tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  91.



次の日の事だった。


司は、何時ものルーティンの如く…。
潤と、美桜とのそれぞれの時間を過ごした後…。
司は、漸く、眠りに着いたのだった。


そして、翌朝という寄りも、朝方の事だったのだ。


司は、夢を見て居たのだった。


其の夢の内容と言うのが…。
【司と『牧野つくし』が、まだ、高校生だった頃…。
 あの例の大河原家のクルーザーの中での司と『牧野つくし』の二人だけの思い出】の夢…
だったのだ。


そして、司は、寝言を言ってしまったのだ。


「つくし…。」と…。



其の司の寝言に、目を覚ましたのは、他でも無い。
司の横で寝ていた美桜だったのだ。


美桜は、司の寝言に、驚愕で、一瞬、言葉も出せない程だったのだ。


思わず…。
司の寝言に、飛び起きた美桜だったのだ。



そして、其の時の美桜が、起こした行動は、司を起こす事だったのだ。


美桜は、怒りの状況のまま…。
司を起こしたのだった。


「司さん…。
 起きて下さい。」


美桜は、寝て居る司を、揺すり乍ら、起こしたのだった。


そして、美桜から、揺すり乍ら起こされた司は、心地良い状況のまま…。
美桜に、訊くのだった。


「如何した?
 美桜…。」


其の時の司は、寝呆けて居たのだが…。
美桜の顔の表情を見て、何やら、雲行きの悪さに、司は、後退りしそうに、成って居たのだった。


だが、司は、美桜が、何に対して、怒って居るのかも…。
また、自身が、何に対して、粗相したのかも…。
全く、理解されて居なかったのだ。


所謂、其の時の美桜の怒って居る姿は、司にして視れば…。
理解不能だったのだ。


だからだったのだろう。
司は、そんな美桜が、不安に成り、美桜に訊き出そうとするのだった。


「美桜…。」と…。


其処で、美桜は、漸く、口を開いたのだった。


「司さん…。
 司さんにとっては、司さんの目の前に居る今の私より…。
 過去の私の方が、やっぱり、良いんですよね?」と…。


司は、美桜の言って居る話しの内容が、全く、頭に入って来なかったのだ。
という寄りも…。
何の事を言って居るのか?
全く、理解されて居なかったのだ。


だからだったのだろう。
司は、美桜を窘める様に、訊くのだった。


「美桜…。
 ちょっと、待て‼
 美桜は、何の事を言ってんだ?
 俺に、分かる様に、話ししてくれ?」と…。


だからだったのかも知れない。
美桜は、さっきの出来事を、話しし始めるのだった。
所謂、寝言の件を、美桜は、司に、話しし始めるのだった。


「司さんが、先程…。
 寝言で、『つくし…。』と、仰ったんです。
 やっぱり、司さんには、過去の私の方が、良いんですよね?」と…。


此の時の司には、心当たりが有るのだ。


何故なら…。
『牧野つくし』の夢を見て居たのだから…。


だが、高校生の頃の司でも、『牧野つくし』の事を、唯の一度でも、『つくし』と呼んだ事が無いのだ。


例え、司の夢の中に、高校生の頃の『牧野つくし』が、出て来たと云っても…。
高校生の頃の司でさえ、唯の一度でも、呼んだ事の無い『つくし』呼びを、“俺は、寝言で言ってしまったのか?”と…。
其の事が、此の時の司にとっては、解せなかったのだ。


だからだったのかも知れない。
司は、必死で、美桜に、言い訳を言って除けるのだった。


「美桜…。
 ちょっと、待てくれ‼
 高校のガキの頃の俺でさえも、唯の一度でも、『つくし』と呼んだ事は、ねぇんだ。
 俺は、『道明寺』と呼ばれて、俺は、『牧野』と、呼んで居たんだ。
 だから、何故、俺が、寝言でも、『つくし』と呼んだのか?
 全く、見当が付かねぇんだ。」と…。


だが、美桜にとっては、実際、はっきりと、「つくし…。」と、呼んだ司の声を聞いて居るのだ。


だからこそ、美桜には、言えた言葉だったのだろう。


「でも、司さんは、はっきり、『つくし…。』と、仰いました。
 ですから…。
 司さんの深層奥深くでは、今でも、過去の私を求めて居るという事…何ですよね?
 司さんの表面的には、今の私を、愛して下さって居る様でも、司さんが、求めて居らっし
 ゃるのは、今でも、『過去の私』と言う事だと思います。
 ですが…。
 今の私は、もう、過去に戻る事は出来ません。
 今の私は、『古菱美桜』ですから…。
 ですから…。
 司さん…。
 もう、此方(古菱邸)には、お越しに成らないで下さい。
 今直ぐ、此方(美桜と潤の部屋)から、出て行って下さい。」と…。


だが、此の時の司は、一瞬、美桜が、何を言って居るのか?
理解出来ない程…。
ショックを引き起こして居たのだった。


だからだったのだろう。
此の時の司は、直ぐには、動く事さえ、出来ずに居たのだった。


だが、美桜の目を見た時…。
司は、漸く、動き始めたのだった。


早朝だったと言う事も有り、此の時の司は、其のまま、クローゼットに向かい、出勤準備を始めたのだった。


そして、クローゼットで、出勤準備し乍らも、司は、西田に迎えに来る様に、連絡を入れるのだった。


「西田…。
 悪ぃが、今から、迎えに来てくれるか?」と…。


西田には、“司様と美桜様との間で、何か、お有りに成ったのだろうか?”と、思い乍らも…。
其の日の司は、“仕事に成らないだろう。”と、推測して居たのだった。


何故なら…。
スケジュール調整をし無ければ成らないのだから…。


そう思い乍らも、西田は、司に返答するのだった。


「賜りました。」と…。



そして、一方の司は、西田に寄って、迎えに来てもらったリムジンの中で、思うのだった。


“『牧野』と『美桜』は、同一人物だ。
 俺は、浮気している訳じゃねぇ。
 なのに…。
 俺は、どんだけ…。
 美桜から、責められてんだ?”と…。


だが、司は、そう思うも、意気消沈している事は、確かで…。
司は、一瞬、頭の中を、過らせて居たのだった。


“俺は、美桜との別れを覚悟しねぇといけねぇのか?
 今の俺は、そんな事が出来る訳がねぇ。”と、項垂れて居たのだった。



そんな司の様子を、端で観て居た西田は、思うのだった。


“今回は、根が深そうだ。”と…。


そう思い乍らも、西田は、取り敢えず、『道明寺HD Building』に向かう様に、運転手に告げるのだった。

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