tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  122.



司は、潤の言葉に、嫌な予感しかし無かったのだ。


何故なら…。
潤は、手を叩き乍ら、喜んで居るのだ。


司は、“もしかして…。”と、いう様な覚えが有ったのだ。



実は、司は、進から、或る話しを聞いて居たのだ。


進が、姉で在る 『牧野つくし』共々、古菱家の養子に成る事を了承した際に…。
古菱社長が、牧野家の自宅だったアパートの荷物を、全て、引き取ってくれた時に、牧野家の荷物は、古菱邸の一室に保管されたという話しを…。


そして、其の荷物の中に、司が、『牧野つくし』に、プレゼントしたあの『土星のネックレス』も、含まれていたと言う事を…。


司にとっては、“もう無い。”と、認識していた『土星のネックレス』だったのだ。



【司の認識の中では…。


 あの橋の上から、去ろうとしていた司を、呼び止めてまで、『牧野つくし』から返された
 あの『土星のネックレス』…。
 『牧野つくし』から、「いつか、返そうと思って、鞄に入れてたの。」と、言われ乍
 ら…。
 司は、其のあの『土星のネックレス』を、奪い取る様に、『牧野つくし』の手から取り上
 げると…。
 橋の上から、投げ捨てた司…だった筈なのだ。】



なのに、あの『土星のネックレス』が、『牧野つくし』の手元に在ったのだ。



実は、司が、橋の上から投げ捨てた筈のあの『土星のネックレス』は、司が、あの橋の上から去った後に、『牧野つくし』が、冷たい筈の川の中に入って探した『ネックレス』だったのだ。


実際は、司が、橋の上から去った後…。
其の橋の上に居た『亜門』が、其の後、川の中に入り、川の中から見付け出したのだが…。


其の後…。
あの『土星のネックレス』が見付かって、ホッとしたからなのか?
寒さからなのか?
『牧野つくし』は、川の中で、意識を失ったのだ。


実際…。
此の事実を、司は、知らないのだ。
否…。
知らされて居ないのだ。


きっと、美桜が、『牧野つくし』の記憶を取り戻しても、司には、話されない事実なのだろう。
そして、其の時の『牧野つくし』が、司を想って、苦しんで居た事も…。



そんな大切な『土星のネックレス』を、司は、進の了承の下…。
道明寺邸の司の自室で在る 東の角部屋のクローゼットの引き出しに入れて置いたのだ。


其れは、大切な『土星のネックレス』と共に、紙袋に収められていたあの『ウサギのぬいぐるみ』とあの『ホームランボール』と共に…。
全てが、今の司にとっては、思いでの品なのだ。


実は、司には、野望が有ったのだ。
此の大切な『土星のネックレス』を、美桜と成った『牧野つくし』の首元に、“また、此の道明寺邸で、俺が、美桜に、装着して遣る。”と、いう野望という名の願望が在ったのだ。
だからこそ、司は、此の道明寺邸に、あの大切な『土星のネックレス』を持ち帰って居たのだった。



だが、司にとって、一つだけ、解せないのは…。
何故?
司が、子供の頃に持って居たあの『ウサギのぬいぐるみ』を、『牧野つくし』が、持って居たのか?
と言う事だけだったのだ。


其れは、きっと、『牧野つくし』が、タマから預かったのか?
もしくは…。
タマから、司の母親で在る 楓に、引き渡されたあの『ウサギのぬいぐるみ』が、其の後、何らかの形で、『牧野つくし』に預けられたのだろうと、司は、踏んで居たのだった。


実際には、司の母親で在る 楓が、司が入院していた病院のゴミ箱に捨てたあの『ウサギのぬいぐるみ』を、『牧野つくし』が拾って、手元に、保管して居た物だったのだ。


其の時の『牧野つくし』は、初めて、司の母親で在る 楓の司への想いを知ったのだった。



実は、そんな大切な思い出の品で、潤は、遊んで居たのだ。
司は、潤の言葉だけで、ピンっと、来たのだった。


だからだったのかも知れない。
司は、潤に問い詰め始めたのだった。


「潤…。
 今迄、何処で遊んでた?」と…。


其の時の司の顔付きは、潤にとって、観た事の無い位、怖い顔付きだったのだ。


言葉にする成らば…。
『般若の様』と、言えば、分かるのかも知れない。


此の時の司の顔付きは、額に、青筋3本…。
目は、攣り上がり、口角も上がり、目は、一切、笑って居なかったのだ。


此の場で、そんな司を観て居た潤は、既に、泣き始めて居たのだった。


だが、此の日の司は、自身の息子で在る 潤に対しても、容赦なかったのだ。
司の目は、そんな潤を、唯、睨み付けて居たのだった。


美桜は、此の場の雰囲気を変え様と…。
潤に、優しく、語り掛けて居たのだった。


「潤…。
 今迄、何処で遊んで居たのか?
 ママに、教えてくれる?」と…。


其の時の潤は、泣き乍らでも、漸く、返答したのだった。


「あっち…。」と…。


潤が、指差した方向には、司の思って居た通り…。
クローゼットが在る方向だったのだ。


司の怒りは、頂点に達して居たのだった。
既に、此の時の司は、感情的に成って居たのだった。


美桜は、そんな司を、必死で、宥め様としたのだが…。
一切、司には、そんな美桜の思いが、通じる事は、無かったのだ。


司は、潤の腕を引っ張って、引き摺る様に、其のクローゼットに、連れて行ったのだ。
だが…。
其の場は、時すでに遅しだったのだ。



司は、確かに、潤に了承したのだ。
潤が訊いて来た『お部屋探検』の件を…。
だが…。
司の頭の中では、既に、其の件は、取っ払ってしまって居たのだった。


こんな感情的に怒っている司を観る事は、潤もそうだったのだが…。
美桜も、初めてだったのだ。



司は、床に転がっている品々を見詰めて…。
潤に訊き始めるのだった。


「潤…。
 これ等を、如何遣って、出して来た?」と…。


そして、潤は、司の目付きに、恐怖を感じたのか?
素直に、白状したのだった。


「これ(此れ)に、のって(乗って)、あけた(開けた)の。」と…。


潤は、司の前で、実演して魅せたのだった。


元々…。
司の身長は、185㎝在る 大男だったのだ。


其の規格外の身長だった為に…。
司の身長に合う様に、クローゼットの引き出しは、取り付けられて居たのだ。


だからだったのかも知れない。
何時でも、タマでも、引き出しを開けられる様に…。
安全性に考慮された脚立が、其のクローゼットには、置いて在ったのだ。


其の脚立の上に登って、引き出しを開けたという潤…。
其処は、親として、褒めて遣るべきなのかも知れない。
引き出しを開ける為に、潤は、相当、頭を捻って居ただろう事は、窺えるのだ。


だが、遣って良い事と…。
悪い事を教える事も、また、親の責任でも在るのだ。


三つ子の魂百まで…。
そういう意味で云えば…。
潤は、既に、3歳を回って居るのだ。


だからと云って…。
教える事に、早いも、遅いも無いのだ。


子供は、自分自身が悪い事をしたと思えば…。
親に怒られた事を、きちんと、反省も出来るのだ。


理不尽に怒られたと思えば…。
反対に、反撃に出る事も在るのだ。



だからだったのかも知れない。
司は、潤に、怒り始めたのだった。


「潤…。
 此の床の散らかし具合は、如何言う事だ?
 出したら…。
 出しっぱなしか?」と…。


なので、潤は、司から怒られている理由が分かって居るので、素直に、謝り始めるのだった。


「ごめんなさい。
 パパ…。」


そうなのだ。
床には、潤が、引き出しから出したで在ろう 何百万…。
否…。
何千万はするで在ろう ブランド物の腕時計…。


そして、あの大切な『土星のネックレス』が、ジュエリーボックスから出されて、無造作に、置かれて居たのだった。


司にとっては、絶句という言葉より…。
怒りの方が、強かったのだ。


だが、此の時の潤の一言に…。
此の時の司は、呆れて、直ぐには、言葉も出て来なかったのだ。


「あのねぇ~。
 (床に転がっていたブランド物の腕時計を取り上げて司に魅せ乍ら…。)
 この(此の)とけい(時計)…。
 たのしい(楽しい)の。
 ほら~。」と…。


此の時の潤は、司に魅せ乍ら、にこにこ、笑って居たのだった。


実は、潤が、手に取っていた其のブランド物の腕時計には、仕掛けが施されて居て、カラクリ時計に成って居たのだ。


だからだったのだろう。
司は、苦笑いだったのだ。


「………。
 知ってる。」と…。



<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく>  122.』は、神尾葉子先生の漫画で在りま
 す 『花より男子』の名シーンの一部のシーン 及び セリフを、勝手に、拝借させて頂
 き、借用させて頂いております事をお詫び申し上げます。
 神尾葉子先生に於かれましては、勝手致しております事を、お詫び申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手致しております事を、お詫び申し上げま
 す。>


<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく>  122.』には、子育て論的な描写が含まれ
 ております。
 此れは、全く、私共が、10数年間、子育てして来た結果…。
 感じたままに、記載した物に過ぎません。
 ですので、此れは、私共の見解に過ぎ無い事を、お伝え申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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