tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  109.



古菱財閥の総帥で在る 古菱社長は、道明寺財閥の総帥で在る 保からの提案に、躊躇する様な姿を魅せるのだった。


そして、古菱財閥の総帥で在る 古菱社長は、道明寺財閥の総帥で在る 保に、渋い顔付きに成り乍ら、言って除けるのだった。


「保君…。
 私は、何れ、司君と美桜が、婚約する事に関して、異論は無い。
 元々、司君と美桜は、相思相愛…何だ。
 其処を、如何こうする気は、最初から、毛頭ない。
 だが、美桜は、まだ、大学生だ。
 しかも、司君と美桜には、『潤』という息子が居る。
 潤は、司君と美桜の実子だ。
 だが、まだ、『潤』の存在を、世間は、知らない。
 婚約発表は、まだ、時期尚早と云えるだろう。
 発表時期を間違えれば…。
 其れは、此れからの事を考えても、潤にとっても、今は、良くは無いと云える。
 実は、潤は、来年の4月から、永林学園の幼稚舎に入舎される手配が済んでいる。
 勿論、『古菱潤』として…だ。
 戸籍上…。
 潤は、美桜の息子で在って…。
 司君の息子じゃない。
 此のまま、婚約発表すれば…。
 “潤の父親は、誰だ‼”と、言う事に成るだろう。
 そう成れば…。
 潤は、『美桜の連れ子』というレッテルを貼られ兼ねない。
 其れでは、潤の立場が、危うく成る。
 其れに、美桜は、『深窓のご令嬢』と、世間では、呼ばれている。
 其の美桜が、実は、高等部の頃には、“そういう関係の男性とお付き合いして居た。”と、
 言うレッテルを貼られる事に成る。
 高等部当時の司君が、お付き合いして居た女性は、『牧野つくし』だと、言う事は、世間
 では、認知されていた筈だ。
 で、在る成らば…。
 其れは、古菱財閥にとっても、良い影響を及ぼさない。
 今の私が、了承出来るとすれば…。
 雑誌に掲載して良いと言う事だけだ。」と…。


だが、保は、古菱社長に、更に、提案を掛けるのだった。


「だからこそ…ですよ。」


そんな物言いの保に、怪訝さが拭えない古菱社長は、保に、確認する様に、訊くのだった。


「其れは、如何言う意味だい?」と…。


なので、保は、古菱社長に、話しし始めるのだった。


「私が、今からお話しする事は、潤の為です。
 言う成れば…。
 私も、潤の祖父です。
 潤を不幸に等したく在りません。
 寧ろ、幸せにしたい。
 だからこそ、司と美桜さんの為に、婚約発表をするべきです。
 本来なら…。
 潤は、道明寺家の内孫です。
 道明寺家で、育てて遣る事が筋な筈です。
 ですが…。
 今の現状…。
 其れが、許されない事も、認識しております。
 如何いう理由が有ったにせよ。
 其の件に関して、私は、古菱社長には、感謝しております。
 潤の将来の為にも、此れで、良かったのだとも、理解しております。
 ですが…。
 此れからは、そうはいきません。
 潤は、司のDNAをしっかり受け継いで、産まれて来たんです。
 潤の容姿は、司そのものです。
 所謂、誰の目から見ても、潤を見れば…。
 司を連想させてしまう筈です。
 と言う事は…。
 反対に、“潤の母親は、誰だ‼”と、言う事にも成り兼ねないのです。
 此れからの潤は、世間に顔が出る。
 だからこそ、美桜さんの正体を暴くべきです。
 美桜さんに説明して居らっしゃる通り…。
 其の当時の古菱夫人の体調を鑑みて…。
 美桜さんと進君姉弟は、“牧野家で育てられた。”と、主張すれば良いだけの事です。
 幸いにも、牧野夫妻は、既に、他界為さって居る。
 誰も、本当の事を調べる事は、出来ない筈です。
 真実は、勿論の古菱社長と…。
 私共 夫婦…。
 そして、司と進君…。
 そして、私共の娘の椿と…。
 私共 道明寺邸で、60余年…。
 働いてくれている使用人頭のタマと…。
 司の秘書で在る 西田…。
 そして、司と『牧野つくし』の仲間の数名と、其の親しか存じ上げて居りません。
 此の機会に、司と美桜さんと潤の為に、婚約発表する事に、同意頂きたい。
 勿論、潤の公表は、潤が、幼稚舎に入舎する前でも、宜しいかとは存じます。
 ですが…。
 潤の入舎場所を、英徳学園の幼稚舎と、お考え直し頂けないでしょうか?
 司と『牧野つくし』が、知り合った英徳学園に、潤を入舎させて遣りたいと思っての事な
 のですが…。」と…。


だが、英徳学園の幼稚舎に、潤を入舎させる事には、古菱社長自身、難色を示したのだ。


何故なら…。
英徳学園内には、司と『牧野つくし』の思い出で溢れている筈なのだ。


そう成れば…。
美桜が、『牧野つくし』の記憶を取り戻さない共、限らないのだ。


だからこそ、古菱社長は、其の提案には、難色を示したのだった。


「潤を英徳学園の幼稚舎に入舎させる事は、私には、賛成出来ない。
 其れは、美桜が、『牧野つくし』の記憶を取り戻すかも知れないという懸念を払拭する為
 だ。」と…。


だが、如何しても、保にとっては、潤を英徳学園の幼稚舎に入舎させたいという意図が有ったのだ。


何故なら…。
司と『牧野つくし』の過去を知って居る英徳学園の理事長を抑える為だったのだ。


なので、其の件に関しても、保は、古菱社長に懇願し始めたのだった。


「英徳学園の理事長は、司と『牧野つくし』が、通って居た頃と、今も、変わって居りませ
 ん。
 ですので…。
 英徳学園の理事長を抑える為にも、潤を英徳学園の幼稚舎に入舎させる方が良いと判断さ
 せて頂きました。
 司と『牧野つくし』の仲間の親には、私の方から、説明致します。
 古菱社長…。
 ご決断頂けないでしょうか?」と…。


其の時だったのだ。
古菱社長は、即決を拒んだのだ。


だが、古菱社長は、保が言いたい意図は、理解出来るので…。
時間が欲しい旨を、保に、伝えるのだった。


「保君…。
 悪いが、考える時間が欲しい。」と…。


なので、保も、古菱社長の思いが分かるので、古菱社長からの要望にも、了承するのだった。


「承知致しました。
 英断をお持ち致しております。」と…。


そして、保は、古菱社長と相談した結果…。
取り敢えず…。
雑誌の掲載だけは、認めると言う事に成ったのだった。


其の後の対応は、古菱社長の“決断次第…。”と、言う事に成ったのだった。



此の事は、司にも、司の父親で在る 保より、報告されたのだった。


勿論、司は、『ゲラ刷り』を、保から見せられたのだった。


其の上で、司は、司の父親で在る 保より、叱責されたのだった。


「司は、態と、記者に撮らせる様に、仕向けたのかも知れない。
 だが、其の事で、事が大きく成った事も事実だ。
 其の意味を、司は、理解し無ければいけない。
 古菱社長の苦悩を知るべきだろう。」と…。
「………」


なので、司は、自身の父親で在る 保には、何も返答出来なかったのだ。


其れでも、司は、心の中で、自身の父親で在る 保に、悪態を突くのだった。


“親父には、俺の行動は、お見通しだったって、訳か?”と…。



だからだったのだろう。
司は、古菱邸に帰宅した際…。
真っ先に、古菱社長の自室に、向かったのだった。


そして、司は、古菱社長に、詫びを入れるのだった。


「社長…。
 此の度は、申し訳御座いませんでした。
 ご迷惑をお掛けしました。」と…。


だからだったのかも知れない。
古菱社長は、司の行動の意図を理解し乍らも…。
苦笑いで、司に返答するのだった。


「まあ、仕方ないだろう。」と…。


そして、取り敢えず、司は、事無きを得て居たのだった。



だが…。
司の其の後は、F3&T3から、呼び出しを受ける事に成るのだった。

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