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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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今更…<総優>  54.



総二郎が、呼び出したF4の飲み会から、数日が経った頃…。
総二郎と優紀は、家元と家元夫人に呼び出されたのだった。


実は、未だ、両家揃っての食事会が行われて居なかったのだ。


西門家から 松岡家に申し出て居た食事会の話しというだけじゃ無く…。
実は、婚約発表記者会見が、終了しているにも関わらず…。
未だ、総二郎は、優紀の両親と会って居らず…。


其れ処か?
結婚の挨拶も、未だ、行えて(おこなえて)居ないのだ。



幾ら、西門家が、一般家庭とは違うと言っても、酷過ぎる現状に、家元夫人は、心を痛めて居たのだ。


同じ親の立場成らば…。
“筋が違うと、言いたく成るだろう。”と、思っての事だったのだ。


だからこそ、家元と家元夫人は、総二郎と優紀を呼び出し…。
食事会の打診をするのだった。



先ずは、家元が、総二郎と優紀に、声を掛けたのだった。


「そろそろ、優紀さんのご家族と、食事会を決行したいのだが…。
 如何だろうか?」と…。


だが、優紀は、大袈裟な事はしたく無かったのだ。


婚約発表記者会見の事だけでも、色々、職場でも聞かれ、大変な日々を過ごして居る優紀だったのだ。


助産師という仕事が好きで、誇りを持って居ないと、とても、此の状況下では、出来る仕事では無かったのだ。


だからこそ…。
優紀は、穏便に事を済ませたかったのだ。



と言うのも…。
食事会をすると言う事は、未だ、話しして居ない優紀の姉にも、話しが伝わる事に成る。


其れこそ…。
“大事(おおごと)に成るのでは無いか?”と、優紀が危惧する程だったのだ。



だからこそ、優紀は、家元に伝えるのだった。


「私の両親は、既に、了承済ですので…。
 “穏便に事をお済ませ下さいましたら…。”と、思って居るのですが…。」


だが、家元は、筋として、優紀を諭し始めたのだった。


「優紀さん…。
 優紀さんが、言いたい気持ちも良く分かる。
 優紀さんにとって、西門流に対するハードルは高いと言う事だろう。
 だが…ね。
 食事会を行うと言う事は、筋なのだよ。
 総二郎は、未だ、優紀さんのご両親に、結婚の挨拶もして居ない。
 優紀さんのご両親が、既に、了承してくれているのと、意味が違うのだよ。
 世間が此の事を知れば…。
 総二郎は、唯の『坊っちゃん育ち』と言われるだけ何だよ。
 しかも、此の現状は、西門家だけでは無く…。
 西門流に於いても、示しが付かないんだよ。
 優紀さんも、此れからは、西門家の人間に成って貰うんだ‼
 此れからは、此の事を、良く理解して貰いたい。」と…。
「………」


なので、優紀は、此れ以上…。
何も、言えなく成ったのだった。



という訳で…。
家元の言葉一つで…。
西門家 と 松岡家の食事会が決行される事と成ったのだった。


場所は、勿論の東京メープルだった事は言うまでも無いのだ。



そして、其の事は、優紀の両親にも、伝えられたのだった。


なので、優紀の両親から、松岡家の長女で在る 優紀の姉の瑞紀に、話しは、伝わったのだった。


なので、瑞紀は、両親から、話しを聞いた事で、優紀に連絡を入れるのだった。



優紀の姉で在る 瑞紀は、既に、結婚して、一児の母なのだ。


其の瑞紀の赤ちゃんも、優紀が取り上げたのだった。


なので、瑞紀から連絡を受けた優紀は、久々に、瑞紀の子供に会える事は嬉しく思って居たのだが…。
興奮した状況で、連絡して来た姉の瑞紀には、溜息しか出ない優紀だったのだ。



元々、派手好きだった姉の瑞紀…。
現在は、結婚をして、一児の母に成った事で、落ち着いて居る様にも観えるのだが…。
根底に在る 瑞紀の性格は変わらないのだ。


だからこそ、優紀は、焦るのだった。


何故なら…。
興奮状態に在る 瑞紀を抑えられる筈等…。
優紀には、考えられないのだから…。



案の定…。
瑞紀は、興奮状態で、優紀に、TELして来たのだ。


「ちょっと…。
 優紀…。
 西門流 次期家元と、何時、お付き合いして居たのよ?」


優紀は、溜息と共に、瑞紀に言って除けるのだった。


“はぁ~
 何時って…。
 最近だけど…。”と…。


だが、ふと、瑞紀は、思い出して居たのだった。


「ねぇ~、優紀…。
 もしかして…。
 優紀が、高校生の時だったか?
 イケメンの男の子が、我が家の玄関に現れた事が有ったじゃない?
 まさか…?
 其の男の子…?」


優紀は、しらばっくれても、食事会の時には、瑞紀にバレる事は分かって居るので…。
嘘偽り無く、話しする事にしたのだった。


“そうだけど…。”と…。


だが、此の時の優紀は、思って居たのだった。


“本当に、お姉ちゃんは、如何でも良い様な事は、ちゃんと、覚えてるのよね~。”と…。


そして、TELの向こうの瑞紀の興奮度は、MAXに成って居たのだった。


「ちょっと…。
 何々…。
 超イケメンじゃない?
 あれから、数年経って居るから…。
 彼が、如何成って居るのか?
 楽しみね‼」と…。


だが、此の時の優紀は、返答すら、面倒臭い程…。
瑞紀の存在を、恐怖に感じて居たのだった。


優紀は、思うのだった。


“如何か?
 お食事会の当日…。
 お姉ちゃんが、粗相しません様に…。”と…。


そう、此の時の優紀は、そんな瑞紀の事を考えると…。
祈る気持ちだったのだ。



なので、此の時の優紀は、総二郎に伝えて居たのだった。


「お姉ちゃんが、何を訊いて来ても、本気に取らないで下さい。
 何でも、訊かれた事に、返答する必要は有りませんから…。」と…。


だが、此の時の総二郎は、何故、優紀が、急に、そんな事を言って来たのか?
見当も付かなかったのだ。


何故なら…。
総二郎の記憶の中では、優紀の姉で在る 瑞紀に会った記憶が無いのだから…。


まあ、総二郎からすれば、当然と云えば、当然なのだろう。


総二郎と優紀が、高校生当時に、総二郎が、松岡家を訪ねた事から…。
松岡家の玄関先で、最初に、総二郎を応対した瑞紀と、総二郎は、チラッと、会っただけなのだから…。


無理も無いと云えたのだった。

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