もし、全員、幼馴染だったら…<F4&T4> 44.
放課後時に、偶々、誰も居ないF4ラウンジで、優紀と桜子は、悩んで居たのだった。
其処に、偶然にも、司とつくしが、F4ラウンジに現れたのだった。
なので、つくしは、F4ラウンジに入った瞬間に、優紀と桜子の二人で悩んで居る所に遭遇したのだった。
だからだったのだろう。
そんな優紀と桜子の二人の様子が、此の時のつくしには、不思議に思った事で、つくしは、そんな優紀と桜子に、声を掛けるのだった。
「如何したの?
何か、有ったの?」と…。
なので、つくしからの問いに、優紀と桜子は、二人で顔を見合わせて、頷いて居たのだった。
なので、此の時の優紀と桜子は、そんな風に訊いて来たつくしに、相談する事にしたのだった。
「うん。
実は、類君の様子が、変だったから…。
心配して居たの。
其れで、私(優紀)が、西門さんに、訊いて視たの。
そうしたら…。
如何も、類君の初恋は、静さんだったみたいで…。
静さんが、フランス留学する事で、類君が、“寂しく成ったんじゃない(ねぇ)か?”と、
西門さんから聞いてしまったのよね。
でも、だからって…。
私(優紀)と桜子ちゃんとだけでは、如何する事も出来ないでしょ?
だから…。
如何すれば、良いのか?
二人で、悩んで居たの。」と…。
そんな風に悩んで居る優紀と桜子に、つくしは、言って除けるのだった。
「そうだったんだ。
其れなら、私に、任せて於いて…。
実は…さ。
藤堂の伯母様からも、頼まれて居たのよね。
静お姉様の留学のお話しを、“思い留まらせて欲しい。”と…。
静お姉様は、藤堂家では、一人娘でしょ。
だから…。
フランスに行かれたのでは、困るらしいの。
下手すれば…。
跡継ぎを失う事に成るから…。
でも、静お姉様は、一旦、自分自身で、決めた事を、覆す様な女性(ひと)じゃ無いの。
だから…。
私じゃあ…其の役目は、役不足じゃ無いかと、ずーっと、思って居た処だったの。
だから…。
静お姉様には、類君の事も含めて、お願いして視るよ。」と…。
だが、此の時の司は、つくしの話しを聞いて居て、思うのだった。
“つくしも、人の事は言えねぇと思うが…な。
お前も、大概、頑なな所が有んだけど…よ。
多分、つくしじゃあ…。
静が、一旦、決めた事を、覆せるとは、とても、思えねぇけど…な。”と…。
だが、つくしからそんな風に聞けた優紀と桜子は、嬉しさを爆発させるかの様に、つくしに、お礼の言葉を言って除けるのだった。
「つくし…。
本当なの?
お願い出来るのよね。
有難う‼
宜しくお願いします。」
「先輩…。
有難う御座います。
宜しくお願い致します。」と…。
なので、つくしは、優紀と桜子に、にこっと、笑い掛けたのだった。
そして、頷いたのだった。
だが、司は、そんなつくしが、心配だったのだ。
何時も、余計な事に、首を突っ込んで、貧乏くじを引く事に成るのは、つくしの方だったのだから…。
だからだったのだろう。
優紀と桜子と、別れた後…。
司は、そんなつくしに言って除けるのだった。
「つくし…。
お前は、また、余計な事に、首を突っ込んで…。
如何すんだ?
其の事で、類を怒らせる様な事に成っても、俺は、知らねぇぞ‼」と…。
だが、つくしは、思って居たのだった。
“大丈夫だっつーの‼
静お姉様は、私の従姉妹なのよ。
私の事を大切に思ってくれて居るの。
だから…。
私が、「行かないで…。」と、お願いをしたら…。
きっと、考え直してくれるわよ。”と…。
此の時のつくしは、真剣に、そう思って居たのだった。
何故なら…。
従姉妹でも、つくしにとって、静は、近い存在だと思って居たからだったのだ。
だからこそ、つくしは、更に、思って居たのだった。
“静お姉様は、私のお願いは、きっと、聞いてくれるわよ。”と…。
だからこそ、つくしは、そんな風に心配して来る司に対しても、言えた言葉だったのだろう。
「大丈夫だよ。
静お姉様は、私のお姉様…何だから…。」と…。
だが、其れでも、司は、そんな楽天的なつくしに対して、尚も、心配するのだった。
そして、其の日のつくしは、静との約束通り…。
空港に迎えに行ったのだった。
正式には、翌日の夜中(1:00頃)に、静の搭乗した飛行機は、到着したのだった。
時間的な事を考えると…。
例え、傍に、SPが居ようとも…。
心配だった司は、つくしと一緒に、静を迎えに行く為に、空港に向かうのだった。
そして、久し振りに、司は、静とご対面と成るのだった。
そして、つくしは、静を見付けると、静の方に、駆け寄り、声を掛けるのだった。
「静お姉様…。
お帰りなさい。」
其処で、静も、つくしに返答するのだった。
「つくし…。
只今…。」
其処で、つくしに、寄り添う様に、つくしの傍に居る司に、静は、声を掛けるのだった。
「如何して…。
此処に、司が、居るの?」と…。
其処で、ニヤッとした顔付きに成った司は、つくしの方を向いて、静に、言って除けるのだった。
「俺とつくしは、付き合ってんだよ。」と…。
実は、つくしは、未だ、静に、司と付き合い始めた事を、伝えて居なかったのだ。
なので、静は、かなり、驚愕した顔付きと成り…。
つくしの方を向いて、ジーっと、つくしを観て居たのだった。
だが、つくしは、静に、黙っていた事も有り…。
俯いたまま、顔を上げられずに居たのだった。
だからだったのかも知れない。
静は、つくしに、訊いたのだった。
「つくし…。
今、司が言った言葉は、本当の事なの?」と…。
其処で、つくしは、“嘘を付ける状況に無い。”と、判断した事で、正直に、静に、話しし始めるのだった。
「うん。
本当の事だよ。」と…。
最初は、驚愕する静だったのだが…。
つくしに、声を掛けて、顔を上に向かせるのだった。
「つくし…。
顔を上げて頂戴‼」と…。
そして、つくしは、静からそう言われた事で、顔を上に向けたのだった。
そして、そんなつくしの様子を観た静は、更に、つくしに、話しし始めるのだった。
「つくし…。
私は、怒っている訳じゃ無いのよ。
でも、“話しして欲しかった。”とは、思うわね。
従姉妹の立場で言えば…。
言って貰えない事は、寂しく思うわ。
まあ、相手が司じゃあ…。
言い難かったのかしら?」と…。
勿論、静から名指しされた司は、静に、反論するのだった。
「如何いう意味だよ?」と…。
「………(笑)」
だが、静は、そう言って来る司を相手に、クスクス、笑うだけで…。
何も、返答し無かったのだ。
だからだったのかも知れない。
司は、不貞腐れて居たのだった。
そして、其の後…。
リムジンに乗り込んだ静は、つくしから、話しされた内容に、驚愕するのだった。
実は、司は、そんな風に、飄々と、静に話しし始めたつくしを、心配する様な目付きで、つくしを観て居たのだった。