もし、全員、幼馴染だったら…<F4&T4> 42.
類は、あれから、総二郎と優紀が、付き合い始めた事を知ったのだ。
だが、類は、そんな総二郎と優紀の付き合いを反対する気にも成らなかったのだ。
寧ろ、“優紀が、本心を出せて、良かった。”と、類は、思って居た程だったのだ。
そんな頃に、総二郎と優紀は、類が、F4ラウンジのソファで、寝転んで居た所に、遭遇したのだった。
だからだったのかも知れない。
総二郎と優紀は、其の場を後にし様として居たのだった。
だが、そんな総二郎と優紀の様子さえも…。
類には、見て居ない筈なのに…。
類には、分かり切って居たのだった。
だからだったのかも知れない。
類は、そんな総二郎と優紀に、声を掛けるのだった。
「ふ~ん。
俺が、此処に居るから…。
もう、帰るの?」と…。
だからこそ、優紀は、そんな類に、返答するだった。
「そんな筈無いでしょ‼」と…。
だが、類は、そんな優紀に、白い目で、観て居たのだった。
所謂、此の時の類は、冷ややかな目付きで、疑いの眼差しで、総二郎と優紀を観て居たのだった。
なので、総二郎と優紀は、類に対して、気拙そうにして居たのだった。
だからだったのだろう。
類は、其れ以降…。
総二郎と優紀には、何も言わずに居たのだった。
そんな時だったのだ。
あきら…。
そして、あきらに続いて、司とつくし…。
其の後には、桜子が、F4ラウンジに入って来たのだった。
なので、総二郎と優紀は、其の場に留まり、F4&T3の仲間と、一緒に成って、話しして居たのだった。
其の時だったのだ。
類が、急に、言い始めたのだった。
「ほんと…の話し。
俺は、兄貴として…。
そろそろ、優紀と桜子から、卒業し様かな?」と…。
此の類からの発言には、当の優紀と桜子は、驚愕だったのだ。
何故なら…。
如何いう意味で、類から、そう言われたのか?
分からなかったのだ。
だからだったのだろう。
優紀と桜子は、同時に、発するのだった。
「「類君(さん)…。
其れって、如何いう意味(ですか)…?」」と…。
なので、類は、呆れた様に、溜息を突き乍ら…。
優紀と桜子に、言って除けるのだった。
「はぁ~⤵。
ねぇ…。
優紀と桜子は、本気で、俺に、そう訊いてるの?」と…。
だからだったのかも知れない。
此の時の優紀と桜子は、悪びれる様子も無く…。
同時に、優紀と桜子は、類に、返答するのだった。
「うん。」
「はい。」と…。
なので、類は、言ってしまったのだった。
「だって…。
優紀には、総二郎が居るでしょ?
其れに、桜子には、あきらが居るでしょ?」と…。
だからだったのかも知れない。
司と総二郎は、『目が点』状態に成り乍らも、同時に、訊き始めるのだった。
「「はぁ~??
其れこそ…。
其れは、如何いう意味だ⁉」」と…。
なので、類は、其れこそ、飄々と、司と総二郎に、返答するのだった。
「えっ??
司と総二郎は、気が付いて居なかったんだ?」と…。
勿論、気が付いて居なかったのは、司と総二郎だけじゃ無かったのだ。
つくしにしても…。
優紀にしても、気が付いて居なかったのだ。
優紀にしたら…。
桜子は、はとこなのだ。
なので、つくし以上に、ショックだった事は言うまでも無いのだ。
だからこそ、優紀には、思ってしまったのだろう。
“何故?
桜子ちゃんは、私に、話ししてくれなかったんだろう?”と…。
だからだったのかも知れない。
優紀は、桜子の方を、ジーっと、観てしまったのだ。
桜子は、そんな風に、観て来る優紀に、気拙さを感じて居たのだった。
だが、あきらが、観念したかの様に、F2&T2に言って除けるのだった。
「悪ぃ…。
言って無かったよな。
俺は、桜子と、付き合ってんだ。」と…。
だからだったのだろう。
総二郎は、そう白状して来たあきらに、言って除けるのだった。
「だから…かよ。
通りで、ここ最近…。
あきらが、出歩いてねぇと思ったぜ‼」と…。
其処で、つくしは、桜子に、訊き始めるのだった。
「付き合い始めた切っ掛けは、何だったの?」と…。
なので、つくしから訊かれた桜子だけじゃ無く…。
あきらも、一緒に成って、付き合い始めた切っ掛けを話しし始めるのだった。
優紀は、あきらの母親で在る 夢子と…。
桜子の母親とが、幼馴染で親友で在る事は、桜子から聞いて居たので、知って居たのだ。
だからこそ、優紀は、“美作さんと桜子ちゃんが、付き合い始めた切っ掛けは、其の辺だろう。”と、推測出来て居たのだった。
だが…。
実際は、あきらの母親で在る 夢子から、料理を教わる為に、“桜子が、(美作)邸に通う様に成った事が切っ掛けだ。”と、あきらから聞いた時の優紀は、仰天して居たのだった。
何故なら…。
優紀は、桜子からは、そんな話しは、聞かされて居なかった情報なのだ。
だからだったのだろう。
優紀は、思い出して居たのだった。
“通りで、ここ最近…。
プライベートでは、桜子ちゃんとは、中々、会えずに居た筈だ。”と…。
だが、そんな優紀の言い分を、桜子が、もし、聞けば…。
桜子も、そんな優紀に、言って除けるのだろう。
“優紀さんも、西門さんと、ここ最近は、色々有りましたよね。”と…。
と言う事は、此の時点に於いての優紀と桜子は、“お互い様…。”と、言う事に成るのだろう。
だが、つくしは、違ったのだ。
だからだったのだろう。
つくしは、そんな状況の優紀と桜子には、呆れるしか無かったのだった。
寧ろ、優紀と桜子には、“言って欲しかった。”と、思うつくしだったのだ。
そんな時だったのだ。
つくしの携帯に、或る人物から、連絡が入って来たのだった。
其のつくしの携帯に入って来た相手からの連絡に、喜ぶつくしだったのだ。
其のつくしの喜び様に…。
F3&T2は、首を傾げて居たのだった。
特に、司は…。
顔が引き攣って居た事は言うまでも無いのだが…。
だが、類には、其の相手が、誰なのか?
想像付くのだった。
なので、類は、TELを切った後のつくしに声を掛けるのだった。
「つくしちゃん…。
もしかして…。
其のTELの主って…。」と…。
なので、つくしは、そんな類に、返答するのだった。
「そうなの。
類君…。
良く、分かったね?」と…。
なので、類は、つくしに、頷いて魅せるのだった。