tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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貴方を忘れる為…<総優>  6.



優紀は、総二郎から言われた通りに、ホテルの地下駐車場に、向かうのだった。


其処には、優雅に、腕組みをして、スポーツカ-に凭れて、優紀が来る事を待って居た総二郎が居たのだった。


そして、優紀は、総二郎に近付いたのだった。


其の時の総二郎は、別に怒って居る様子も無く…。
優紀は、ホッとして居たのだった。


そして、総二郎の方も、不安そう時にしている優紀に、声を掛けるのだった。


「如何した優紀…。
 大丈夫か?」と…。


其処で、優紀は、言葉無く、総二郎には、頷いて魅せたのだった。


だからこそ、総二郎は、優紀に、話しを続けるのだった。


「優紀…。
 俺と、今から、ディナーに行かねぇか?」と…。


優紀は、“何故、西門さんは私なのだろう。”と、不思議に思うのだった。



何故なら…。
今迄の、総二郎は、自他共に、認める遊び人で…。
『女たらし』という異名を持って居る程だったのだ。


其の総二郎が選んで来た遊びの相手の女性は、全て、綺麗処で…。
スタイルも良く…。
所謂、世間では、モデル系といわれる様な女性ばかりだったのだ。



勿論、優紀は、雑誌やTVの情報番組での情報程度しか知らないので、“噂は、噂なのかも知れない。”と、思って居た時期も有ったのだ。


だが、其の事に関して、今までに、総二郎だけじゃ無く…。
西門家側も、反論する訳じゃ無く…。
無言を貫いて来たのだ。


だからという訳では無いのだが…。
優紀は、“本当の事なのかも知れない。”と、何時しか思う様に成って居たのだった。


だからこそ、専門学校に入学した頃の優紀は、何時までも、未練を残さず…。
“前に、進んで行こう‼”と、優紀は、誓って居たのだ。



実は、優紀は、高校3年生に成る前の頃に、総二郎からは、仲間で居る事を強要されて居たのだ。


勿論、総二郎と優紀が、そう言う関係に成ったとしても、其れは、優紀自身が、そう成る事を望んだのだ。
だからこそ、“全ては、此れで終わった。”と、優紀自身、理解もして居たのだ。


だが…。
優紀には、仲間として、何も無かった様に、振舞う事が出来ず…。
其の後の総二郎の事が、気に成って仕方なかったのだ。


だったら…。
“何もかも、無かった事にすれば良い。”と、思う事で、優紀は、F4&T2の前から、全てを消したのだった。



そして、其の後…。
あの4年後に、司が、日本に帰国して帰って来た事から…。
司だけは、つくしを通して、繋がって居たのだった。


其れが証拠に、優紀が、選んだ航空会社の親会社は、道明寺HDだったのだ。
実は、偶然と見せ掛けた必然だったのだが…。


何故なら…。
つくしが、司にお願いして、此の航空会社の入社試験を受ける様に、優紀を、誘導してもらって居たのだ。


勿論、優紀の入社試験が受かる様に、司が、操作した訳では無いのだ。
優紀が、此の航空会社に受かった事は、優紀の実力だった事は言うまでも無いのだ。


だが、他の航空会社では無く…。
自社を受けてもらえる様に、司が、操作した事は、否めないのだ。


だからだったのかも知れない。
優紀には、此の事実は、知らされて居なかったし…。
此の事実を、優紀は、知らないのだ。


だからこそ、優紀にとって、つくしは、幼馴染で親友としては、勿論だが…。
司にも、友人として、付き合う事も出来て居たのだった。



なのに…。
急に、総二郎が、あきらと共に…。
優紀の前に現れたのだ。


総二郎を忘れる為に、此の数年間の優紀は、必死だったのだ。


聞きたく無くても、総二郎の情報は、目にも、耳にも、入って来るのだ。


総二郎のどんな噂話を聞いても、優紀は、『貴方を忘れる為…。』と、必死に、自身に言い聞かせて来たのだ。


其の総二郎が、優紀の事を、『優紀』と、呼び捨てに、名前で呼ぶのだ。
優紀が、そんな総二郎に戸惑っても仕方ないと云えたのだった。


だからこそ、優紀は、総二郎に、訊けた話しだったのだ。


「あの~。
 西門さん…。
 私の名前……?」と…。


だが、総二郎は、優紀が何を訊きたいのか、分かって居るので…。
取り敢えず、総二郎は、優紀を、車に、誘導するのだった。


「其の話しなら…。
 後で、じっくり、聞いて遣る。
 だから…。
 取り敢えず…。
 車に乗ってくれ‼」と…。


なので、優紀は、仕方なく…。
総二郎のエスコートに、従う事にしたのだった。


だが、此の時の優紀は、総二郎に、“訊いて置かなければいけない。”と、思う事が有ったので、優紀は、総二郎に、声を掛けるのだった。


「今から、何処に向かうのですか?」と…。


其処で、総二郎は、運転し乍ら、優紀の方を向いて、返答するのだった。


「あぁ~。
 メープルのフレンチで良いか?
 個室を予約した。
 其処で、じっくり、優紀と、話ししてぇんだ。」と…。


優紀は、如何返答すれば良いのか?
言葉に、詰まる程だったのだ。


だからだったのかも知れない。
優紀は、総二郎の顔を、じーっと、観乍ら、言葉に詰まるのだった。


だが、総二郎は、そんな優紀の顔付きが、堪らなく、そそられて居たのだった。


今迄の総二郎なら…。
優紀と同じ様な顔付きを、遊びの相手の女性にされれば…。
間違い無く、冷めて居たのだ。


だが、此の時の総二郎は、そんな優紀の不安顔に、そそられて居たのだ。


此の時の総二郎は、思うのだった。


“相手が違えば…。
 心の中での感じ方も、変わるのか?”と…。



そして、メープルの地下駐車場に着いた時の優紀は、総二郎の優紀への対応に、戸惑うばかりで、如何して良いのか?
分からずに居たのだった。


先ずは、総二郎は、不安そうな優紀の顔を覗き込む様に…。
言って除けるのだった。


「優紀…。
 着いたぞ。
 降り様か?」と…。


そして、総二郎は、先ず、自身が、車から降りて、助手席に廻り…。
右手を差し出し、優紀をエスコートし様とするのだった。


そんな総二郎の紳士振りな対応にも、戸惑う優紀だったのだ。


だが、優紀も、総二郎に、右手を差し出して、車から降ろしてもらい、総二郎の指示で、総二郎の腕に、優紀の手を添えて、メープルホテル内に在る フレンチレストランに向かって居たのだった。


そして、フレンチレストランの個室に、誘導された総二郎と優紀は、席に就いたのだった。



其処で、漸く、優紀は、総二郎に、訊き始めるのだった。


「西門さん…。
 あの~。
 私の名前を呼ぶ時…。
 高校生の頃は、『優紀ちゃん』だったと思うんですが…。
 如何して…。
 呼び捨てに変わったのでしょうか?」と…。


だが、総二郎は、そんな優紀の言葉に、不貞腐れる様に、言って除けるのだった。


「優紀は、俺が、優紀を呼び捨てで呼ぶ事は嫌か?」と…。


だが、優紀は、首を、横に振り乍らも、伝えるのだった。


「そうじゃ無いんです。
 でも、理由が無いと…。
 今では、仲間でも無いのに…。
 “呼び捨てはし無いんじゃ無いか?”と、思っただけ何です。
 西門さんと美作さんに、ジェットに搭乗して頂いて居た時から、西門さんに呼び捨てされ
 て居たので…。
 ちょっと、気に成っただけ何です。」と…。


其の時の総二郎は、最大級に、怒りを露わにして居たのだった。


だからこそ、総二郎は、優紀に言えた言葉だったのだろう。


「分かった。
 じゃあ、今から、俺の想いを話しして遣るから…。
 ちゃんと、聞けよ‼」と…。


此の時の優紀は、怒って居るで在ろう 総二郎の顔付きを観て、優紀の顔も、強張って居たのだった。

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