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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  66.



<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく>  66.』は、一部の言葉の中に、不快に
 感じられるやも知れない言葉が入って居ます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



司は、速足で、美桜と潤の部屋に向かって居た。


そして、司は、通常、ノックして、部屋に入る所を、美桜の事が気に成り、其のままの勢いで、美桜と潤の部屋に入ったのだった。


だが、美桜と潤の部屋に入った司は、思わず、声を出してしまったのだ。


「しまった‼」と…。



そうなので在った。
美桜と潤の部屋に入って直ぐのリビングルームには、潤が、使用人頭と共に、一緒に遊んで居たのだ。
所謂、使用人頭は、潤の遊びのお相手をして居たのだ。


其処に、司は、ノックもしないで、美桜と潤の部屋に入ったのだ。


其の場が居た堪れない様な気分に成る司だった事は言うまでも無いのだ。
所謂、此の時の司は、其の場に居る事自体、バツが悪い状況だったのだ。


だが、其処は、使用人頭…。
司の行動は無かったかの様な振る舞いを魅せるのだった。


「道明寺様…。
 お話しは、終わられましたか?」


なので、司は、そんな使用人頭に対して、大人の対応をするのだった。


「ああ。
 終わった。」と…。


なので、使用人頭も、そんな司に対して、普通に、対応するのだった。


「左様で御座いましたか?
 其れは、宜しゅう御座いました。
 私は、当 古菱邸にて、使用人頭の任を仰せ付かっております 使用人頭の◇△と、申
 します。
 以後、お見知り置きを…。」


なので、司は、唯、一言、使用人頭に、返答するのだった。


「ああ。
 宜しく頼むな。」と…。



其処で、潤は、司の方に、走り寄り、司の足にしがみ付いたのだった。


「パパぁ~。
 ばぁば と にぃに のおはなし(お話し)は、おわった(終わった)の?」と、言い乍ら…。


なので、自身の足にしがみ付いている潤を抱き上げて、司は、潤と、話しするのだった。


「おぉ。
 潤は、お利口にしてたのか?」と…。


なので、潤は、満面な笑みを、司に魅せ乍ら、言って除けるのだった。


なので、司も、潤を、褒めて遣るのだった。
潤の頭を撫で乍ら…。


「うん。
 きょう(今日)は…ね。
 イングリッシュ(the English language) と フランスご(語)のおべんきょう(お
 勉強)だったの。
 ぼく(僕)…ね。
 がんばった(頑張った)んだよ。」
「そうか?
 頑張ったんだな。
 潤…。
 偉かった‼」と…。


此の時の司は、そう自慢げに言って来る潤が、可愛くて、司は、思わず、微笑んで居たのだった。


通常の司は、使用人の前では、微笑む等と、有り得ないのだ。
勿論、タマ以外と言う事は言うまでも無いのだが…。


だが、司は、古菱家の使用人頭の前で、数々の失態を犯した事に成るのだ。


だからだったのだろう。
司は、思うのだった。


“タマ同様…。
 古菱家の使用人頭の前でも、此れからは、取り繕えねぇな。”と…。



また、此の時の古菱家の使用人頭は、潤に、話し掛けるのだった。


「潤坊っちゃん…。
 今日は、お父様が、お早目に、お見えに成り、宜しゅう御座いましたね。」


なので、満面の笑みで、潤は、使用人頭に言って除けるのだった。


「うん。
 きょう(今日)のパパは、はやく(早く)、おてい(古菱邸)にきている(来て居る)
 って、きいた(聞いた)から…。
 きょう(今日)のおべんきょう(お勉強)は、はやく(早く)、おわれる(終われる)
 ように、ぼく(僕)は、がんばった(頑張った)の。
 パパに、はやく(早く)、あいたかった(会いたかった)から…。」


此の時の司は、嬉しくて堪らなかったのだ。


潤が、司自身に会いたくて、勉強を頑張ったと聞いて…。
司は、涙が出そうに成って居たのだ。


司の幼少期の頃の英才教育と云えば…。
財閥の御曹司として、義務で受け居ている様なモノだったのだ。


其れなのに…。
潤は、司に会いたいが為に、勉強を頑張ったのだ。


此の時の司が、潤を、我が子として、誇りに思っても仕方なかったのだ。


だからだったのだろう。
司は、何時もでも、そんな潤の頭を撫でて遣って居たのだ。



此の時の潤は、ママ(美桜)から、撫でられる手の感触と、パパに撫でられる手の感触の違いに…。
“ぼく(潤)のそば(傍)には、パパがいる(居る)。”と、いう事を実感して居たのだった。


だからだったのかも知れない。
潤は、更に、自慢気に、使用人頭に、言って除けるのだった。


「パパは、おおきい(大きい)から…。
 ぼく(僕)も、おおきい(大きい)んだよ‼」と…。


そんな風に、言って来る潤を抱き締める司だったのだ。


実は、此の時の司の目には、既に、涙が決壊して居たのだ。


声を出さない様に、必死で、涙を堪えて居る司だった事は言うまでも無いのだ。



だが、此の時の古菱家の使用人頭も、また、そんな子煩悩な司を観て居て思うのだった。


“本当に、宜しゅう御座いました。
 潤坊っちゃんのお顔付きが、今までに観た事の無い程のイキイキされたお顔付きに、安
 心致しました。
 此れで、何もかも、良い方向に向かいます様に…。”と…。


そして、此の時に、使用人頭は、司に伝えるのだった。


「道明寺様が、美桜様と潤坊っちゃんのお部屋に、お見えに成りましたので、私は、此れ
 にて、退散させて頂きます。
 ですが…。
 何か、御座いました成らば…。
 何成りと…。
 お申し付け下さいませ。
 其方の壁には、内線が御座います。
 ご連絡を頂戴致しました成らば…。
 直ぐ、参りますので…。
 其れと…。
 美桜様は、お倒れに成ってお出でで御座いましたので、朝から、何も召し上がって居ら
 っしゃいません。
 お目覚めに成られましたら…。
 お伺い下さいませ。」と…。


なので、司は、使用人頭に返答の言葉を伝えるのだった。


「ああ。」と…。


そして、司からの了承が得られたモノと、解釈した使用人頭は、美桜と潤の部屋を後にしたのだった。



そして、司は、潤に、美桜の状況を訊くのだった。


「潤…。
 ママは…。」


なので、潤は、ベッドルームを指で指し乍ら…。
司に、返答するのだった。


「あっちのおへや(お部屋)で、ねむってる(眠ってる)よ‼」と…。


なので、司は、そんな潤の言葉を聞いて、ホッとするのだった。


だから、司は、思えたのだろう。


“使用人頭が言う様に…。
 美桜が、目を覚ましたら…。
 何か、食べたい物がねぇのか?
 訊いて遣らねぇとな‼”と…。



そして、司は、潤に訊くのだった。


「パパは、今から、ママの所に行くが…。
 潤は、如何してぇ?」と…。


なので、潤は、即答するのだった。


「ぼく(潤)も、パパとママのそば(傍)にいたい(居たい)。」と…。


そんな潤の言葉を聞いた司は、潤に、伝えるのだった。


「そしたら…。
 今から、ママの所に行くぞ‼」と…。


なので、潤も、また、即答するのだった。


「うん。」と…。


そして、司は、潤を抱き上げて居た状態のままで、美桜と潤のベッドルームに入れるのだった。


しかも、音を立てない様に…。
そーっと、入る司の姿は、F3からすれば…。
有り得ない事だろう。


だが、此の時の司は、また、一人の女性(『牧野つくし』=『古菱美桜』)に寄って…。
人に対する思い遣りを見出して居たのだった。
今はまだ、一人の女性(『牧野つくし』=『古菱美桜』)に対してだけの様にも思えるが…。



そして、司と潤は、美桜が寝ているベッドの横に在る チェアーに座って(潤は、司の太股に抱え上げられて座って居る状態)、唯、美桜の様子を観て居たのだった。


もし、其の場に誰かが居たら…。
同じ顔をした父子(おやこ)が、心配そうに美桜を観て居る姿は、圧巻だった事でしょう。

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