人間恐怖症…<つかつく> 113.
<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく> 113.』は、一部の言葉に、不快に思われ
るやも知れない言葉が入っております。
了承の程、宜しくお願い致します。>
此の後も、今後の美桜に対する対応を如何するべきか?
F2&T3で、協議していたのだ。
此の時の類と云えば…。
何時もの如く、ソファに、寝転んで居たのだった。
此の時の類は、何も、不貞腐れてとか…。
拗ねてとか…。
そう言う事で、ソファに、寝転んで居た訳では無かったのだ。
類は、ずーっと、一つの事に関して、考え事をして居たのだった。
だからだったのだろう。
類は、急に、ソファから、起き上がって…。
F2&T3に、或る提案を持ち掛けたのだった。
其の或る提案とは…。
進も、実は、懸念していた話しだったのだ。
「あの~さぁ。
提案が有るんだけど…さ。
良いかな?」
類が、急に、起き上がって、話しし始めた事で、F2&T3は、類の方を観たのだった。
所謂、F2&T3にして視れば…。
寝ていると思っていた類が、急に、起き上がって来た事で、“吃驚した。”と、言う言葉が、相応しいかの様に、F2&T3の顔付きは、驚愕顔に成って居たのだった。
そして、あきらが、代表の様に、類に、訊き始めたのだった。
「如何した?
類…。
急に、何だよ?
心臓が縮んだかと思ったぞ‼」と…。
だが、此の時の類は、そんなあきらの言葉も、聞いて居ないかの様に…。
話しし始めるのだった。
此の時のあきらにして視れば…。
そんな類が、自身の話しを聞いて居ない様子にも、何時もの事なので、“まぁ~、仕方ねぇか?”と、割り切って魅せるのだった。
「実は、進も、懸念して居るんだけど…さ。
今の牧野は、古菱邸から出た事が無いらしいんだよね。
もし、牧野が出掛けると成ると…。
家族だけで、誰にも会わない事が前提らしいんだよね。
でも、進曰く…。
“もう直ぐしたら…。
潤は、幼稚舎に入舎する事に成るんですよね。
此のままだったら…。
入舎式もそうですけど…。
今後有るだろう幼稚舎の行事事にも、「姉さん(牧野)は、参加出来ないんじゃない
か?」と、懸念して居るんです。
其れに、幼稚舎に入舎した潤にとっても、楽しい筈の幼稚舎の行事事が、「悲しいもの
に成るんじゃないか?」と、今から、心配して居るんです。
もしかしたら…。
潤の幼稚舎の行事事への参加は、潤の母親で在るべき姉さん(牧野)では無く…。
潤の祖母で在る 母さん(古菱夫人)が、参加する事に成る様な気がして、仕方ないん
ですよね。”と…。
と言う事は、牧野の過呼吸は、未だ、治って居ないと言う事だと思うんだよね。
其の(美桜の過呼吸が、未だ、治って居ないと言う)事は、父親で在る 古菱社長も、勿
論、ご存知の様子…何だよね。
だからこそ、司に会わせる事で、牧野の症状が、“治まれば…。”と、古菱社長は、考えた
んだと思う。
実際、司と逢った後の今の牧野の症状は、治まっている。
だけど…。
現在は、治まって居るというだけで…。
実際の処…。
今後、牧野の症状が、如何出て来るのかは、誰にも分からない。
椿姉ちゃんに逢った時の牧野は、実際、胸元を押さえ乍ら、一時、苦しそうにして居たら
しい。
進が、椿姉ちゃんに、“(牧野への)話しを止める様に、話しした位だった。”って、言っ
て居たから…。
相当、其の時の牧野は、椿姉ちゃんの話しを聞いて居て、苦しがっていたと思うよ。
だからこそ…。
進は、心配して居るんじゃ無いかと思うんだよね。
もしもの時は、其の場に、司 or 進 が、牧野と一緒に居れば、対処出来るだろうけ
ど…。
其の場に、一緒に、居なければ…。
大変な事に成る。
だからこそ…。
進は、心配に成るんだろうけど…ね。」と…。
そんな類からの話しを聞いて居た『つくし大好き人間』の桜子は、何時も、“先輩の為なら、何でもする。”と、思って居る通り…。
誰よりも、一番先に、類に、訊いて視るのだった。
「と言う事は…。
花沢さんは、私達(F2&T3)に、何の提案を為さろうとして居るんですか?」と…。
其の時だったのだ。
類は、そんな桜子に、即答するのだった。
「うん。
其処で、女子達(T3)の役目…何だけ…ね。
所謂、牧野が、俺達(F3&T3)に、慣れ始めたら…。
女子達(T3)が、牧野を誘い出して、牧野には、古菱邸以外にも慣れて貰う。
勿論、此れには、古菱社長だけでは無く…。
司の協力も、必要と成る。
今の古菱社長と司が、協力してくれるかも不透明だけど…ね。
其れは、俺等 F3…。
特に、司にとっては、俺だけかも知れないけど…。
例え、牧野と一緒に居る『男』が、俺等(F3)だとしても…。
牧野と一緒に『男』が居るというだけで、司が、吠えないとも限らない。
司を説得出来るのは、女子達(T3)しか居ないでしょ?
だから、此の作戦しか…無いと思ったんだよね。
今の牧野が、世間に慣れる事は…。
進とも、話ししたんだけど、此の方法しか無いと思うんだよね。
だから…。
宜しくね。」と…。
そんな風に、類から指名されたT3は、張り切るのだった。
特に、滋と桜子は…。
「当たり前じゃん。
私達(T3)に、任せて置いて…。」と、滋が云えば…。
「ええ。
任せて置いて下さい。」と、桜子も、言って来たのだった。
だが、優紀は、“つくしの為なら、何でもするつもり…。”と、思い乍らも…。
自身が、つくしの為に出来る範囲は限られている事を知って居るのだ。
だからだったのかも知れない。
敢えて、大きな事は、発言しない優紀だったのだ。
「私でお役に立てる事が有りましたら…。
何でも、仰って下さい。」と…。
だからだったのだろう。
此の時の類は、そんなT3の3人には、にこっと、笑い掛けて居たのだが…。
総二郎とあきらにして視れば…。
優紀は、兎も角…。
そんな滋と桜子には、一抹の不安を覚えるのだった。
そして、此の時の総二郎とあきらは、それぞれ、思うのだった。
“上手く行けば、良いけど…な。”と…。
そして、此の話しは、類から進に伝わったのだった。
だからだったのだろう。
進も、一抹の不安が過って居たのだった。
“お父さんと義兄さんの反対が、無ければ良いんだけど…。
でも、此の作戦しか無いんだから…。
仕方ないよね。”と…。
此の時の進には、古菱社長と司とでは、反対する内容が、違う事も、認識して居たのだ。
古菱社長にとっては、純粋に、美桜の事が心配だったのだ。
だが、司にとっては、美桜を古菱邸の外に出す事で、色々な美桜としての世界が広がり、美桜が、自身に顧みなく成る事を恐れて居たのだ。
元々、『牧野つくし』という女性は、優柔不断な割には、好奇心旺盛な女性なのだ。
だからだったのかも知れない。
後に、此の話しをF3&T3&進から聞いた時の司は…。
難癖を付けては、嫌がる素振りを魅せて居たのだった。
だが、其の後の司は…。
結局…。
或る条件を付けて、此の作戦に賛成して、進と一緒に、古菱社長に、掛け合う事と成るのだった。
そして、類が、提案した話しが、類とT3との間で纏まった其の後のF3&T3は…。
美桜に対する今後の対応について話しし始めるのだった。
先ずは、桜子から話しし始めるのだった。
「私は、先輩が、『古菱美桜』と名乗って居らっしゃっても…。
今の先輩が、英徳(学園)に通って居らっしゃった事を認識していらっしゃっる様な
ら…。
私は、今後も、『先輩』と、お呼びしても大丈夫ですよね?」と…。
其処で、あきらが、返答したのだった。
「まあ、大丈夫だとは思うが…。
其の辺も、今後、司と協議する必要性は、有るだろうな?
其れに、俺等(F3)も、『牧野』と、呼んで良いかだよな?」と…。
其れには、滋が反応したのだった。
「じゃあ…さぁ~。
私と優紀も、『つくし』呼びして良いか?
…でしょ⁉」と…。
なので、其処は、あきらが纏めて、言って除けたのだった。
「まあ、兎に角…。
司の判断次第だろ?」と…。
だが、また、のこっと、起きて来た類が、一言で、此の話しを終わらせるのだった。
「俺等(F3&T3)が、『牧野』の呼び名を如何するとか決めるんじゃ無くて…。
今の牧野に、決めさせる方が良いんじゃ無い?
また、今の牧野が、焼きもちを焼かないとも限らないでしょ?」と…。
其の事を知らないT3は、驚愕で、何の事だか訊き始めるのだった。
桜子が、代表かの様に…。
「其れって…。
何の話ですか?」と…。
なので、仕方なく、あきらが、T3に、其の話しをし始めるのだった。
T2にとってして視れば…。
『牧野つくし』の頃には、そんな様子を観た事が無かったので…。
驚愕するのだった。
だが、此の時の桜子は、しみじみ、思って居たのだった。
“今の先輩は、『古菱美桜』と成った事で、『牧野つくし』の頃に出せなかった自身の想
いを、出せる様に成ったんだなぁ~。”と…。
流石は、『つくし大好き人間』の桜子だったのだ。
所謂、桜子が、そう思った事は、【『牧野つくし』の事の全てを、把握して居る桜子ならでは…。】というだけの事は有ったのだ。