事は、承知の上で…。
ドクターから、過呼吸の対処方法を聞いて居たのだった。


なので、司は、叫ぶのだった。


「美桜…。
 ゆっくりで、良い。
 吸うて…。
 吐いて…。
 もう一度…だ‼
 吸うて…。
 吐いて…。」


司は、何度も、『吸うて…。 ・ 吐いて…。』の言葉を美桜に叫び乍ら…。
美桜の背中を摩り乍ら…。
美桜のサポートを始めるのだった。


だからだったのだろう。
美桜の呼吸は、次第に、落ち着きを取り戻すのだった。


此の時の進は、司のそんな行動に、感心して居たのだった。

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