tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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もし、全員、幼馴染だったら…<F4&T4>  38.



実は、桜子は、あきらから、相談を受けて居たのだった。


「ここ最近の総二郎の様子が、変…何だよな。
 実は、優紀ちゃんとは、また、何か有ったらしいだよな。
 俺も、類から聞いただけだから…よ。
 詳しくは、分かんねぇんだけど…な。
 桜子なら、知ってんじゃねぇのか?
 もし、知ってんなら…。
 俺の頼みを聞いてくれねぇか?」と…。


此の時の桜子は、悩んで居たのだった。
其の事で、また、優紀が、不安定に成る事を恐れて居たのだった。


だが、取り敢えず、あきらからの頼み事を聞く事にした桜子だったのだ。


「如何言った事でしょうか?」と…。


そんな風に返答して来た桜子の返事は、“了承だろう。”と、見做したあきらは、桜子に、話しし始めるのだった。


「類から聞いたんだけど…よ。
 総二郎は、総二郎からの優紀ちゃんへの一切の連絡を、絶たれているらしいんだよ。
 勿論、優紀ちゃんからも連絡が入る訳じゃ無い。
 だから、総二郎は、ここ最近、ヤル気を失くしてるらしいんだよな。
 桜子…。
 桜子にとって、今の総二郎は、敵かも知れねぇ。
 けど…。
 俺にとっちゃあ…。
 総二郎は、幼馴染で親友…何だよ。
 俺は、そんな辛そうな総二郎を見るに堪えねぇんだよな。
 だから…よ。
 何とかして遣りてぇんだ。
 総二郎には、優紀ちゃんに手紙を書く様に伝える。
 だから…よ。
 其の手紙を、優紀ちゃんに、渡して遣って貰ねぇか?
 きっと、総二郎は、“優紀ちゃんに、預けて欲しい。”と、桜子に、言って来ると思うんだ
 よな。
 宜しく頼むな。」と…。


そうあきらから頼まれた此の時の桜子は、嫌とは言えなかったのだ。


だからだったのだろう。
桜子は、そんなあきらに、返答するのだった。


「分かりました。」と…。


だが、此の時のあきらは、更に、桜子に、願い出るのだった。


「此の事は、俺と桜子との間の話しにして置いてくれ‼
 云わば…。
 俺と桜子だけの秘密にして置いてくれ‼」と…。


なので、桜子は、あきらからの言葉に、思うのだった。


“誰にも、言える訳が無い。”と…。


という訳で、桜子は、あきらに、了承の言葉を告げるのだった。


「承知しました。」と…。



そして、桜子は、優紀に、総二郎から預かった手紙を渡したのだった。


「此の手紙は、西門さんから、お預かりした手紙です。
 読んで上げて下さいね。」と…。


其の時だったのだ。
優紀は、桜子に、戸惑う様子を魅せたのだった。


「一応、預かるね。
 でも…。
 西門さんには、やっぱり…。
 私の様な女より…。
 大人っぽい女性の方がお似合いだと思うのよね。
 だから…。
 今の私は、西門さんには、相応しく無いと思うから…。」と…。


だが、桜子は、総二郎の事を怒っていた筈なのに…。
総二郎の事を応援するかの様な、話しをし始めるのだった。


所謂、桜子は、心にも無い様な言葉を、自身の口から発して居たのだった。


「優紀さん…。
 考えて視て下さい。
 つい最近、優紀さんが言ってましたよね?
 西門さんのマンションに泊まった時…。
 “西門さんから抱き締められた状況で、寝ては居たけど…。
  服は、着たままだった。”って…。
 其れって…。
 如何言う意味だと思います?
 今迄の西門さんだったら…。
 きっと、其のまま…。
 優紀さんを、西門さんの意のままにして居たでしょうね。
 でも、そうはし無かった。
 其れだけ…。
 西門さんは、優紀さんの事を、“大切に思って居る。”って、事だと思いますよ。
 だから…。
 西門さんからの手紙だけでも、読んで差し上げても良いんじゃないでしょうか?」と…。


だが、優紀は、未だ、経験が無いのだ。
だから、桜子からのそんな話し振りに、驚愕するのだった。


そして、優紀は、思うのだった。


“と言う事は、私は、西門さんから大切にされて居るって事なの?
 男の人の考え方って、私には、全く、分からない。
 桜子ちゃんって…。
 男の人の気持ちが、良く、分かるんだぁ~。
 桜子ちゃんは、凄い…。”と…。


だからだったのかも知れない。
優紀の顔には、そんな風に思っていた優紀の気持ちが、諸に、表れて居たのだった。


だからだったのだろう。
桜子は、そんな優紀の気持ちを、読み取ったのだった。
だからこそ、桜子は、優紀に言えた言葉だったのだろう。


「優紀さん…。
 顔に、出て居ますよ?
 今、私の事を思っていたでしょう?
 “如何して、西門さんの考えが分かるのか?”と…。
 西門さんだけじゃ在りませんわよ。
 殿方の考えは、全て、そう何です。
 大切に思って居る女性には、無闇に、手を出せないんです。
 反対に、如何でも良いと思って居る女性には、手が出せるんです。
 其れは、其の女性が、傷付こうが如何でも良いからです。
 殿方が、大切にしたいと思って居る女性に、魅力が無いから手を出さないという訳では無
 いんです。
 寧ろ、其の反対…何です。
 だからこそ、西門さんは、優紀さんに手を出さなかった。
 と言う事は…。
 西門さんは、優紀さんの事を大切に思って居ると言う事です。
 西門さんは、優紀さんを傷付けたくないから、手を出せなかった。
 そう言う事です。
 優紀さん…。
 理解してもらえました?
 だからこそ、優紀さんは、西門さんからの手紙を読んで差し上げるべきですよ。」と…。


そんな風に桜子から言われた優紀は、何気に、封筒に入って居るままの手紙を見て居たのだった。


そして、桜子は、優紀を促す様に、言って除けるのだった。


「ほら…。」と…。


そして、漸く、優紀は、封筒から、手紙を取り出し…。
読み始めたのだった。


だが、優紀には、首を捻る様なフレーズが、総二郎からの手紙には、記載されて居たのだ。


だからだったのだろう。
優紀は、桜子に、訊き始めるのだった。


「ねぇ~、桜子ちゃん…。
 訊いて良いかな?」と…。


なので、桜子は、優紀に、即答したのだった。


「ええ。
 良いですよ。」と…。


其処で、優紀は、総二郎からの手紙なので、直接、桜子には、見せないまでも…。
読む様に、訊き始めるのだった。


「あのねぇ~。
 西門さんの手紙には…。
 私に、“降参した。”とか…。
 “負けた。”とかって書いて在るんだけど…。
 其れって…。
 如何言う意味だろう⁉」と…。


其処で、桜子は、思うのだった。


“流石は、優紀さん…。
 先輩も、そうでしょうけど…。
 如何も、恋愛経験が無いと言う事が、物語っている様ですね。”と…。


なので、桜子は、そう思い乍らも、優紀に、説明するのだった。
そんな優紀に、少し、笑みを含み乍ら…。


「うふふ…。
 其れは…ですね。
 西門さんが、優紀さんの事を、“好きで、好きで、堪らない。”と、仰って居るんですよ。
 だから…。
 優紀さんも、西門さんに、降参して差し上げたら、如何でしょうか?」と…。


此の時の優紀は、そんな桜子の言葉に、驚愕しか無かったのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の優紀の顔は、真っ赤に染まって居たのだった。


所謂、頭の天辺からデコルテ迄…。
真っ赤だったのだ。
なので、優紀の顔は、茹蛸状態だったのだ。


なので、桜子は、そんな風に、顔を真っ赤にさせて驚愕したまま…。
動く事が出来ない優紀に対して、思うのだった。


“年上の優紀さんが、年下に見える。
 こんな優紀さんが、可愛くて仕方ない。
 西門さんが、今の優紀さんを見たら…。
 きっと、イチコロ…何だろうな?”と…。


だからだったのかも知れない。
桜子は、優紀の背中を押す事にしたのだった。


「私は、“西門さんに優紀さんを任せる事は、出来ない”と、ずーっと、思って居ました。
 でも、優紀さんに手を出さなかった西門さんの事もそうですけど…。
 其の手紙に書いて在るお気持ちが、今の西門さんのお気持ち成らば…。
 私は、“西門さんに、優紀さんをお任せしても大丈夫かな?”と、今は、思って居ます。
 勿論、優紀さんが、其の気なら…。
 類さんにも、私が、説得しても良いですよ。
 だから…。
 西門さんの思いに、寄り添って差し上げても、良いんじゃないですか?」と…。


此の時の優紀自身…。
そんな風に、言って来た桜子に、驚愕するのだった。

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