人間恐怖症…<つかつく> 116.
【113.~114.のエピローグ ②】
そして、F3&T3が、古菱邸に、現れる時間に成ったのだ。
だが、未だ、美桜は、司と共に…。
美桜と潤の部屋に居たのだった。
潤と云えば…。
進が、朝から、ダイニングに連れて行ったり…と…。
潤の世話を焼いて居たのだった。
所謂、進は、美桜を司に預けて、代わりに、潤の面倒を看て居たのだった。
其のお陰で、司は、美桜にだけ、集中出来て居たのだった。
そして、F3&T3が、古菱邸に現れた時の進と潤は…。
当 古菱邸の執事と共に、F3&T3を出迎えて居たのだった。
そして、古菱邸のエントランスに入って来たF3&T3に、一早く、近付き…。
頭を下げ乍ら、挨拶をし始めたのは、潤だったのだ。
「こんにちは!
ぼく(僕)は、ふるびしじゅん(古菱潤)です。
3さい(歳)です。
もうすぐ(もう直ぐ)、4さい(歳)になります。
よろしく(宜しく)おねがい(お願い)します。」と…。
F3&T3は、そんな潤を見て、それぞれ、思うのだった。
類は…。
“司に、瓜二つの様だけど…。
中身は、牧野の様だね。”と…。
総二郎は…。
“司の賢い版か?”と…。
あきらは…。
“司にそっくりな此の容姿で、こんな風に、丁寧に、挨拶されると…。
何か、如何対応して良いのか?
こっちが、迷うな‼”と…。
滋は…。
“キャー!
司にそっくりじゃん…。
可愛い‼”と…。
優紀は…。
“此の歳で、会った事の無い大人に対して、臆する事無く、きちんと、挨拶出来る…何
て…。
流石…。
財閥の御曹司…。”と…。
桜子は…。
“本当に、見た目は、道明寺さんに、そっくりですわ。
潤君の将来が、楽しみですわね。”と…。
そして、其処で、進は、潤と執事に、F3&T3の紹介と…。
F3&T3には、潤と執事の紹介を始めたのだった。
そして、其の場で、それぞれ、挨拶を取り交わしたのだった。
そして、F3&T3と会って直ぐの其の時から、潤は、F3&T3の呼び名を、決め始めたのだった。
「えーっと…。
るいくん(類君)と、そうくん(総君)と、あきくん(君)と…。
しげる(滋)ちゃんと、ゆう(優)ちゃんと、さくら(桜)ちゃんで…いい(良い)?」と…。
まるで、F3&T3は、此の日から、潤の友達に成ったかの様な振る舞いを魅せる潤だったのだ。
此れには、叔父で在る 進だけじゃ無く…。
執事…。
そして、そう名指しされた当の本人達も、驚愕するのだった。
そして、F3&T3は、それぞれ、同じ事を思うのだった。
“流石…。
司(道明寺さん)の息子だけの事は有るね(有んな)(有りますね)‼”と…。
其れに、此の時の潤は、臆する事無く、動じる事無く、初めて会った大人の前で、そう言って魅せるのだから…。
F3&T3は、更に、思うのだった。
“流石は、道明寺家の血筋だよね(な)(ですね)。”と…。
なので、F3&T3は、潤からの要望に、それぞれ、了承の返答をするのだった。
「良いよ‼」と…。
「「了解‼」」と…。
「OK‼」と…。
「大丈夫だよ。」と…。
「了解しましたわ。」と…。
なので、潤は、F3&T3に、にこっと、笑って、頷くのだった。
世間では、滅多に観る事の出来ない司に似た笑顔で…。
だからだったのかも知れない。
此の時の滋と桜子は、そんな潤の笑顔に、メロメロに成るのだった。
否…。
うっとりするのだった。
そして、其の後のF3&T3は…。
予定通り、ゲストを招く時に通している古菱邸では大き目のリビングルームに、進は、F3&T3を誘導するのだった。
そして、“何人掛けのソファ何だ⁉”と、誰もが、吃驚する様な茶色の革張りのソファに座る様に…進から勧められたF3&T3だったのだ。
20人は座れそうな程、大き目なソファセットだったのだ。
道明寺邸でも、見た事の無い様な余りの大きさに…。
F3&滋&桜子も、正直に云うと、仰天だったのだ。
何故なら…。
何処に座れば良いのか?
場慣れしている筈で在ろう F3&滋&桜子でも、迷う程だったのだ。
なので、其の様子を察知した進が、特に、そんなF3&滋&桜子に、言って除けるのだった。
其の時の優紀は、唯、きょっとんとしているだけだったので、進は、敢えて、優紀の方を観て言わなかったのだ。
「何処でも、適当に、座って下さい。
正式な場では無いと思いますので…。」と…。
なので、F3&T3は、思い想いの場に、座るのだった。
そして、司と美桜が、此のリビングルームに現れる事を、今か今かと、待ち侘びて居たのだった。
そして、其の頃の司と美桜は、未だ、美桜と潤の部屋に居たので、執事から、F3&T3の到着を知らせる連絡が入って来たのだった。
だからだったのだろう。
司は、美桜に訊き始めるのだった。
「今、俺等の仲間が、古菱邸に、到着したらしい。
如何する?
行けるか?
無理なら…。
あいつ等に、会わなくても、良いんだぞ‼」と…。
だが、美桜は、覚悟を決めたのだった。
何故なら…。
“どんな事に成っても、自分自身には、司が居る。”と、思えたからだったのだ。
だからだったのかも知れない。
美桜は、司の目を、ジーっと、見乍ら、話しし始めるのだった。
「大丈夫だよ。
私の傍には、司が、居てくれるんだよね?」と…。
なので、司は、そんな美桜に、即答するのだった。
「ああ。
俺は、ずーっと、美桜の傍に居る。」と…。
なので、美桜も、司の目を見て、にこっと、笑い乍ら、頷くのだった。
そして、其の後の美桜は、司と共に、F3&T3が、待って居るで在ろう リビングルームに向かうのだった。
そして、F3&T3にして視れば…。
漸く、美桜と、ご対面と成って居たのだった。
実は、司と美桜を待って居る間に、あきらは、滋に念押しして居たのだった。
「滋…。
分かってんだろうな?
余計な事は、言うなよ。
桜子…。
頼んだぞ‼」と…。
勿論、滋は、苦笑いと共に、そんなあきらに、即答するのだった。
「分かってるわよ。」と…。
だが、此の時の滋は、心の内では、思って居たのだった。
“私って…。
そんなに、信用されて無いの?”と…。
また、桜子も、あきらに、即答するのだった。
「承知しております。」と…。
其の為に、桜子は、滋の横を陣取って、座って居たのだから…。
だからこそ、桜子は、思うのだった。
否…。
誓うのだった。
“滋さんには、無駄な言葉は、一切、言わせませんわ。”と…。
だからだったのだろう。
此の時の滋は、慎重、かつ、言葉を選び乍ら、美桜に話しして居たのだった。
所謂、滋は、『牧野つくし』としての過去の美桜の話しは、一切、し無かったのだ。
だからだったのだろう。
あきらは、そんな滋に、思うのだった。
“遣れば出来るじゃねぇか?
滋が、何時も、こうなら…。
揉める事もねぇんだけど…な。”と…。
実は、此の日のF3&T3は、美桜と、それぞれの挨拶を交わした後…。
【F3&T3は、如何言う立場の人間で在るのか?】とか…。
【英徳学園 高等部に在籍中に、F4&桜子は、『牧野つくし』とは、知り合った。】とか…。
其の程度の話ししかして居ないのだ。
だからだったのだろう。
事前に、F3&T3で、相談した結果…。
優紀は、『牧野つくし』とは、幼馴染で親友で在る事を、美桜に、話ししたのだが…。
『牧野つくし』と滋との出会いは、実際の処…。
司の母親で在る 楓が仕組んだ、一方的な司と滋の『婚約パーティ』の席だったのだ。
なので、此の話しは、敢えてせず…。
同じ財閥系出身だった事で、司と滋とは、知り合ったという事にしたのだった。
なので、滋の出身学園が違う事も含めて、滋から話しを聞いた美桜は、納得して居たのだった。
そして、美桜は、F3&T3に、自ら、訊き始めるのだった。
「私は、皆さんの事を、何と、お呼びして居たのでしょうか?」と…。
だからだったのだろう。
敢えて、桜子は、美桜に、提案を持ち掛けるのだった。