tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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もし、全員、幼馴染だったら…<F4&T4>  39.



優紀にとって、桜子からの話しは、驚愕以外の何もでも無かったのだ。


だが、桜子からの話しは、優紀への良い意味での良いパスと成ったのだった。


だからだったのかも知れない。
優紀は、総二郎に、連絡を入れたのだった。


勿論、此の時点での優紀は、まだ、面と向かって、総二郎と話しする事にも、躊躇するし…。
また、例え、TELだとしても、総二郎の声を聞いただけで、上手く、自分自身の言葉で、話せるとは、とても、優紀には思えなかったのだ。


だからだったのかも知れない。
優紀は、総二郎に、LINEを入れるのだった。


『お手紙…。
 有難う御座いました。
 読みました。』


総二郎は、何時も、LINEチェックして居たので、優紀からのLINEに、直ぐ気付けたのだった。
だからこそ、総二郎は、優紀に即答出来たのだった。


『優紀…か?
 連絡くれたんだな。
 サンキュな!
 で、返事をくれるんだよな?』


だが、優紀は、既読するモノの…。
中々、返信出来ずに居たのだった。


何故なら…。
折角の桜子からの良い意味でのパスが有ったのだが…。
優紀は、あの時の或る出来事が切っ掛けで、総二郎にLINEを送信した直後に夢を見てしまい…。
其の後の優紀は、未だ、総二郎に対して、素直な気持ちに成り切れずに居たのだった。


だからこそ、優紀は、総二郎からの手紙のお礼だけのLINEに留めたのだった。


何故なら…。
お礼だけのLINEに留めた事も、其の直後に見た夢のせいで、優紀にとっては、其れが、精一杯だったのだ。


だからだったのだろう。
そんな優紀の思いを知らない総二郎は、優紀からの返信が無い事に、戸惑ってしまったのだった。


こんな自分自身は、当の本人の総二郎とて、初めての事だったのだ。
総二郎は、そんな自分自身にも、戸惑ってしまって居たのだった。


元来、総二郎は、自他共に認める程、冷静沈着で、クール…。
他人前(ひとまえ)で、取り乱したりする事の無い総二郎が、経った一人の女性の事だけで、取り乱したり…。
戸惑ったり…。
何も手に付かなく成るのだ。


総二郎は、そんな自分自身を分析していたのだった。


“俺も、人並みの男だったって事だよな。”と…。


そんな時の優紀からの既読スルー…。
総二郎が、戸惑う事は、致し方なかったのだ。



今迄に、優紀以外で、総二郎に対して、既読スルーする様な女性は、居なかったのだ。


常に、其れまで、総二郎の周りに居た女性達は、総二郎から嫌われない様に、努めて居たのだ。


其の状況が、総二郎にとって、通常だったのだ。


だが、優紀は、そうじゃ無いのだ。
総二郎の方が、優紀から嫌われない様に、必死に努めているのだ。


優紀自身は、総二郎から、そんな風に、思われているという認識は無かったのだ。


唯、優紀は、極、自然に…。
極、当たり前に、総二郎に接しているだけだったのだ。


だからこそ、総二郎は、そんな優紀に、如何対応するべきか?
悩んで居たのだ。


やっと、優紀を手に入れたと思っても…。
更なる難題が、降って湧いてくる。


今迄の総二郎が、優紀を好きに成ったと自覚した途端に、此れまでに、経験した事の無い状況を、経験する総二郎だったのだ。


だからだったのだろう。
総二郎は、優紀に対して、如何するべきか?
悩んで居たのだった。



そんな或る日の事だったのだ。
あきらが、総二郎に声を掛けて来たのだった。


「あれから、優紀ちゃんとは、如何成ったんだ?」
「………」


だが、此の時の総二郎は、そんなあきらを、睨み付けるだけで、何も言わなかったのだ。



だからだったのだろう。
あきらは、そんな総二郎が、不思議に思い、桜子を呼び出して、其の後、如何成ったのか?
訊く事にしたのだった。


「なぁ~、桜子…。
 総二郎と優紀ちゃんは、あれから、如何成ってんだ?」と…。


其処で、桜子は、そんな風に聞いて来るあきらに、伝えるのだった。
深呼吸し乍ら…。


「すぅーーー、はふぅーーー。
 私には、優紀さんが、如何したいのか?
 全く、分からないんです。
 一応、私は、私成りに…。
 優紀さんの背中を押したつもりだったんですけど…。
 優紀さんは、如何も、ショックを引き起こしていた様子…何です。」と…。


此れには、あきらとて、何の話しか?
見当が付かなかったのだ。
だからこそ、あきらは、桜子に言えた言葉だったのだろう。


「はぁ~??
 優紀ちゃんが、ショックって…。
 其れは、如何いう意味…何だ?」と…。


なので、桜子は、あきらに、言って除けるのだった。


「美作さんも、ご存知ですよね。
 西門さんと優紀さんが、手を繋いで、街をぶらぶらして居た時に遭遇した、嘗て、西門さ
 んが、交流の在った女性との話し…の事ですよ?」と…。


其の時だったのだ。
あきらは、思い出したかの様に、桜子に言って除けるのだった。


「あぁ~。
 そんな話し…。
 確か、総二郎が、言って居た様な気がするな。
 でも…よ。
 総二郎と優紀ちゃんが、【手を繋いで、街をぶらぶらして居た】と、いう話しは、俺は、
 総二郎からは、聞いてねぇと思うんだけど…よ。」と…。


だが、桜子は、スルーするべき所はスルーして、あきらに、本題だけを告げるのだった。


「其の時に…。
 如何も、優紀さんは、其の女性から、『少女』扱いされた様子だったんです。
 其の女性は、如何見ても、優紀さんよりは、年上っぽかった様何ですが…。
 其の女性から、子供扱いされた事で、優紀さんは、如何も、認識してしまったらしいんで
 す。
 だからだったのかも知れません。
 “西門さんに相応しい女性は、大人な女性で在って…。
  私(優紀さん)の様に、子供っぽい女性では無いんだと思う。”と、優紀さんは、認識
 してしまったらしいんです。
 勿論、優紀さんは、可愛い系の女性です。
 御世辞にも、『大人っぽい』とは、とても、優紀さんに言えない程…。
 年下の身内で在る 私から観ても、優紀さんは、可愛らしい女性です。
 だからだったのかも知れません。
 其の結果…。
 私が、優紀さんの背中を押しても、優紀さんの心を、解き解す(ときほぐす)事が出来な
 かった様です。
 意外と…。
 優紀さんって…。
 頑固な所が有る様ですね。」と…。


そんな話しを、桜子から聞いたあきらは、思うのだった。


“其れじゃあ…。
 総二郎の優紀ちゃんへの想いは、浮かばれねぇんじゃねぇのか?”と…。


だからだったのかも知れない。
あきらは、桜子に、訴える様に、話しし始めるのだった。


「其れじゃあ…。
 総二郎の優紀ちゃんへの想いは、如何成るんだよ?
 総二郎は、優紀ちゃんの事が好きで、仕方ねぇんだぞ‼
 だからこそ、総二郎は、あんな風に、立ち上がれなく成ってんだろ?
 桜子…。
 何とか何ねぇのかよ?」と…。


桜子は、あきらからの訴えを聞いて居て、思うのだった。


“私が、優紀さんの気持ちを解き解せて(ときほぐせて)居るのなら…。
 こんな風に成って居ないと、思うんですが…。”と…。


だからだったのかも知れない。
桜子は、苦笑いと共に…。
あきらに、言って除けるのだった。


「優紀さんの気持ちを解き解す(ときほぐす)には、其れ成りの時間と、労力が必要と成る
 と思います。
 其れに、幾ら、私が、お話ししても、きっと、優紀さんの頑なな心は、打ち崩せないと思
 います。
 だからって、訳では無いですが…。
 西門さんに頑張って貰うしか無いと思います。」と…。


そんな話しを桜子から聞いたあきらは、確信したのだった。


“結局は、そういう事…何だろうな。
 結局は、総二郎次第って…か?”と…。


なので、あきらは、桜子に、訊き始めるのだった。


「と言う事は…?
 総二郎の招いた事は、“てめぇで、何とかしろ‼”と、いう話しだよな?」と…。


なので、桜子は、あきらに、頷き乍ら、言って除けるのだった。


「そう言う事ですね。
 此ればかりは、私では何とも成らないという話しです。
 今の私の助言は、今の優紀さんには、聞こえないだと思います。」と…。


こんな話しを桜子から聞いたあきらは、直ぐ様…。
総二郎に伝えたのだった。


だからだったのだろう。
総二郎は、項垂れるしか無かったのだった。


其れと同時に、過去の自分自身の行いを、更に、後悔して居たのだった。

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