tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  119.



【「親孝行する為に、潤を、NYに、連れて来たんでしょ?
  日本に帰国すれば…。
  また、潤の事は、嫌という位…。
  世話出来るでしょ‼
  だから、此のNY滞在中は、潤を親孝行の為に、世話して頂きましょ‼
  だからこそ、パパとママも、此の渡米を許してくれたと思うから…。」と…。】


美桜が、こんな話しを、司に言って来た時の司自身、不本意だった事は言うまでも無いのだが…。
此の時の司は、子供っぽく、不貞腐れてしまったのだ。



其の時、司は、思って居たのだった。


“もし、今の美桜の此の状況が、『牧野』だったら…。
 親父とババアに、変に気を使って…。
 「申し訳無い。」とか…。
 「(ご)迷惑を(お)掛けしてしまう。」とか…。
 色々、考えてしまうんだろうが…。
 美桜は、そうじゃねぇ。
 人に頼る事を知って居る。
 だからこそ、ババアは、美桜が、可愛いんじゃねぇか?
 『美桜』と『牧野』とでは、幾ら、現在の状況が違ぇと云っても…。
 『牧野』の時と、『美桜』に対する対応が、まるっきり、違ぇじゃねぇか?”と…。


そう思って居た司では在ったのだが…。
司の母親で在る 楓の美桜に対する対応には、嬉しく思って居たのだった。


実は、司の母親で在る 楓は、『牧野つくし』に対して、『罪滅ぼし』という訳では無いのだが…。
司の母親で在る 楓は、美桜に対して、優しく対応して居たのだった。



そして、司と美桜と潤は、無事、司のNY出張が終了して、漸く、日本に帰国して帰って来たのだった。


司の父親で在る 道明寺HD 会長の保にしても、司の母親で在る 道明寺HD 社長の楓にしても…。
孫の潤と離れる事は、寂しく思って居たのだった。


だからだったのかも知れない。
司の父親で在る 道明寺HD 会長の保にしても、司の母親で在る 道明寺HD 社長の楓にしても…。
一日でも早く、司と美桜が入籍をして、司と潤の父子(おやこ)関係が成立して、潤が、司の実子と確定する事を願って居たのだった。



そして、古菱社長と司の父親で在る 道明寺HD 会長の保との間で、話し合いを進めた結果…。
近々、司と美桜の婚約発表を執り行う事にしたのだった。


此の話しは、勿論、司の父親で在る 道明寺HD 会長の保から、司に、伝わったのだった。



そして、司から、美桜に、此の話しの件は、伝わったのだった。


「美桜…。
 近々、俺と美桜の婚約発表を執り行う事に成った。
 良いよな?」と…。


だが、美桜は、不安だったのだ。


“婚約発表を執り行って、大丈夫なのだろうか?”と…。


そんな風に、不安そうにしている美桜を気遣うかの様に…。
司は、美桜に伝えるのだった。


「俺と美桜の婚約発表は、古菱社長と親父と俺だけで、出席する。
 だから、まだ、美桜の存在は、紙面上だけだ。
 実は、美桜には、まだ、言って無かったのだが…。
 雑誌に、俺と美桜の事が、公表された。
 “世間では、美桜の存在は嘘なのではねぇ(無い)か?”と、言われ始めて居た。
 そんな頃に、俺と美桜との付き合いが、公表されたんだ。
 俺が、古菱邸に、出入りしている事が、世間にバレた。
 だからという訳じゃねぇが…。
 潤が、幼稚舎に入舎する頃迄には、潤が、俺の実子だと言う事を、世間に、公表する必要
 性が有る。
 其れは、潤を傷付けない為だ。
 其れが、潤の親としての俺と美桜の役目だろ?
 違ぇか?
 美桜…。
 だから…よ。
 そろそろ、覚悟を決めてくれ‼
 なぁ~、美桜…。」と…。


だからだったのかも知れない。
美桜は、司の説明だけで、納得せざるを得ないと、認識したのだった。
だからこそ、美桜は、司に、頷いて魅せたのだった。


そして、司は、更に、話しし始めるのだった。


「其れで…よ。
 牧野の親の所に行かねぇか?」と…。


だが、美桜は、意味が分からなかったのだ。


当然と云えば、当然だったのだろう。
現在の美桜にとっては、古菱社長と古菱夫人が、『両親』で…。
牧野の両親は、『養父母』という認識だったのだ。


否…。
美桜は、教え込まれて居たのだった。


だからだったのかも知れない。
美桜は、不思議そうに、司の顔を、ジーっと、眺めて居たのだった。


だからだったのだろう。
司は、更に、美桜に、話しし始めるのだった。


「なぁ~、美桜…。
 美桜には、記憶がねぇ事なのかも知れねぇ。
 けど…よ。
 俺には、牧野の親に、報告する義務が有ると、思ってんだよ。
 『牧野』を通して、俺は、『牧野の親』を知って居たとしても…。
 牧野の親には、迷惑ばかり掛けて居たから…な。
 だから…よ。
 俺と美桜と潤とで、一緒に、牧野の親の墓参りに行かねぇか?」と…。


美桜には、司の言って居る意味は、理解出来たのだ。


だからだったのだろう。
美桜は、司に言って除けるのだった。


「そうだね。
 ご報告する必要性は、有るわよね。
 『養父母』だと云っても、親には、間違い無いし…。
 お墓参りに行きましょ‼」と…。


だが、そんな風に言って来た美桜の言葉に、或る意味…。
司は、牧野の両親に対して、申し訳無く思うのだった。


“本来は、牧野の親が、美桜の『両親』何だけど…な。
 状況が状況だったから…。
 やむを得ないと云えば、そう何だろうけど…な。”と…。


だが、其の事を、美桜に、伝える事も、否定する事も、今の司には、出来ないのだ。
“申し訳無い。”と、司は、牧野の両親に、心の中で、伝えるしか無かったのだった。


そして、せめて、牧野の両親に、美桜と成った『牧野つくし』と、今後の将来を共に、『白髪に成る迄』…。
添い遂げる事を誓う為に、司は、お墓参りに向かうのだった。


そして、司は、心の中で、牧野の両親に、誓うのだった。


“今迄の事を償う為に、俺は、美桜と成った『牧野つくし』を、一生、大切にすると、此処
 で、誓います。
 観て居て下さい。
 お義父さん、お義母さん…。”と…。


其の時…。
司の身体に、フ-っと、風が吹いた様に、感じたのだった。


其の時の司は、思ったのだった。


“司君に、任せたよ‼”と、言われたかの様に…。


だからだったのだろう。
司は、心の中で、牧野の両親に返答したのだった。


“お任せ下さい。”と…。



そして、此れまでの司の心の中には、つっかえて居た様なモノが、有ったのだが…。
此のお墓参り後の司の心の中には、其のつっかえて居た様なモノが、自然と、無く成って居たのだった。


そして、司は、自然と、婚約発表に臨む事が出来て居たのだった。


そして、司と美桜の婚約発表が執り行われる事と成ったのだった。


実は、此の婚約発表の際…。
古菱社長と司の父親で在る 道明寺HD 会長の保との間で、話し合われていた婚約発表とは、違う形で、司は、公表するのだった。


其れは、司の或る思いが、先行しての事だったのだ。


此れには、古菱社長と司の父親で在る 道明寺HD 会長の保は、驚愕するしか無かったのだった。



<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく>  119.』は、秋のお彼岸の此の時期に合わ
 せて、『お墓参り』ネタを綴っております。
 其の為に、切りが良い所で、切っておりますので、短めと成っております事をお詫び申し
 上げます。>

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