今更…<総優> 48.
等々…。
記者会見の当日に成ったのだった。
記者会見の当日の会場は、東京メープルで行われる事に成ったのだった。
実は、此の記者会見に際して、総二郎は、司から、宿題を出されて居たのだ。
だが、此の時の総二郎には、答えが出て来る筈等…無かったのだ。
だから、其の時の総二郎は、記者会見の前に、其の場で、司に相談する事にして居たのだった。
【総二郎が、司から出されて居た宿題とは…。
「だったら…。
つくしの事は、如何すれば、良い?
つくしは、今や、『道明寺つくし』として、知名度も在る。
親父が言う様に、松岡が、“つくしの幼馴染で親友だ‼”と、公表すれば…。
間違いなく、松岡の名前は、バレる。
しかも、“道明寺総合病院の看護師だ‼”と、公表すれば…。
確実に、松岡の事を調べる輩も出て来るだろう。
其処を如何するか?
考えて於けよ‼」と…。 】
此の時の総二郎には、司が、云わんとしている意図は、何処に有るのか?
理解して居たのだった。
何故なら…。
総二郎が、あの事件以来…。
遊んで居ない事は、世間が周知している事…。
また、週刊誌等でも、此の件に関しては、記事にされた事が有ったのだ。
実は、今では、司の件を記事にしたとしても、世間の購買意欲は、減って居たのだ。
何故なら…。
司には、高校生の頃から付き合って居る彼女が居て…。
そして、司が、NYへ、4年間の修行に向かう際に…。
世間には、「4年後、迎えに行きます。」と、公言した彼女が、現在の司の妻で在る事…。
そして、現在では、司と其の妻との間には、息子が居る事…。
等々が、世間では知れ渡って居る事で、司へのファンは、急激に、減ったのだ。
勿論、そんな事は、如何でも良い司だった事は言うまでも無いのだが…。
という訳で…。
司が、つくしと結婚して直ぐの頃の世間では、大半が、司fan➡総二郎fanへと移行された事は、周知の事実だったのだ。
だからこそ…。
総二郎の件を、週刊誌等で、記事にされる事が増えた事も、また、周知の事実だったのだ。
因みに…。
総二郎だけでは無く…。
ここ最近の週刊誌等では、司にとって代わって、類とあきらの件も、記事にされる事が増えたのだった。
其の類とあきらの記事内容は、類とあきらのイケメン振りが記事にされるのだ。
だから、世間の女性達の購買意欲をそそる結果と成って居たのだ。
だが、総二郎の場合は…。
総二郎のお相手が、誰で在るのか?
世間の女性達の注目度は、高まる一方だったのだ。
だから、総二郎の記事の場合は、類とあきらの様に、イケメン振りが記事にされるのでは無く…。
総二郎のお相手についての記事が、圧倒的だったのだ。
また、遊んで居た総二郎が、遊ばなく成った事で…。
総二郎と優紀の婚約発表の件は、其れまで、総二郎が遊んで居たお相手だった女性達の心を、逆撫でする結果と成って居たのだ。
「何故、私が、西門様(総二郎様)から選ばれなかったのか?」と…。
だからこそ…。
司は、そんな総二郎と優紀の事を、心配もするのだった。
だからこそ…。
司は、総二郎に、宿題を出したのだった。
だが、答えが出せなかった総二郎だった事は言うまでも無いのだ。
という訳で…。
記者会見の当日と成った此の日の朝の総二郎は…。
司に、相談を掛けるのだった。
此の日の記者会見の出席者は、先ずは、司の父親で在る 道明寺HD 会長の保 と 総二郎の父親で在る 家元の修一郎 と 司 と 総二郎だった事は言うまでも無いのだが…。
司が、あきらに話しした事で、其の後…。
F4で、話し合った結果…。
類 と あきら…。
そして、何故だか…。
滋 と 桜子も、出席する事に成ったのだった。
実は、出席予定の無い優紀は勿論の事…。
つくしも、出席予定が無い事から…。
T4代表と言う形で、滋と桜子が、記者会見の席に、出席する事に成ったのだった。
何故なら…。
つくしと優紀の事を知り尽くして居る滋と桜子だったのだから…。
という訳で…。
勿論の事では在るのだが…。
此の件は、司の父親で在る 道明寺HD 会長の保 と 総二郎の父親で在る 家元の修一郎にも、了承されて居たのだった。
だが、滋と桜子が出席する事に成ったのも、実は、あきら発信だったのだ。
あきらが、総二郎と優紀の婚約発表の席に出席する事を知った滋と桜子が、総二郎に談判した事で、実現したのだった。
という訳で…。
記者会見の当日と成った此の日のF4&T4の控室は、東京メープルの司のキープしている部屋と言う事に成ったのだった。
なので、つくしと優紀も、取り敢えず、東京メープルに入ったのだった。
勿論、つくしは、翔も連れて来て居た事は言うまでも無いのだが…。
そして、「打ち合わせがしたい。」という総二郎の思いを知った司は、記者会見の予定時刻に合わせて、集合時間を決めて居たのだが…。
其の時刻よりも2時間も早めて、F2&T2には、集合を掛けるのだった。
そして、総二郎は、司からの宿題の件も含めて…。
F3&T3には、相談を掛けるのだった。
そして、つくしは、司と総二郎から話しを聞いた事で、総二郎には、了承の意を告げるのだった。
「勿論、私は、別に、良いよ‼
西門さんと優紀が良い様に、記者会見で話ししてくれて…。
私は、既に、『道明寺つくし』として、『party』等にも、出席してるし…。
其れに、私の事は、司に寄って…。
色々、世間では、バレてるし…ね。
だから、優紀が良いなら…。
私と優紀が、幼馴染で親友って事も、公表しても良いんじゃない?
其の方が、西門さんにしても、安心材料が増えるんじゃない?
勿論、女性の嫉妬や妬みや嫉みは、怖いから…ね。
優紀の『Back』には、『道明寺家』が就いて居ると、世間に、認知して貰う方が良い
んじゃないかな?
道明寺総合病院の看護師と言う事がバレるとヤバいなら…。
其れは、公表しない方向で良いと思うんだけど…。」
だが、桜子は、つくしの言葉に付け加えるかの様に、言って除けるのだった。
「ですが…。
西門さんと優紀さんが、“何方で再会したか?”と、言う質問が、もし、出た時に…。
返答の仕方次第では、やはり、“道明寺総合病院の看護師だ‼”と、言う事を告げる必要
性は有ると思いますが…。」
其処で、あきらも、桜子の意見に賛同するかの様に、話しし始めるのだった。
「そうだよな。
今のままの優紀ちゃんの状況が、一番、危険だろ?
其れに、美談じゃねぇけど…よ。
総二郎と優紀ちゃんの再会の仕方は、世間にとっては、良い印象を与えられるんじゃね
ぇか?
しかも、優紀ちゃんが、自ら、手を上げたんじゃ無く…。
牧野が、優紀ちゃんを呼び出して、『白衣の天使』精神で、優紀ちゃんが、総二郎を救
った。
此れは、美談だよな‼」と…。
だが、あきらの話しを聞いて居た此の時の優紀には、不安でしか無かったのだ。
だから、そんな不安そうにして居る優紀を観て居た総二郎は、優紀のそんな不安そう顔付きを、総二郎自身も不安にも成るのだった。