tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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もし、全員、幼馴染だったら…<F4&T4>  8.



其の頃の桜子は、未だ、ドイツに居たのだった。
そして、漸く、日本に帰国する決意を固めて居たのだった。


一人、単身、ドイツに渡独した桜子だったのだ。


其の理由は、或る男性(ひと)に、【桜子という一人の女性を認めて欲しい】という事が、最大の理由だったのだ。


そして、渡独した当時の桜子の面影は、もう、其処には無かったのだった。


綺麗に変身した桜子は、何処から観ても、自信に満ち溢れて居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時の桜子には、“或る男性(司)から、認めてもらえる。”と、信じて止まなかったのだ。


だが、其の後の桜子は、真実を知る事に成るのだった。



そして、日本の学年で云うと…。
高校1年生の15歳に成った桜子は、秋から、英徳学園に編入する為に…。
日本で云えば…。
お盆の此の時期に、日本に帰国して帰って来たのだった。


そして、桜子の祖母は、自身の姉の孫娘に当たる 優紀を三条邸に、呼び出すのだった。



実は、桜子の祖母の姉というのは、瑞紀と優紀姉妹の母親で在る 松岡総合病院の理事長 と 類の母親で在る 花沢かすみ姉妹の母親だったのだ。


なので、桜子の祖母は、瑞紀と優紀姉妹と類にとっては、大叔母に当たるのだ。


しかも、瑞紀と優紀姉妹と類にとって、桜子は、『はとこ』と成るのだ。


だからだったのだろう。
そういうご縁も有り、実は、桜子の祖母は、優紀の華道のお師匠さんでも有るのだった。
所謂、優紀は、自身の大叔母から、お華を習っている事に成るのだった。



そして、優紀は、自身の大叔母から、桜子を紹介されるのだった。


「優紀さん…。
 此方は、桜子と言って…ね。
 私の孫なの。
 私の亡くなった息子の娘なの。
 実は…ね。
 此の秋から、英徳学園に編入する事が決まって居るのよ。
 幼稚舎時代は、英徳学園だったんだけど…。
 優紀さんは、覚えて居らっしゃらないかしら?」


優紀は、其の当時に、既に、『はとこ』が居た事は、何と無くだが…。
知って居たのだ。
実は、瑞紀からそういう話しを聞いて知って居たのだ。


だが、入舎して直ぐ、桜子は、英徳学園から、居なく成った事で…。
其の当時の事は、すっかり、忘れて居たのだった。


だからだったのだろう。
優紀は、桜子の祖母には、こういうしか無かったのだった。


「姉から聞いて、何と無くですが…。
 知って居ました。
 ですが…。
 其の後、そういう話しも、今までに、聞いて来なかったので、すっかり、忘れて居まし
 た。」と…。


其処で、苦笑いの桜子の祖母は、優紀に、お願いするのだった。


「優紀さん…。
 此れからは、桜子の事を、宜しくお願い致しますね。
 身内ですし…。」


なので、優紀も、桜子の祖母に、返答するのだった。


「承知致しました。」と…。


其処で、漸く、優紀と桜子は、お互いを紹介し合ったのだった。


「私は、松岡優紀と、申します。
 宜しくお願い致します。」と…。


そして、桜子も、優紀に挨拶するのだった。


「私は、三条桜子と申します。
 私は、優紀さんの1歳年下の15歳です。
 高校1年で、英徳高校に編入します。
 宜しくお願い致します。」と…。


此の時の優紀は、驚愕するのだった。


何故なら…。
“上品そうに見える出立だけで無く…。
 自信に満ち溢れている姿は、私(優紀)には、無いモノだ。”と、優紀には、思えて居たからだったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の優紀には、驚愕するしか無かったのだった。


だからこそ、優紀は、そんな桜子に、言えた言葉だったのだろう。


「そう成んだ。
 其れは、驚愕だよ。
 私の年上かと思ったよ。」と…。


だが、此の時の桜子は、そんな優紀に、少し、怒り気味に、言って除けるのだった。


「いいえ。
 年下です。」と…。


そう優紀に言った桜子は、心の中で、思うのだった。


“優紀さん…。
 幾ら、身内でも、失礼しちゃうわ。”と…。


そして、新学期が始まるまでの短い時間…。
優紀と桜子は、一緒に、過ごす事が多く成ったのだった。



そして、新学期初日に成った日…。
優紀と桜子は、一緒に、登園(校)したのだった。


其の時に、類を見掛けた優紀は、類に声を掛けるのだった。


「類君…。」


手を振り乍ら、駆け寄る優紀に、目線を合わせる類だったのだ。


本来…。
女性嫌いの類なのだ。


優紀が、もし、赤の他人なら…。
優紀の声に、目線を合わせて、立ち止まったりし無いだろう。


類にとっての優紀は、自身の従兄妹で在る。
だからこそ、類は、優紀には、素っ気なく出来ないのだ。


其処で、優紀の隣を見れば…。
類にとっては、また、見知らぬ女性が、優紀の隣に居たのだ。
怪訝な顔付きに成る類だったのだ。


そんな類の様子をキャッチした優紀は、桜子を紹介するのだった。


「類君…。
 此方は、旧 華族出身の三条家のお嬢様…。
 桜子さんと仰るの。
 云わば…。
 類君と私の『はとこ』だよ。」


其の時、初めて、類は、自身に『はとこ』が居る事を知ったのだった。


勿論、旧 華族出身の三条家は、母方の大叔母の嫁ぎ先で在る事は知って居た類だったのだ。
類の母親で在る かすみが、良く、自慢していたからだったのだ。


だが、実は、其の大叔母には、孫娘で在る 桜子が居る事を知らなかった類だったのだ。
否…。
教えられて居ない類だったのだ。


だが、此の時の類は、何処と無く…。
桜子の中には、自身(類)と似た所が在る様に、感じ取るのだった。
類の直感だった事は言うまでも無いのだが…。


だが、類の直感は、良く当たるという寄りも、類の直感通りと言う事の方が多いのだ。


だからこそ、此の時の類は、“多分、そうなのだろう。”と、思うのだった。

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