人間恐怖症…<つかつく> 90.
<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく> 90.』は、一部の表現に、不快に感じられ
るやも知れない言葉が入って居ます。
了承の程、宜しくお願い致します。>
あれから、数日経って居た。
あれからも、司は、仕事の後…。
古菱邸に現れ、美桜と潤の部屋で、潤とのルーティンを過ごし…。
其の後の司は、美桜との時間を過ごして居たのだった。
此の頃の司にとっては、美桜から受け入れて貰えた事で、自身が漲り、仕事にも、良い影響を及ぼしていたのだ。
そんな司を、常に、見続けて来た西田は、思うのだった。
“司様には、やはり、牧野様が、必要でいらっしゃったんですね。”と…。
実は、美桜の傍に居る様に成った司の仕事に対する態度は、誰からも、信頼を得られる程だったのだ。
其れは、古菱社長からの信頼度にも、現れて居たのだった。
今や、道明寺HD と 古菱HDは、友好関係で、結ばれて居たのだった。
所謂、道明寺HD と 古菱HDの提携は、絶対的なモノと成って居たのだった。
其の事が、司の自身に繋がり、其れは、返って、司を余裕な態度へと導いてしまって居たのだった。
だが、美桜には、そんな司の微妙な心の変化 と 態度の違いを、見抜けて居なかったのだ。
もし、此れが、『牧野つくし』だったのなら…。
きっと、司の微妙な心 と 態度の変化にも、見抜けて居たのだろう。
だからだったのかも知れない。
美桜は、司の心の変化を読み取る事が出来ないまま…。
此の数日間を過ごして居たのだった。
実は、此の数日間の美桜には、不思議に思って居た事が有ったのだ。
司と美桜が、バスルームにて、二人の時間を過ごした後の美桜は、何時も、気怠さに、『エアーベッド』の上から動けずに居たのだった。
だが、朝、目を覚ませば…。
美桜は、何時も、ベッドルームに在る 自身のベッドの上で、寝て居たのだ。
しかも、下着を身に着けて、寝間着を着用して居たのだ。
何時も、美桜は、“まさか…。”と、思い乍らも…。
司には、訊けずに、居たのだった。
だが、此の日の美桜は、別にも訊いて置きたい事が有ったので、“此の機会に、司さんに訊いて視よう‼”と、思って居たのだった。
そして、司が、何時もの潤とのルーティンを過ごした後…。
司は、潤を寝かし付けた後に…。
バスルームに美桜を誘う為に、リビングルームに戻って来たのだった。
そして、バスルームに入る前のリビングルームのソファに座ったままの美桜は、司に、言って除けたのだった。
「司さん…。
今日は、お訊きしたい事が有るんです。
だから、先ずは、此方で、お話ししませんか?」と…。
だが、司は、“リビングルームで…。”と、いう寄りも、バスルームの中で、話しが聞きたかったので、美桜に、言って除けるのだった。
「じゃあ…。
バスルームの中で、話しを聞いて遣る。
だから…。
今から、一緒に、入るぞ‼」と…。
実は、此の時の美桜にとっては、ちゃんと、話しを訊いて視たかったので…。
バスルームの中という寄りも、リビングルームで話しを訊きたかったのだ。
だが、今の美桜は、そんな司に、逆らえる筈等、無かったのだ。
だからだったのかも知れない。
美桜は、頷いてしまったのだ。
そんな美桜が居る事は、司自身、見抜いて居たので、“美桜は、OKするだろう。”と、踏んで居たのだ。
既に、此の頃の司は、横柄な態度に成ってしまって居たのだった。
だからこそ、此の時の司は、美桜に、上から物が言えたのだろう。
其れでも、今の美桜にとっては、そんな司の微妙な心 と 態度の変化にも、見抜けて居なかったのだ。
そして、美桜は、司に確認し様とするのだった。
だが、司は、美桜と、触れ合って居たかったのだ。
だからだったのだろう。
司は、美桜に言って除けるのだった。
「美桜…。
湯に浸かり乍ら、話しを聞いて遣る。」と…。
そして、美桜が、自ら、湯舟(バスタブ)に浸かろうとして居た所を、司は、制止したのだった。
何故なら…。
司は、美桜を背後から抱き締め乍ら、美桜の話しを聞いて遣りたかったのだ。
なので、先に、司が、湯舟(バスタブ)に浸かり、司は、両手を差し出して、美桜を湯舟(バスタブ)の中に迎え入れたのだった。
そして、司は、美桜を、自身の太股の上に座らせて、美桜の後ろから、抱き締めたのだ。
所謂、司は、美桜の背後から、『Back Hug』をした状況と成って居たのだった。
そして、司は、美桜を弄って居たのだった。
だが、美桜は、そんな事をして来る司に、何も言わなかったのだ。
所謂、美桜は、司とのこういう時間に、司から慣らされていたという訳だったのだ。
実は、此の時の司は、脳裏に、チラッと、或る言葉が、過ったのだった。
“此れが、あいつだったら…。
きっと、俺の手は、叩かれて居ただろうな。”と…。
そして、司は、美桜の肩に、自身の顎を置き乍ら、美桜に、言って除けるのだった。
「美桜…。
話しを聞いて遣るから、言って視ろ‼」と…。
なので、美桜は、司に話しし始めるのだった。
「はい。
潤は、如何遣って、あの『エアーベッド』で、遊んで居るんですか?」
其処で、司は、ニヤッと、笑い乍ら、美桜に、返答するのだった。
「あぁ~。
潤か?
ピョンピョンと、ベッドの上を飛んで、遊んでるぞ‼」と…。
だが、美桜は、驚愕で、司の方に、振り向き乍ら、確認するのだった。
「大丈夫…何ですか?」と…。
だが、此の時の司は、飄々と、言って除けるのだった。
「当たり前だろ‼
俺が、傍に居んだ。
大丈夫に決まってんだろ‼」と…。
だが、美桜は、声に出して、司に、言えない分…。
心の中で、言ってしまって居たのだった。
“危ないと思うんだけど…。”と…。
其の時だったのだ。
司は、美桜に、話しし始めるのだった。
「美桜…。
潤は、男の子だ。
母親が、危ねぇと思う様な事でも…。
『男』という生き物は、経験して、覚えて行くんだ。
だから…よ。
心配し過ぎるな。」と…。
「はい。」
なので、美桜は、“男の子は、そんなモノなのかな?”と、思う事で、父親で在る 司に、潤の事は、任せる事にしたのだった。
そして、美桜は、一番、司に、訊いて視たかった事を、続けて、司に、話しし始めるのだった。
「司さん…。
実は、私…。
一番、訊いて視たかった事が有るんです。」
其処で、司は、何時も寄りも、1トーン高めの声で、甘く囁く様に、美桜に、訊くのだった。
「何だ?」と…。
なので、美桜は、思い切って、司に、話しし始めるのだった。
「はい。
私が、朝、目覚めると…。
何時も、ベッドの上…何ですが…。
しかも、寝間着だけじゃ無く…。
下着まで、身に着けて…。
其れって…。
まさか…ですよね?」
だが、此の時の司は、怒り気味だったのだ。
“俺以外に、誰が、美桜の世話を焼くんだ?”と…。
だからだったのかも知れない。
司は、少し、不貞腐れ気味に、美桜に、返答するのだった。
「俺以外に…。
誰が、美桜の世話をすんだよ?
俺以外…。
居ねぇだろ?」と…。
だからだったのかも知れない。
美桜は、美桜で、思うのだった。
真っ赤な顔に成り乍ら…。
“やっぱり…。”と…。
だが、司には、そんな美桜は、ツボだったのだ。
顔を上げて、上から、美桜を観て居た司にとっては、そんな風に、真っ赤な顔をし乍ら、司を観て来る美桜に、愛おしさを感じて居たのだった。
だからだったのかも知れない。
司は、思わず…。
美桜の唇に、自身の唇を重ねたのだった。
そして、司は、美桜に、甘く囁くのだった。
「美桜の世話が出来る男は、此の世で、俺しか居ねぇだろ?
良いか?
美桜…。
俺は、美桜の世話を焼きてぇんだよ。
だから、俺に、甘えとけ‼」と…。
なので、此の時の美桜は、そんな司に、照れ乍ら、頷くのだった。
そして、此処からは、司と美桜の二人だけの時間が続くのだった。
<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく> 90.』に出て来る文面の中に、『湯舟(バ
スタブ)』と、記載している箇所が在ります。
古菱邸のバスルームの中に在る『湯舟』は、温泉施設に在る様な大きい湯舟を想定して居
ます。
ですが、セレブの世界で、『湯舟』と、記載する事は、如何かと思い、一応、『湯舟(バ
スタブ)』と、記載させて頂きました。
了承の程、宜しくお願い致します。>