tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  61.



<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく>  61.』は、一部の文面の中に、不快に
 感じるやも知れない文面が入って居ます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



実は、古菱夫人が、向かった其の場所とは…。
美桜と潤の部屋だったのだ。


古菱夫人は、美桜が、司に寄って、絆される前に…。
美桜の心が、また、司の下に戻らない様に、美桜の心を抑え込むつもりで居たのだ。


此の頃の古菱夫人にとっての美桜は、心の支えに成って居たのだ。


だからという訳では無いのだろうが…。
古菱夫人にとって、美桜が、司に向かう事を、“阻止したい‼”と、いう思いが、何処かに有るのだった。


其の事は、古菱夫人の夫で在る 古菱社長にとっても、進にとっても、周知の事実だったのだ。



そして、美桜と潤の部屋の前に着いた古菱夫人は、ドアの前で、美桜に声を掛けるのだった。


「美桜…。
 ママよ。
 入って良いかしら?」


実は、此の時の美桜は、身支度を整えて、ダイニングに向かおうとして居た所だったのだ。
だが、美桜は、自身の母親で在る 古菱夫人を、部屋の中に招き入れる事にしたのだった。


「ええ。
 どうぞ‼」と…。


なので、古菱夫人は、美桜と潤の部屋に入るのだった。



そして、ソファに座っていた美桜の横に座った古菱夫人は、美桜の手を取って、美桜に話し掛けるのだった。


「美桜…。
 美桜は、道明寺司さんの事を、如何、思って居るのかしら?」


美桜は、自身の母親で在る 古菱夫人が、言って来た突拍子も無い言葉に、如何返答すれば良いのか?
困る程だったのだ。


だが、返答の言葉を考え乍らも、思い付かず、其のままの美桜の思いを告げる為に、漸く、返答する美桜だったのだ。


「“如何、思う?”と、聞かれても…。
 道明寺司さんとお会いしたのは、昨日が初めてで…。
 しかも、初対面だったのよ‼
 如何思うも無いと思うんだけど…?」


此の時の美桜は、戸惑っているかの様に、古菱夫人には、受け取ったのだった。


だからだったのだろう。
古菱夫人は、美桜に、自身の思いを隠し乍ら、美桜に話しし始めるのだった。


「ねぇ、美桜…。
 ママは、美桜が、道明寺司さんとお付き合いする事は、反対なの。
 今から言う事は、事実の事よ。
 道明寺司さんのお母様で在る 道明寺HD 社長の楓さんという方は、女性で在り乍
 ら、あれだけの企業を切り盛りしている頭の切れる方よ。
 だけど…。
 其れは、仕事上での事…。
 本来の楓さんは、笑わない非情な方よ。
 実際、楓さんは、世間から、『鉄の女』と、呼ばれて居るわ。
 実は、道明寺司さんには、お姉様がいらっしゃって…ね。
 楓さんという方は、其の道明寺司さんにとっては、お姉様に当たる 自身の娘で在る 
 お嬢さんを、政略結婚の駒に使う様な方なのよ
 其の当時の其のお嬢さんには、お付き合いをされて居た方が、お出で出た様だけど…。
 其の方のご両親に、楓さんは、手切れ金を渡して、お二人を無理矢理、別れさせた様
 よ。
 美桜が、もし、道明寺司さんとお付き合いをする様に成って、結婚と言う事に成れ
 ば…。
 楓さんは、美桜にとって、お姑さんと言う事に成るわよね。
 そんな非情な心の持ち主の方が居る道明寺家に、ママは、嫁がせたく無いわ。
 勿論、ママも、知って居るわよ。
 潤の父親が誰で在るのかは…。
 でも、潤は、今のままでも、十分、幸せな筈…。
 だから、美桜は、此のまま、ママの娘のままで居て欲しいわ。」
「………」


此の時だったのだ。


美桜は、言葉無く、顔が引き攣り始め…。
蒼褪め始めたのだ。


そして、其の後の美桜は、身体が震え始めたのだ。


此の時の美桜は、過呼吸こそ成らずに済んで居たのだが…。
其のまま、意識なく、座っていたソファから崩れ落ちる様に、倒れたのだ。


慌てたのは、やはりの古菱夫人だったのだ。



実は、此の時、此の部屋に居たのは、古菱夫人 と 美桜だけだったのだ。


潤は、英才教育を受ける為に…。
講義室としている専用部屋にて、既に、勉強中だったのだ。


なので、古菱夫人は、自ら、内線を掛けて、執事と使用人頭を呼び出すのだった。


「美桜が、倒れたの。
 来てくれるかしら…?」と…。


なので、先ずは、使用人頭が、美桜と潤の部屋に向かい、執事は、美桜の専属女医に連絡を入れて、呼び出すのだった。


そして、狼狽えて居る古菱夫人に、使用人頭は、言って除けるのだった。


「奥様…。
 落ち着いて下さいませ。
 そして、其方のソファにお座りに成って下さいませ。
 暫くしましたら…。
 此方に、ドクターが参ります。
 ですので、美桜様が、如何して、倒れられたのか?
 お教え願えますか?」


だが、古菱夫人は、本当の処は、伏せたまま…。
使用人頭に、伝えるのだった。


「唯、私(わたくし)は、美桜とお話しして居ただけ…よ。」と…。


だが、そんな風に、古菱夫人から話しを聞いた執事 と 使用人頭だったのだが…。
其れだけでは無い事は、理解していたのだった。



其処に、美桜の専属女医が、到着したのだ。


美桜は、ベッドルームの美桜のベッドに寝かされた形で、女医の診察を受けて居たのだった。


此の事は、執事から、美桜の父親で在る 古菱社長…。
そして、進に、連絡が入ったのだった。


「進坊っちゃん…。
 美桜様が…。
 お倒れに成られました。
 本日…。
 道明寺様が、お見えに成られる御予定だとは思いますが…。
 本日の美桜様は…。
 安静に為された方が宜しいかと思います。
 道明寺様に、ご連絡賜りますでしょうか?」と…。


なので、此の時の進は、冷静を装い乍らも、執事には、了承の意を告げるのだった。


“分かった。”と…。


そして、進は、美桜の事が心配だった為…。
講義を抜けて、古菱邸に帰る事にしたのだった。


なので、執事から美桜の状況の連絡を受けた進は、其のまま、司にも、連絡を入れるのだった。
勿論、司のプライベートTELだった事は言うまでも無いのだが…。


“進…か?
 進から、連絡くれるとは、如何いう風の吹き回しだ‼
 其れとも…。 
 美桜に、何か、有ったのか?”


此の時の進は、そんな司に感心して居たのだ。


司は、今も昔も、『牧野つくし』=『美桜』の件に関してだけは、勘が鋭く成るのだ。
所謂、司の『牧野つくし』=『美桜』レーダーが、作動されるのだ。


「道明寺さん…。
 姉さんが、倒れました。
 今日の姉さんは、安静にし無くてはいけない為…。
 今日は、お越しに成らないで下さい。
 潤には、俺から、良く言い聞かせますので…。」


だが、此の時の司は、自身の携帯を落としてしまって居たのだ。
所謂、司は、放心状態に成って居たのだ。


其の司が落としてしまった携帯を拾い上げた西田は、司の顔色を観乍ら、確認するかの様に、司から、訊き出そうとして居たのだった。


「司様…。
 如何為されましたか?
 お顔が、蒼褪めて居らっしゃいますが…。」


だが、司は、そう訊いて来る西田にさえ、一切、返答出来ない状況だったのだ。


だが、司は、やっとの事で…西田に、告げるのだった。


「俺は、今から、美桜の所に、行かなきゃ成らねぇ。
 俺は、美桜を失う訳には、いかねぇんだよ。
 頼む、西田…。
 今から、俺を美桜の所に行かせてくれ‼」と…。


だが、要領が得られない今の司から、何を訊いても、訳が分からないで在ろうと悟った西田は、一言、司に伝えるだけに留めて、進に連絡を入れるのだった。


「今から、スケジュール調整して参ります。
 暫く、お待ち下さいませ。」と…。


そして、進から確認が得られた西田は、スケジュール調整を整えて、司に伝えるのだった。


「スケジュール調整が、整いました。」と…。



また、司と話しして居た進も、途中で、司からの返答が得られなく成った事で、“如何したのか?”と、思って居たのだ。


なので、西田から話しを聞いた事で、進は、納得して居たのだった。



そして、一方の此の時の古菱社長は、如何しても、席を外す事が出来ない為…。
執事から古菱社長の秘書に、何か有れば、連絡が入る事にして居たのだった。

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