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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  78.



<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく>  78.』は、一部の言葉に、不快に思わ
 れるやも知れない言葉が入っております。
 了承の程、宜しくお願い致します。>


 
次の日の美桜は、父親(古菱社長)に、如何訊こうか?
悩んで居たのだ。



一方の司は、昨夜の美桜の話しをする為に、古菱社長にアポを取り、会食という形で、昼間の時間に合わせて、古菱社長と司は、会って居たのだ。


司は、一日でも早く、古菱社長に報告する事案だと思って居たからだったのだ。


司から、話しを聞いた此の時の古菱社長は、実は、そういう日が来る事を恐れて居たのだ。


だが、司にも予期して居ない事を、美桜から訊かれたという事情が有った事を、古菱社長にも分かるだけに…。
古菱社長は、司を責める事が出来ずに居たのだ。


だからこそ、古菱社長が、司に言えた言葉は、こうとしか言えなかったのだ。


「そうか?
 美桜が、そんな事を訊いて来たのか?
 分かった。
 もし、美桜が、其の事を訊いて来たら…。
 私の方で、対処して於こう。
 其の結果は、また、司君に報告する。
 しかし、随分、時間が掛かって居る様だね?」


司は、古菱社長から、此の件を訊かれる事が、一番、辛かったのだ。


だからだったのだろう。
司は、苦笑いと共に…。
古菱社長に、伝えるのだった。


「私の落ち度です。
 私の考えが浅はかでした。
 ですが…。
 此れからは、時間も無い事ですし…。
 今迄以上に、美桜さんから受け入れてもらえる様に、努めて行きたいと思って居ま
 す。」


だが、古菱社長は、何も知らない訳では無かったのだ。


或る程度の事は、進からだけじゃ無く…。
執事 及び 使用人頭から、聞いて居たのだ。


だからこそ、古菱社長は、司に言えた言葉だったのだろう。


「後、1ヶ月…。
 美桜の心が、司君の方に傾く様、頑張りなさい。」と…。


古菱社長は、司に、エールを送って居たつもりだったのだが…。
実は、司には、そうは思えなかったのだ。


司には、古菱社長からのそんな言葉は、“何を遣って居るんだ⁉”と、言われて居る様に、思えて仕方なかったのだ。


だからこそ、此の時の司は、苦笑いのままだったのだ。


だが、此の時の古菱社長は、そんな司の気持ちに、気が付いて居た古菱社長だった事は言うまでも無いのだが…。



そして、其の日の美桜は、一日中…。
悩んで居たのだ。


そして、其の日の夜…。
古菱邸に現れた司は、何時もの様に、美桜と潤の部屋で時間を過ごし…。
美桜には、昨夜の事は、何一つ言わず…。
美桜と潤に対応して居たのだった。


だからこそ、美桜も、司には、昨夜の件を、相談出来ずに居たのだった。


だからと云って…。
進にも、相談出来ずに居た美桜だった事は言うまでも無いのだ。


そんな美桜は、翌朝…。
意を決したかの様に…。
父親(古菱社長)に、声を掛けるのだった。


「パパ…。
 訊きたい事が有るんですが…。
 今、訊いても大丈夫ですか?」と…。


なので、古菱社長にとっては、美桜が何を訊いて来るのか?
見当がつくだけに…。
了承するのだった。


「ああ。
 良いぞ‼」と…。


なので、モーニングを済ませた其の後の古菱社長と美桜は、リビングルームに向かったのだった。


そして、何時もなら、主人席に座る古菱社長は、美桜の真向かいに座り、話しを聞き始めるのだった。


「美桜…。
 私に訊きたい事とは、如何言った話しかな?」


なので、美桜は、深呼吸をしてから、古菱社長に向けて、話しし始めるのだった。


「はい。
 実は、………。」


そう言い乍ら、美桜は、司に、話しした時と同じ話しを、父親(古菱社長)に、話しして、聞かせるのだった。


古菱社長は、既に、司から、聞いて居た事も有り…。
驚愕する様子も無い事から…。
美桜は、冷静に、古菱社長に向かう事が出来て居たのだった。


だからこそ、美桜は、古菱社長の話しを、冷静に、聞けたのだった。


「そうか?
 母さんが、そんな事を、美桜に言って居たのか?
 美桜…。
 今から話しする事を、冷静に、受け止めて欲しい。
 母さんから聞かされた話しにも、ショックは、少なからず、有っただろう。
 だが、あの頃の美桜にとっては、混乱している最中だっただけに…。
 今一、受け止め切れて居なかったんだろう。
 だが、今の美桜なら…。
 私の話しにも、理解出来る筈だ。
 きっと、ショックを引き起こすかも知れん。
 だが、私達 夫婦にとって、美桜と進は、大切な子供で在る事には、変わりない。
 良いな?」と、古菱社長は、言った後…。


一旦、話しを止めて、美桜の様子を観て居たのだった。


そして、本来の古菱社長夫妻の実子で在る 『古菱美桜』が、産まれて直ぐに、亡く成って居たという経緯を隠したまま…。
美桜(=つくし)と進が、『牧野家』にて、育てられたという話しをし始めるのだった。


そして、本来の古菱社長夫妻の実子で在る 『古菱美桜』が産まれた事は、既に、世間では、知れ渡って居た為に…。


「『美桜』として、名前を名乗らせる訳にはいかなかった。」と…。


古菱社長は、美桜に説明したのだった。


古菱社長が、美桜に、こういう説明をしたのは、古菱夫人の為でも有ったのだ。


元々、病弱な妻で在る 古菱夫人が、“本当の事を思い出して、倒れては困る。”と、言う事が、此の時の古菱社長にとっての最大な理由だったのだ。


だからこそ、本来なら、正直に、伝えるべき話しに対しても、古菱社長は、美桜に言えなかったのだ。


また、其の事で、美桜自身も、ショックを起こし、過呼吸を引き起こすやも知れないのだ。


迂闊に、物が言えない古菱社長だった事は言うまでも無いのだ。



また、此の事は、司と進…。
そして、全ての事情を知って居る執事…。
そして、使用人頭にも、古菱社長から、報告されたのだった。



だからだったのだろう。
此の時の美桜は、古菱社長に、確認するのだった。


「私と進を育てて下さった養父母は、今は、何方にお住まいなのですか?」と…。


そして、古菱社長は、美桜に、伝えるのだった。


「牧野のご両親は、ご病気で、既に、他界されている。
 だから、美桜と進は、私達 夫婦の所に、戻って来たんだ。」と…。


なので、美桜は、古菱社長に、確認するのだった。


「育てて下さったお礼をお伝えしたかったんですが…。」と…。


其の時だったのだ。
古菱社長は、美桜に、提案したのだった。


「私と進は、毎月 月命日には、お墓参りをしている。
 次月は、美桜も、私と進と一緒に、お墓参りに行くか?」と…。


そして、美桜は、即答するのだった。


「はい。
 参りたいと思います。」と…。


なので、美桜は、古菱社長と進と潤と一緒に、牧野晴夫と牧野千恵子のお墓参りに向かう事と成ったのだった。


勿論、此の事は、古菱社長から、司と進に…。
そして、執事と使用人頭にも、報告されたのだった。


此の時の古菱社長の心中には、心苦しさは、存在して居たのだが…。
其の事を隠す事にしていた古菱社長だった事は言うまでも無いのだ。



<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく>  78.』の中で出て来る美桜が司に話し
 した内容は、『人間恐怖症…<つかつく>  77.』をご覧頂けました成らば幸いで
 す。
 宜しくお願い致します。>

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