tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  89.



次の日の朝、ほぼ同時に、目を覚ました司と美桜は、何方かともなく、挨拶代わりに、kissを交わしていたのだ。


だが、気怠さが残る美桜は、身体を動かす事が出来ず…。
其のまま、横に成って居たのだった。


そして、ベッドから起き上がった司が、潤のベッドの方を向いて、驚愕で、目が点状態に成ったのだった。


何故なら…。
ベッドに寝て居た筈の潤が、其処に居ないのだ。
何時も、寝起きの悪い潤が、其処に居ないのだ。


寝起きの悪さに掛けては、潤自身、司に似たのだろう。


毎朝、中々、起きて来ない潤に、苦慮している美桜の話しは、散々、聞かされて来た司だったのだ。


其の潤が、其の日の朝に限って…。
ベッドに寝て居なかったのだ。



だが、此の時の司にとって、潤が、此の場に居なく成った理由は、予想が付くのだ。


何故なら…。
昨夜の潤の燥ぎ振り…。
だけじゃ無く…。
潤の興奮状態…。


此れは、間違い無く、皆に伝える為だろう事は、今の司にとっては、想像に容易いのだ。


だからだったのだろう。
司は、美桜に伝えてから、潤を追い掛ける事にしたのだった。


司は、直ぐ様、出勤準備に取り掛かり…。
美桜に、声を掛けたのだった。


「美桜…。
 潤が、勝手に、ダイニングルームに向かった様だ。
 美桜は、此のまま、此処に居ろ‼
 俺が、潤を取り押さえるから…。」と…。


なので、気怠さで動けそうにない美桜は、司に、潤をお願いしたのだった。


「お願いします。」と…。


そして、司は、“潤が、余計な事を言って無いだろうか?”と、不安だったのだ。


司にとっては、バレても構わないと思えて居たのだ。
其れは、美桜が、司を受け入れてくれたからだったのだ。


だが、今の司は、古菱家からの信頼を、完全に、得られて居る訳では無い事を自覚して居たのだ。


所謂、様子見だろう事は、司自身、承知して居たのだ。


だからこそ、今はまだ、古菱家の面々には、変な誤解を与えたくは無かったのだ。


なのに…だ。
潤からの話しを聞いて、古菱家の面々が、変な誤解をし無いとも限らない状況に成ったのだ。


此の時の司は、後悔をして居たのだった。


“何故、潤を、抑えて置く事が出来なかったのだろうか?
 何故、潤に言い聞かせて置かなかったのだろうか?”と…。


そして、ダイニングルームに到着した時の司を観る古菱家の面々の冷ややかな目線に、一歩後退しそうに成る司だったのだ。


実は、ダイニングルームに入る前に、ドアの隙間から、此の雰囲気を垣間見た時…。
此の時の司は、思うのだった。


“やっぱりか?
 遅かった様だな。”と…。


で、身振り手振りを交え乍ら、興奮した様に話す潤の様子を垣間見た司は、思うのだった。


“全ては、遅過ぎた。”と…。


何故なら…。
潤のそんな話し方の興奮度は、頂点に達していたのだ。
そんな所に司は、遭遇したのだ。


潤の話し振りは、“息継ぎを何時しているのだろう。”と、誰もが思ってしまいそうに成る程の勢いさが有ったのだ。
そして、一気に、言って除ける潤だったのだ。


「あのね…。
 きのう(昨日)…ね。
 バスルームに、はいったら(入ったら)…ね。
 こ~んな(両手を大きく、動かし乍ら)おおきな(大きな)エアーベッドが、おいて
 (置いて)あった(有った)の。
 だから…ね。
 パパに、きいたら(訊いたら)…ね。
 “じゅん(潤)のおもちゃだ。”って、おしえて(教えて)くれたの。
 ピョンピョン跳ねても(潤は、其の場で、飛んで魅せていた。)、大丈夫だったよ。
 きょう(今日)も、遊ぶんだ‼
 たのしみ(楽しみ)だなぁ~。」と…。


だからだったのだろう。
司が、そんな風に、思っても仕方なかったのだ。


だからだったのだろう。
古菱家の面々の冷ややか目線に、怖じ気付いてしまいそうな司が、其処には、居たのだった。



そして、司は、古菱社長からの呼び出しを受けるのだった。


「司君…。
 出勤の身支度が済んでからで良い…。
 後で、私の部屋に来てくれるか?」と…。


司は、説教を受ける事は、分かり切って居たのだ。


だが、此の状況を打破する為には、どんな説教も、甘んじて受けるしか無いのだ。


だからだったのだろう。
司は、古菱社長に、伝えるのだった。


「承知致しました。」と…。


そして、食事を終えた潤を、美桜と潤の部屋に、連れて戻り、司は、古菱社長の部屋に、向かうのだった。


此の事は、美桜に、言わなかった司だったのだ。
出勤の挨拶を交わしただけで…。


言えば…。
美桜が、心配する事は、想像に容易いのだから…。



そして、司は、古菱社長の部屋のドアをノックしたのだった。
入室を許された司は、古菱社長の部屋に入ったのだった。


其処には、古菱社長だけでは無く…。
古菱夫人も、ソファに、座って居たのだった。


そして、着席を促された司は、古菱社長と古菱夫人が座って居るソファの向かい側に、着席したのだった。


其処で、口火を切ったのは、古菱夫人だったのだ。


「司さん…。
 幾ら、私達が、貴方を許したと云えど…。
 潤を騙してまで、エアーベッドを、バスルームに置く等と…。
 持っての外でしょ?
 潤が、エアーベッドの本当の意味を知った時には、司さんは、如何為さる気なのかし
 ら?」と…。


だが、古菱夫人からそう訊かれた司では、有ったのだが…。
司自身、此処で、引き下がれ無かったのだ。


此処で、引き下がれば…。
美桜とは、一生、繋がれない様な気さえしていた司だったのだ。


だからだったのだろう。
司は、自分自身の胸の内を話しし始めるのだった。


其れは、美桜に話しした内容と同じ内容の話しを、古菱社長と古菱夫人にも、伝えた司だったのだ。


大笑いする古菱社長に…。
驚愕で、目を大きく見開く古菱夫人だったのだ。


だが、古菱夫人は、そんな風に、大笑いしている自身の夫で在る 古菱社長を、咎めるが如く…。
声を掛けるのだった。


「あなた…⁉」


だが、司から、そうしたかった理由を聞かされた古菱社長は、自身の妻で在る 古菱夫人を窘める様に、言って除けるだった。


「司君は、まだ、良く、我慢した方だろう。
 此の若さで、良く、他の女性にも、目を向けず…。
 美桜だけを見続けたよ。
 其の司くんの頑張りに、私は、許して遣ろうと思う。
 同じ男として…な。
 だが、其の遣り方には、如何かと思うが…ね。」と…。
「………」


其の時の古菱夫人は、古菱社長が言った話しを聞いて居て、何も言えずに居たのだった。


しかし、其処は、司も、後悔している処では有るので、古菱社長に、反省の弁を、告げるのだった。


「申し訳ございません。」と…。



そして、古菱社長からの許しを得れられた事で、司は、気分的に、楽に成って居たのだった。


また、美桜から、受け入れて貰えたと言う事が、司自身の自信に繋がって居たのかも知れない。


其の後の司は、態度にも、余裕さが、窺える様に成って居たのだった。


其の後の司の態度は、予想通りと云える様な態度に、変わって居たのだった。


だが、美桜は、そんな司の態度を、見抜く事が出来なかったのだ。


だが、後々の司は、そんな自分自身に後悔する事に成るのだった。

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