tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  97.



進は、椿が見せてくれた携帯動画を観て、衝撃を受け乍らも、更に、絶句するのだった。


「此れが、義兄さん…。」


なので、椿は、進の目を、ジーっと、観乍ら…。
言って除けるのだった。


「そうよ。
 司の此の変わり様に、進君も、驚愕を受けた様ね。
 司は、高校生の頃から、そうだったわ。
 つくしちゃんから、避けられたというだけで…。
 荒れてたの。
 高校生の頃の司は、もっと、酷かったわね。
 (道明寺)邸に置いて在る貴重な花瓶や絵画を、次から次へと、破壊して回って居たわ。
 “どれだけ嵐が吹いたの。”と、思う位…。
 其の当時の司は、其処に置いて在る物、全てを破壊しなければ、気が済まなかったみた
 い…ね。
 だから、今の司は、静だと思うわ。
 でも、今の司の精神的には、もう、壊れて居るのよ。
 其れは、司を観て居れば、分かるわ。
 司は、自分自身を、痛め付けて居るのよ。
 美桜さんを傷付けた自分自身が、許せないのね。
 だから…。
 きっと、司は、『つくしちゃん』との思い出を封印するつもりなのよ。
 私には、司の気持ちは、分かるの。
 姉弟だから…ね。
 でも、司には、そんな事が出来る筈が無いのよ。
 だって…。
 美桜さんの見た目は、『つくしちゃん』なのよ。
 同一人物…何だから、当然と云えば、当然よね。
 其れでも、司は、『つくしちゃん』との思い出を封印するつもりなのよ。
 其れが、美桜さんへの懺悔だと、司は、思って居るのよ。
 でも、私は、司と美桜さんには、司と『つくしちゃん』との思い出を、共有して欲しいと
 思って居るの。」


此処迄、椿の話しを、ジーっと、聞いて居た進は、此処で、やっと、椿に、問い掛けたのだった。


「共有ですか?」と…。


なので、椿も、繰り返し、言って除けるのだった。
そして、椿は、其の理由を、続けて、進に、話しし始めるのだった。


「そうよ。
 共有…して欲しいの。
 司と美桜さんとで…。
 だって…。
 『つくしちゃん』は、『美桜さん』で…。
 『美桜さん』は、『つくしちゃん』なのよ。
 司と美桜さんとの二人で、共有し無ければ…。
 司だけじゃ無く…。
 美桜さんも、何れ、後悔する時が来てしまう。
 司と美桜さんの二人が、此のままだと…。
 きっと、一緒に、居られない時期が来てしまう。
 だからこそ、司と美桜さんとの二人で、司と『つくしちゃん』との思い出を共有して欲し
 いのよ。
 司と美桜さんの二人が、此れからも、一緒に、居られる様にする為に…。」と…。


其処で、進は、フ-っと、息を吐き乍ら、ニコッと、椿に笑い掛けたのだった。


「椿さんの話しを聞いて…。
 今の姉さんの状況を、やっと、理解出来た様な気がします。」と…。


其処で、あきらが、進に、訊き始めるのだった。


「牧野に、何か有ったのか?」と…。


なので、進は、話しし始めるのだった。


「実は、今の姉さんは、塞ぎ込んでしまって、ベッドから起き上がる事が出来ない状況…何
 です。
 姉さん自身が、(古菱)邸から義兄さんを追い出して置いて…。
 信じられ無いんですが…。
 しかも、潤までも、情緒不安定というのか?
 パニックを引き起こして居るんです。
 潤の場合は、姉さんが、寝込んでしまって居る状況に加えて、義兄さん迄…。
 (古菱)邸に現れなく成った。
 毎夜、泣き喚く様に成って…。
 俺が、潤の世話をする様に、成ったんです。
 お風呂とか…。
 寝る時とか…。
 其れで、少しは、潤も落ち着きを取り戻して居る様に観えるんですが…。
 其れは、表面的だけなのかも知れない。
 だからという訳では無いのですが…。
 俺自身…。
 此のままで良い訳無いと、ずーっと、思って居たんです。
 だから、“何か、良い案が無いか?”と、思っていた事は、事実です。
 分かりました。
 父に、相談して視ます。」と…。


其処で、再度、椿は、進に、お願いするのだった。


「だったら…。
 今、此処で、お父様に、お願いしてくれないかしら?
 さっきも、言ったんだけど…。
 今の司にとって、猶予が無いの。
 お願い出来るかしら?」と…。


そして、進は、納得するのだった。


「分かりました。
 今、此処で、父さんに、連絡して視ます。」と…。


其処で、椿は、進に、言って除けるのだった。


「進君…。
 スピーカーで、話ししてくれるかしら?」と…。


なので、進は、納得し乍ら、携帯をスピーカーにして、話しする事にしたのだった。
そして、進は、古菱社長に連絡を入れるのだった。


「父さん…。
 今、義兄さんのお姉さんに当たる 椿さんと、一緒…何だ。
 で、姉さんが、こういう状況に成った理由が、分かったよ。
 其の説明は、帰ったら、話しするとして…。
 姉さんに、義兄さんを、“会わせて欲しい。”と、椿さんから提案が有るんだけど…。
 会わせても、良いかな?」と…。


其処で、古菱社長は、進に訊くのだった。


“会わせる事は、可能だろう。
 だが…。
 会わせるには、失敗は許されない。
 また、美桜の症状が、復活したのでは、元もこうも無い。
 何か?
 良い案が有るのか?”と…。


其処で、椿は、自己紹介してから、理由を話しする事にしたのだった。


「古菱社長…。
 初めまして…。
 司の姉の道明寺椿と申します。
 其の理由を、私から説明させて頂いても宜しかったでしょうか?」と…。


なので、古菱社長は、椿から話しを聞く事にしたのだった。


“そうしてくれるかな?”と…。


なので、椿は、進に話しした内容と同じ話しを、古菱社長にも、話しし始めるのだった。


此の椿からの話しに、納得した古菱社長は、椿と進に、話しし始めるのだった。


“椿さんが言いたい事は、分かった。
 司君と美桜が、話しする事で、どんな相乗効果が生まれるかは、今は、まだ、分からな
 い。 
 だが、司君と美桜が、『牧野つくし』の記憶を共有する事は、私自身、不安では有る。
 “もし、美桜の記憶が戻ったら…。”と、思わずには居られない。
 其れでも、司君と美桜が、『牧野つくし』の記憶を共有する事が、必要だと言うのな
 ら…。
 仕方ないのかも知れないな。”と…。


だが、椿は、言って除けるのだった。


「其の事も踏まえて、お話しする成らば…。
 “美桜さんが、今、司に対して、不満や不安に思って居る事の全てを、司に、ぶつけて貰
  えたら…。”と、思って居るんです。
 美桜さんが、司に対して、不満や不安を抱いて居る事の全てを、司は、受け止められる筈
 です。
 其の事で、先ずは、司と『つくしちゃん』の思い出が、共有出来れば…。
 私は、密かに、そう思って居ます。
 ですから…。
 古菱社長が、不安に思って居らっしゃる様な事に成らない様に…。
 司には、申し伝えるつもりです。
 如何か?
 司を信じて遣って貰えないでしょうか?」と…。


其処まで、椿から話しされた古菱社長は、司を、既に、信頼して居ると言う事も有り…。
椿に言って除けるのだった。


“分かった。
 取り敢えず…。
 司君に、任せよう‼”と…。


なので、椿は、更に、古菱社長に、願い出るのだった。


「先ずは、私から、美桜さんに会っても宜しいでしょうか?」と…。


其処で、古菱社長は、椿に、訳を訊くのだった。


“其れは、何故だ?”と…。


なので、椿は、古菱社長に、説明するのだった。


「はい。
 先ずは、女性同士でしか分からない話しを、私は、“美桜さんと話ししたい。”と、思って
 居ます。
 其の上で、美桜さんには、司と会って貰いたいと思って居ます。
 私は、司の姉で在りますが…。
 私は、美桜さんの『姉』としてお逢いするつもりです。
 如何か?
 私の事も、信用して貰えないでしょうか?」と…。


なので、実は、“道明寺姉弟を、信用して視よう‼”と、既に、思って居る古菱社長だったので、古菱社長は、椿に言って除けるのだった。


“椿さん…。
 椿さんに、任せる事にする。
 美桜の事を、宜しく頼むよ‼”と…。


なので、椿も、古菱社長に、返答するのだった。


「ご了承下さり、有難う御座います。」と…。


そして、椿は、思うのだった。


“やっと、私は、美桜さんに会えるのね。”と…。


そして、古菱社長から、了承して貰えた椿は、“善は急げ‼”と、いう訳では無いのだが…。
此の足で、椿は、進の誘導に寄り、古菱邸に向かうのだった。

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