tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  65.



進は、自身の母親で在る 古菱夫人に、提案の話しをし始めたのだった。


「ねぇ~、母さん…。
 母さんは、元々、娘が欲しかったんだよね?」


そう進から訊かれた古菱夫人は、進に返答するのだった。


「ええ。
 そうよ。
 でも、其の事と、美桜の事と、如何、繋がりが有ると言うの?」


なので、進も、古菱夫人の方を向いて、話しし始めるのだった。


「だったら…。
 姉さんに、女の子を産んでもらわないと…ね。」


進は、古菱夫人に、ウインクをし乍ら…。
楽しそうに…。
茶目っ気たっぷりに、話しして居たのだった。


だからだったのだろう。
古菱夫人は、そんな進を観て居て、咄嗟の判断が遅れたかの様な返答しか出来なかったのだ。


「えっ??」と…。


そんな古菱夫人を観て居た進は、古菱夫人が、動揺している事を悟ったのだった。


だからこそ、進は、古菱夫人に、言えた言葉だったのかも知れない。


「だって、そうでしょ‼
 母さんは、娘が欲しかったんだよね?
 だったら…。
 姉さんに女の子を産んでもらえば…。
 母さんは、其の女の子のお祖母様…。
 所謂、母さんは、孫娘を可愛がる事が出来るんだよ‼
 でも、先ずは、姉さんが、結婚し無ければ、其の事自体、達成出来ない事…。
 と言う事は…。
 誰という訳じゃ無く…。
 姉さんは、何れ、何方かの家柄の方の所に、嫁がせなくては成らない。
 其れが、『道明寺家』じゃ無いとしても…ね。」



だが、進から、【『道明寺家』じゃ無いとしても…】と言う言葉を発せられた時の司は、かなり、憤慨して居たのだ。


司は、心の中で、思って居たのだ。


“美桜は、俺と結婚すんだよ‼
 美桜を、他の男の所に、嫁がせるかよ‼”と…。



だが、進の話しは、まだ、続いて居たのだった。


「何方にしても…。
 姉さんが、嫁がなければ…。
 母さんが、孫娘と会えないと言うのなら…。
 道明寺さんと姉さんの事は、観て視ぬ振りをすれば、良いんじゃないかな?」


此の時の古菱夫人は、進の話には、『目から鱗』状態だったのだ。


今までは、美桜に執着していた古菱夫人だったのだ。


それに、現在の古菱夫人の孫は、潤…唯、一人なのだ。


所謂、古菱夫人の孫は、男の子…。
勿論、古菱夫人にとっては、孫の潤も、可愛いのは確かなのだ。


だが、想像すればする程…。
“女の子の孫は、男の子の孫と違って…。
 もっと、可愛いだろう。”と、思う、古菱夫人だったのだ。


だから、古菱夫人も、進に言えた言葉だったのだ。


「そうね。
 そうだと思うわ。
 分かったわ。」と…。


だが、此の時の進は、付け加える様に、古菱夫人に言って除けるのだった。


「という事は…。
 母さんは、もう、道明寺さんと姉さんの事は、道明寺さんに任せると言う事で良いよ
 ね?」


なので、古菱夫人は、進に返答するのだった。


「ええ。」と…。


だが、進は、此の時とばかりに、更に、古菱夫人に、言って除けるのだった。


「そう、じゃあ、そう言う事で…。
 其れで、何だけど…。
 もし、今後…。
 道明寺さんが、父さんとの約束の3ケ月以内に、姉さんの心を取り戻せたら…。
 恋人として、付き合いが始まるよね。
 そしたら、結婚と言う事に成るでしょ?
 何方にしても、潤は、元々、道明寺さんと姉さんの間に産まれた息子、何だから…。
 当然、潤は、道明寺財閥の御曹司で、道明寺HDの後継者と言う事に成るよね?
 だから、潤の事に関しては、母さんは、口出ししない。
 でも、孫娘なら…。
 道明寺家にも、了承してもらう。
 母さん…。
 其れで、如何?」


古菱夫人は、進の話しに、何だか?
楽しく成って来たのだった。


潤の成長以外にも、先の楽しみが増えた事に、気持ちは、馳せて居たのだった。


だからだったのだろう。
古菱夫人の顔付きは、晴れやかに成って居たのだった。


なので、古菱夫人は、進に、言って除けるのだった。


「ええ。
 勿論、其れで、良いわよ。」と…。


だから、進は、古菱夫人に念押しするのだった。


「じゃあ、今後の姉さんの事は、道明寺さんに任せるんだよね?」


だから、二つ返事で、古菱夫人は、進に了承するのだった。


「ええ。
 勿論よ。」と…。



だが、此の時の司は、“そんな簡単に上手く行くのか?”と、不安を抱えて居たのだった。


何故なら…。
自身の母親で在る 楓が、今後、如何出て来るのか?
司にとっては、不安でしか無いのだ。


幾ら、自身の母親で在る 楓が、古菱社長と約束を交わしたとしても…。
いざ、孫を見れば、気が変わらないとも限らないのだ。


だからこそ、司は、不安にも成るのだった。



其の件に関しては、古菱夫人からも、勿論、話しが出たのだった。


「でも…ね。
 もし…。
 孫を観て、楓さんの気が変わって、あなたと交わした約束を覆す様な事も有るかも知れ
 ないわよね?
 だって、考えて視れば…。
 潤と今後、生まれて来るで在ろう 私(わたくし)達の孫は…。
 道明寺家にとっては、内孫…。
 でも、私(わたくし)達 夫婦にとっては、外孫と言う事に成るわ。
 道明寺家にとっては、口出しもしたく成るでしょ?」


其処で、其の件に関して、古菱社長が、古菱夫人に、言って除けるのだった。


「其処は、司君の御父上で在る 保君に、任せ様じゃ無いか?
 楓さんを抑えられるのは、保君しか居ないだろうし…な。
 其れで、良いな?」と…。



此の時の古菱社長にとっては、折角、進が提案した案件だったのだ。


其れこそ…。
古菱社長にとっては、進の話しを覆したく無かったのだ。



此の時…。
既に、古菱社長の思惑は、進を何時、企業人として、古菱HDに巻き込むかと言う事だったのだ。


今までの進も、少しずつでは有ったのだが…。
古菱HDに、拘って居たのだ。


だが、『丸め込む』と『拘る』のとでは、大きな違いが存在するのだ。


今回の件で、古菱社長の頭の中では、其の事に気持ちがシフトして居たのだった。



だから、早く、司と美桜の件を、片付けたかったのだ。


なので、古菱夫人の返答を急がせもしたのだった。



なので、古菱夫人は、自身の夫で在る 古菱社長の顔付きに負けて、返答するのだった。


「承知しました。」と…。


なので、古菱社長は、司に言って除けるのだった。


「司君…。
 今日は、美桜の事が気に成り、仕事を中断させてまで、此処(古菱邸)に来たのでは無
 いのか?」


なので、司は、此の時の古菱社長の目配せに反応するかの様に、伝えたのだった。


「ええ、まあ…。」


そんな風に返答して来た司に、古菱社長は、言って除けるのだった。


「だったら…。
 此処は良いから…。
 美桜の所に行って上げなさい。
 だが、司君…。
 司君と交わした3ケ月の約束は、守って貰うよ‼」と…。


なので、司も、古菱社長に返答するのだった。


「はい。
 承知して居ます。
 では、遠慮なく…。
 美桜さんの部屋に行かせて頂きます。」


そう言い乍らも、既に、司は、逸る気持ちを抑え乍ら…。
席を立ち、古菱社長に頭を下げて、部屋を出たのだった。


そして、司は、速足で、美桜と潤の部屋に向かうのだった。

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