tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  131.



実は、古菱社長は、司と美桜の様子を観て居て、美桜が、快方に向かって居る事を、喜んで居たのだった。


勿論、今でも、古菱社長にとって、美桜の記憶が戻る事は、死活問題と、捉えている居るのだ。


だが、“美桜が、此のままで良い訳が無い。”とも、古菱社長が、思い続けて居た事も、また、確かな事だったのだ。


だからだったのかも知れない。
古菱社長は、“司君と美桜を、一緒にして遣ろう。”と、思い始めて居たのだった。



だが、其の為には、司と美桜の入籍の件に関して、了承させる必要性の在る人物と、古菱社長は、話し合わなければいけないのだ。


其の人物こそ…。
古菱社長にとっては、妻で在り…。
美桜にとっては、母親で在る 古菱夫人…其の人だったのだ。


云わば…。
古菱社長にとっては、一筋縄ではいかない人物だったのだ。


だからだったのだろう。
古菱社長は、案を練りに練ってから、古菱夫人に対応する事にして居たのだった。



そして、或る夜の事だったのだ。
古菱社長が、仕事を終え、帰宅後…。
古菱夫人に、話し掛けたのだった。


「そろそろ、司君と美桜の入籍を許して遣ろうじゃないか?」と…。


だが、此の時点の古菱夫人は、そんな古菱社長の話しに、良い顔をし無かったのだ。


実は、古菱夫人は、“まだまだ、美桜を手元に置いて於きたい。”と、いう願望が拭えて居なかったのだ。


だからだったのだろう。
自身の夫で在る 古菱社長の話しに、素直には、耳を傾けられない古菱夫人だったのだ。


自身の妻で在る 古菱夫人が、そんな顔付きをして来るだろう事は、初めから予想して居た古菱社長にとって…。
次の作戦に、移る事にして居たのだった。


此の時の古菱社長は、自身の妻で在る 古菱夫人に対して、心理戦で、向かう事にして居たのだった。


だからこそ、次の作戦も、勿論、心理戦で、話しを推し進める古菱社長だったのだ。


「美桜が、此処迄、回復したのは、司君の頑張りのお陰だろ?
 司君が、美桜を支えてくれた。
 司君が、我が古菱家にもたらした功績は、大きいと云えるだろう。
 其れに、私達だけなら…。
 こんなに早く、美桜が、回復したか如何かは、不透明だろう。
 現に、司君が、美桜の前に、現れてから…。
 美桜の体調は、良好だろ‼
 そろそろ、司君と美桜の入籍を許して遣ろう。
 先ずは、司君と潤のDNA鑑定を済ます必要は有るだろうが…な。」と…。


古菱社長から、そんな話しを聞かされた此の時の古菱夫人にとって…。
既に、司への蟠りは、消えつつあったのだ。


だからこそ、古菱家にもたらした司の功績についても、承知して居た古菱夫人だったのだ。


なので、今更、美桜から、司を引き剥がす事が出来ない事も理解して居る古菱夫人にとって…。
“此のままで良いんじゃないのか?”と、何処かで、そう思って居たのだった。


何故なら…。
古菱夫人にとっての美桜は、心の支えだったのだ。
其の心の支えだった美桜を失くすと言う事は、其れこそ、死活問題だったのだ。


其の事の意味を、十分、理解して来た古菱社長は、自身の妻で在る 古菱夫人に対して、更に、話しし始めるのだった。


「美桜は、私達の前から、居なく成る訳じゃ無い。
 一生、親子で在る事に、変わり無いのだ。
 唯、嫁に出すだけだ。
 美桜の幸せを望んで遣る事も、また、親の役目だろ?
 其れは、私達の孫で在る 潤に対しても、同じ事だ。
 君が、美桜に逢いたく成ったのなら…。
 何時でも、古菱邸に、美桜を呼び出せば良い。
 また、司君が、出張の際は、美桜と潤が、泊まる様に、言えば良い。
 一生、美桜は、私達の娘で…。
 一生、潤は、私達の孫息子だ。
 其れに、何時だったか?
 進も、言って居たろ?
 潤は、何れ、道明寺財閥の御曹司として、生きて行かなくては成らない。
 其れは、潤に課せられた使命だ。
 だが、次に美桜から産まれて来る子供が、もし、女の子だったら…。
 其の孫娘(こ)は、君の思い通りだろ?
 美桜から、産まれて来る娘なのだから…。」と…。


其処で、古菱夫人は、嘗て、進から、説得された日の事を思い出して居たのだった。


実は、古菱社長からの話しを、聞いて居た古菱夫人は、今迄、泣いて居たのだが…。
其処で、古菱夫人の涙は、引っ込んだのだった。


其の様子を観て居た古菱社長は、そんな古菱夫人の事を、思うのだった。


“現金なものだな。”と…。


所謂、此の時点の古菱社長は、そんな古菱夫人を観て居て、呆れて、物も言えないと言った様相を見せるのだった。


だが、此の時の古菱夫人は、未来に、気持ちが飛んで居るので…。
そんな自身の夫で在る 古菱社長の様子には、気が付いて居なかったのだ。


寧ろ、嬉しさで、顔が綻んで居た古菱夫人だったのだ。


既に、古菱社長は、そんな自身の妻で在る 古菱夫人に対して、開いた口が塞がらない状況だった事は、言うまでも無いのだ。


だからだったのだろう。
古菱社長は、自身の妻で在る 古菱夫人の気が変わらない内にと…。
司の父親で在る 道明寺HD 会長の保に連絡を入れて、司と美桜の入籍の件の了承を伝えるのだった。


古菱社長から、了承の意を聞けた司の父親で在る 道明寺HD 会長の保は、“善は急げ‼”と、云わんばかりに…。
取り敢えず、日本に帰国して帰って来たのだった。


そして、会食と称して、古菱社長と司の父親で在る 道明寺HD 会長の保だけじゃ無く…。
司も、また、自身の父親で在る 道明寺HD 会長の保から、呼び出しを受けて、三人で、話し合いが持たれて居たのだった。



そして、此の時の司は、此の話しを聞いて、嬉しさを隠し切れずに居たのだった。


何故なら…。
やっと、古菱社長からの許しが得られたのだ。


自身の頑張りが、やっと、古菱社長から認められたという事に成るなのだ。
此れが、嬉しくない訳無いのだ。


だからこそ、此の時の司は、“話しを、どんどん、進めて行きたい‼”と、いう願望を露わにし始めるのだった。


だが、話しを進めるには、優先順位というモノが、必要に成るのだ。
藪から棒に、何でも、事を進めれば良いという訳では無いのだ。


其処で、司の父親で在る 道明寺HD 会長の保は、古菱社長に相談を持ち掛けるのだった。


「其処で、相談なのですが…。
 潤の幼稚舎への入舎の件ですが…。
 司と美桜さんの入籍をお許し下さる様でしたら…。
 潤の幼稚舎の入舎を、英徳学園と、今一度、お考え直し頂けないでしょうか?
 司と美桜さんが、入籍したにも関わらず…。
 永林学園にて、『古菱潤』という名で、入舎した筈の潤が、其の後…。
 英徳学園 初等部では、『道明寺潤』として、入学したのでは、潤が可愛そうな気も致し
 ます。」と…。


其処で、条件付きと言う理由で、古菱社長は、司の父親で在る 道明寺HD 会長の保の意図を汲み取り…。
了承する事にしたのだった。


「其の件なら…。
 私も考えなくは無い。
 但し、美桜は、まだ、学生だ。
 潤の出産を控えて居た美桜は、通常、高校3年生で在る筈の18歳では無く…。
 19歳の時に、美桜は、高校3年生として、桜林女学園に、編入して居る。
 其の為に、美桜は、後一年…学生だ。
 そして、美桜は、オンラインにて、桜林女学園の講義を受けて来た。
 だから、美桜が、学生の間は、『古菱美桜』として、桜林女学園にて、在籍させる。
 其の関係で、美桜が、大学を卒業するまでは、古菱邸にて、生活させる。
 其の後の事は、司君と相談して行く。
 其れで、如何だろうか?」と…。


“此の条件を呑まなければ…。
 美桜(さん)との今後は無いだろう。”と、理解した司の父親で在る 道明寺HD 会長の保と息子の司は、古菱社長からの条件を、呑む事にしたのだった。


“そうする事が、最良だろう。”と、思えばこそだったのだ。


なので、司の父親で在る 道明寺HD 会長の保と息子の司は、古菱社長に返答するのだった。


「「承知致しました。」」と…。



そして、古菱社長は、永林学園に、連絡を入れるのだった。
勿論、其の連絡の内容は、潤の入舎の辞退の報告だったのだ。


慌てるのは、永林学園側だったのだ。


何故なら…。
其の年の永林学園への入舎希望者は、古菱家の御曹司の永林学園の入舎に伴い、永林学園に殺到して居たのだ。


其れを、今頃に成って、辞退とは、永林学園にとっては、死活問題だったのだ。


だが、司と美桜の件は、雑誌の掲載に始まり…。
婚約発表記者会見での発表で、既に、永林学園側は、状況を理解して居たのだ。


だからこそ、今迄、道明寺家とのお付き合いが無かった永林学園側は、此れを機会に、道明寺家との繋がりも、持てると期待して居たのだ。


なのに…だ。
其の目論見が、木っ端微塵に、打ち砕かれ様として居たのだ。


此れこそ、永林学園側が、慌てる理由だったのだ。


だが、決定事項として、了承せざるを得なかったのだ。


古菱財閥だけじゃ無く…。
道明寺財閥まで、怒らせると成ると…。
英徳学園の一本勝ちと言わざるを得ないからだ。


だからだったのだろう。
永林学園側は、泣く泣く、此の件を了承せざるを得なかったのだ。
勿論、道明寺財閥から、永林学園側に、慰謝料が支払われた事は言うまでも無いのだが…。



という訳で、司と美桜は、入籍する運びと成ったのだった。
勿論、其の前手には、司と潤の父子鑑定が行われた事は言うまでも無いのだ。


当然では有るのだが…。
司と潤の父子鑑定…。
所謂、DNA鑑定の結果は、【父子関係 99.9% 確定】だったのだ。



そして、此の事は、F3&T3にも、以前、グループとして開設して居たF4&T3のグループLINEにて、司から報告したのだった。


F3&T3のそれぞれのコメントも、LINEにて、送られて来たのだった。


『良かったね。』
『やっと、だな。』
『落ち着く処に、落ち着いてくれて、ホッとしたわ。』
『ヤッター!
 私も、嬉しいよ。』
『おめでとうございます。
 お幸せに成って下さい。』
『道明寺さん…。
 先輩を宜しくお願い致します。』と…。


F3&T3は、それぞれ、思い想いのコメントを、司に送るのだった。



そして、其の後…。
司と美桜は、結婚式を執り行う事と成ったのだった。

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