tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  73.



古菱社長と司が、リムジンに乗車した後も、実は、話しが続いて居たのだった。


此の時の古菱社長は、司に本音を言って除けるのだった。


「実は…な。
 司君…。
 私は…ね。
 何も、君を嫌って居る訳でも無いし…。
 避けている訳でも無いんだよ。
 司君が、私から、避けられていると感じて居るで在ろう事は、分かって居たんだが…
 な。
 美桜が、司君と会えば…。
 “記憶を取り戻すんじゃ無いか?”と、気が気じゃ無かった。
 私は、出来れば…。
 “司君が、美桜に近付かないで欲しい。”と、考えて居たんだよ。
 『牧野つくし』が、美桜と成って直ぐの頃は、幸いにも、司君は、『牧野つくし』の記
 憶を失くして、NYに渡米したままだった。
 私は、司君が、『牧野つくし』の記憶を取り戻して、日本に帰国して帰って来る事を、
 恐れて居たんだよ。
 だからこそ、私は、司君に、冷たく当たって居た事も自覚して居る。
 済まなかったね。」


司は、此の時…。
古菱社長の『人の良さ』を知ったのだった。


だからこそ、司は、思うのだった。


“此の人を、俺は、一生、裏切れねぇな‼”と…。


だから、司は、古菱社長に、言えた言葉だったのだろう。


「はい。
 承知しております。」と…。



そして、そうこうして居る内に、リムジンは、古菱邸に到着したのだった。


そして、古菱邸のエントランスに入った時に、潤が、古菱社長と司の傍に、近付いて来たのだった。


否…。
駆け寄って来たのだった。


「じぃじ…。
 パパ…。
 おかえり(お帰り)なさい。」と、言い乍ら…。



実は、何時も、司が、古菱邸に到着する前手に、執事に連絡が入ると、其の後直ぐ…。
執事は、美桜と潤の部屋の内線に、司の到着を伝えるのだった。


其の連絡を受けた潤は、司を迎え入れる為に、エントランスで、司が、(古菱)邸の中に入って来る事を、“今か今か。”と、待って居たのだった。


其の様子を、垣間見て居た古菱社長は、司が、羨ましくも有ったのだ。


司が、古菱邸に通う前は、エントランスでのこういう光景は、有り得ない光景だったのだ。


古菱社長を迎え入れるのは、何時も、執事と使用人頭の仕事とされて居たのだ。


だからこそ、古菱社長は、司が、羨ましかったのかも知れない。



だから、古菱社長と司の傍に駆け寄って来た潤に、古菱社長は、言えた言葉だったのだろう。


「今日は、潤が、じぃじを迎え入れてくれたのか?」と…。
「………」


だが、潤は、首を傾げて、古菱社長には、何も言えなかったのだ。


否…。
心根の優しい潤には、云えなかったのだ。


“パパのおむかえ(お迎え)にきた(来た)の。”とは…。


だが、其の事を、良く知って居る古菱社長は、潤に、つい、願望を言って除けるのだった。


「此れからは、じぃじが帰って来る時も…。
 潤が、お迎えに来て欲しいが…な?
 如何かな?
 潤…。」


だが、其処は、潤…。
はっきりと、古菱社長に、言って除けるのだった。


「それは、むり(無理)かな?
 パパとは、おやくそく(約束)している(居る)の‼
 パパが、かえってきたら(帰って来たら)…。
 いっしょに(一緒に)、あそんで(遊んで)から、おふろ(風呂)に、はいる(入る)
 って…。
 だから、じぃじのおむかえ(お迎え)は、ぼく(僕)は、むり(無理)かな?」と…。


そう言われる事は、古菱社長とて、分かり切って居たのだ。


だからだったのだろう。
少し、寂しさは募るが、古菱社長は、潤に言えた言葉だったのかも知れない。


「そうか?
 じぃじは、無理か?」と…。


古菱社長は、潤の頭を撫で乍ら、祖父としての優しい眼差しで、潤に言って居たのだった。


だが、此の時の古菱社長の心の内は、別の事を考えて居たのだった。


“実父には、敵わんなぁ~。”と…。


そんな古菱社長の心の内を見破って居る司は、申し訳無さそうに、古菱社長に、一礼をするのだった。


そして、古菱社長は、潤に声を掛けるのだった。


「潤…。
 そろそろ、じぃじは、自室に向かうな。」と…。


なので、潤も、そんな自身の祖父で在る 古菱社長に、返答するのだった。


「うん。」と…。


なので、司は、古菱社長が、自室に向かった事を確認して、潤を抱き上げ、美桜と潤の部屋に向かうのだった。



そして、部屋に入った時に、ソファに座る美桜に、声を掛けた司だったのだ。


「美桜…。
 只今…。」と、言い乍ら、美桜の様子を窺う司だったのだ。


何か?
此の時の美桜の顔付きは、実は、浮かない様子だったのだ。


「お帰りなさい。」と、司に、返答して居る様でも…。
美桜の顔付きは、何処か?
思い悩んでいる様に、司には、観えたのだった。


だからだったのだろう。
美桜のそんな様子を心配し乍らも、此の時の司は、思うのだった。


“後で、美桜に訊いて遣ろう。”と…。



そして、司は、美桜の様子を窺い乍らも、スーツの上着を脱ぎ、ネクタイを外し…。
シャツの袖を腕捲りして、潤と遊んで遣って居たのだった。


そして、其の後…。
潤が眠たく成る前に、司と潤はバスルームに入り、潤との時間を楽しむ司だったのだ。


そして、潤を寝かし付けて、漸く、司は、美桜に向かう事が出来たのだ。



だからだったのかも知れない。
司は、美桜が座って居るソファの隣に座り、美桜を覗き込む様に、ジーっと、観て居たのだった。


実は、此の時の美桜には、司が、美桜の隣に座って居る事にも、気が付いて居なかったのだ。


美桜は、唯、一点をじーっと、観て居るかの様に、何かを考え込んで居る様子だったのだ。


そんな美桜の様子に、司は、美桜が何を考えて居るのか?
不安に成って居たのだった。


だからだったのだろう。
司は、美桜に声を掛けたのだった。


「美桜…。
 潤は、もう、寝たぞ‼」と…。


だが、其れでも、何時もと様子の違う美桜に、戸惑い始める司だったのだ。


そして、司は、美桜の肩を、そーっと、触れたのだ。
美桜が怖がるかも知れない事を分かって居乍ら…。


そんな司に、驚愕するやはりの美桜だったのだ。


否…。
司にして視れば…。
美桜は、そんな司を怖がって居る様子にも見えたのだった。


勿論、此の時の司は、そんな美桜を不安に思うのだった。

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