tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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もし、全員、幼馴染だったら…<F4&T4>  32.



総二郎は、此の数日間の間に、色々な事に、遭遇して居たのだった。
其れは、優紀とて、同じ事だったのだ。



総二郎にして視れば…。
何故か?
自身の両親で在る 家元と家元夫人に、今回のメープルのカフェでの出来事がバレて居たのだった。


実は、其の事は、総二郎が、優紀を、バイクで、優紀の自宅に送り届けた翌々日に、発覚したのだった。



其の日の総二郎は、西門邸に帰宅したばかりの自身を、“待ってました。”と、ばかりに…。
使用人頭が、総二郎に、声を掛けるのだった。


「総二郎様…。
 家元と家元夫人が、自室で、お待ちです。」と…。


だが、家元と家元夫人から、呼び出される理由が、総二郎には、理解出来なかったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎は、使用人頭に訊くのだった。


「俺に、何の用が有るって言ってたんだ?」と…。


だが、其処は、西門家に、長らく、仕える使用人頭…。
例え、理由を知って居ても…。
例え、其れが、西門家の次期当主だったとしても…。
自身から伝える話しでは無い事を、使用人頭は、弁えて居るのだった。


だからこそ、使用人頭は、総二郎に、返答するのだった。


「其の事でしたら…。
 ご両親から、お訊きに成って下さいませ。」と…。


なので、総二郎は、怪訝に成り乍らも、使用人頭に返答するのだった。


「ああ。
 分かった。」と…。


なので、仕方なく、総二郎は、家元と家元夫人の自室に、向かうのだった。


「総二郎です。
 入ります。」と…。


そして、そう言い乍らも、勝手知ったる両親の自室に入る総二郎だったのだ。


其処で、総二郎は、自身の耳を疑う様な話しを、自身の両親から、告げられるのだった。


先ずは、家元夫人から、声が掛かったのだった。


「総二郎…。
 貴方は、一体、何を為さって居るの?」と…。


だが、総二郎とて、一体、何の事を言われているのか?
さっぱり、分からなかったのだ。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、怪訝な顔付きに成り乍らも、家元夫人に、確認するのだった。


「何の事だよ?」と…。


其処に、家元から、或る物が、取り出されたのだった。
其れは、家元の携帯だったのだ。


そして、徐に、家元は、携帯アプリの『ボイスメモ』をタップして、総二郎に聞かせ始めたのだった。


実は、此の携帯アプリの『ボイスメモ』は、桜子が、自身の祖母に、相談を入れた時に…。
自身の祖母の携帯アプリの『ボイスメモ』に、桜子が、録音し直し…。
其の桜子の祖母の携帯の録音を、家元が、自身の携帯アプリの『ボイスメモ』に、録音し直しした音声だったのだ。


其の内容を聞いた総二郎は、直ぐに、桜子の仕業だろう事は、理解出来たのだった。


あの場に居た中で、こんな音声を録音出来るのは、桜子しか考えが及ばない程…。
総二郎にとっては、アウェー感が、酷かったのだ。


所謂、総二郎にとっても、優紀にとっても…。
あの場は、居心地の悪いモノだったのだ。


だが、あの時の総二郎は、態と、ああいう事を、遣って退けたのだった。


だが、翌日…。
英徳学園に行った時の総二郎は、余りの反響に、驚愕する総二郎だったのだ。
其れは、勿論、悪い意味で…と言う事は間違い無いのだが…。


そういう意味で云えば…。
『後の祭り』だった事は言うまでも無いのだ。



だからだったのかも知れない。
総二郎は、仕方なく、此の場を収める為に…。
家元と家元夫人に、謝る事に徹したのだった。


「申し訳在りません。」と…。


だからだったのだろう。
家元夫人は、総二郎に、諭し始めたのだった。


「総二郎…。
 貴方は、ご存知の筈よね?
 私(わたくし)と、優紀さんのお母様とは、幼馴染で親友で在ると言う事を…。」と…。


なので、総二郎は、一言だけ、伝えるのだった。


「はい。
 存じて居ます。」と…。


其処で、呆れた様に、自身の息子で在る 総二郎に、言って除ける家元夫人だったのだ。


「と言う事は…。
 総二郎は、優紀さんに、本気だと言う事かしら?
 そうじゃないと、許される事では無いわよ‼」と…。


なので、総二郎は、はっきりと、断言するかの様に、自身の両親で在る 家元と家元夫人に、伝えるのだった。


「ああ。
 俺は、優紀に、本気だ。
 兄貴も、優紀の姉さんで在る 瑞紀さんと、結婚を前提に、付き合って居る事も、知って
 る。
 其れでも、俺は、優紀を諦め切れねぇ。
 “だから…。”って、いう訳じゃねぇけど…。
 もし、俺と優紀が結婚と成っても、賛成して欲しいんだ。
 勿論、此のまま、兄貴が、優紀の姉さんで在る 瑞紀さんと、結婚する事に成れば…。
 俺と優紀は、姻戚関係に成る。
 ましてや…。
 姉妹で、同じ婚家(松岡家)から、西門家に嫁いで来ると言う事は、如何かとも思う。
 けど…。
 もう、遅ぇんだよ。
 頼む‼
 取り敢えず、俺と優紀の付き合いだけは、許して欲しい。」


と…此の時の総二郎は、頭を下げて居たのだった。


だが、此の時の家元と家元夫人は、頭を下げている総二郎に、にこっと、笑い掛けて居たのだった。


何故なら…。
家元と家元夫人にとっては、願ったり叶ったりだったのだ。
特に、家元夫人にとっては…。


また、家元にとっては、まだまだ、セレブ界に於いて、影響力の在る 桜子の祖母で在る 三条家の現 当主と、お近付きに成れる事は、かなり、良い条件で在った事は言うまでも無いのだ。


其れが、ましてや…。
桜子の祖母で在る 三条家の現 当主の姉の長女…。
所謂、姪の二人の娘を嫁に向かえると成ると…。
姻戚関係としては、かなり、親しいお付き合いが出来るというモノだったのだ。


そう成れば…。
西門流は、盤石な基盤を保てると云えたのだった。
所謂、今後の西門流は、安泰と云えるのだ。


だからこそ、西門家としても、総二郎と優紀の付き合いを反対する気等毛頭無かったのだ。



だが、総二郎は、今まで、公私共に、『遊び人』を公言して来たのだ。


だからこそ、其の部分に於いては、家元と家元夫人は、総二郎に、言って置かないといけない事案だったのだ。


だからこそ、家元は、厳しく、総二郎に、伝えたのだった。


「総二郎…。
 優紀さんとのお付き合いという寄りも…。
 総二郎には、遣って置かなければ成らない事が有るだろう?」と…。


だが、此の時の総二郎は、何の事か?
全く、分かって居なかったのだ。


だからこそ、不思議そうにしている総二郎に言って除ける家元だったのだ。


「お前には、呆れるよ。
 お前は、今まで、公私共に、『遊び人』を公言して来た筈だ。
 其の事を優紀さんが、如何思って居るのか?
 私達では、分からない。
 だが…。
 松岡家は、如何思うだろうな?」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、家元に、反論するかの様に、伝えるのだった。


「分かってる。
 だから…。
 遊びで使用していた携帯は、昨日に、解約して来た。
 だからこそ、もう、連絡も来ねぇし…。
 会わねぇよ。
 其れに…。
 会う必要もねぇだろ?
 俺には、優紀が居んのに…よ。」と…。


だが、此の時点に於いての総二郎は、まだ、知らなかったのだ。
優紀自身も、自身の両親から、同じ話しをされて居る等と…。


此の事を知った時の総二郎は、思うのだった。


“此れこそ…。
 『後の祭り』だな。”と…。

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