貴方を忘れる為…<総優> 10.
実は、優紀が観られて居た同僚とは、同期入社のCAだったのだ。
実は、優紀の其の同期のCAにとっては、優紀が、目の上のたん瘤(こぶ)だったのだ。
所謂、優紀の出世を、妬んで居た一人でも在ったのだ。
優紀は、其の同期のCAに見られたのだ。
最悪といえば…。
最悪だったのだ。
総二郎と優紀が会って居た所を見た次の日…。
優紀の其の同期のCAは、休憩室で、噂話を展開して居たのだ。
実は、此の日の優紀は、空の上の人だったのだ。
所謂、機上の人だったのだ。
此の日の優紀は、数日間…フライトに出たまま、帰って来る日は、数日後という訳だったのだ。
だからだったのかも知れない。
優紀の其の同期のCAにとっては、止める人物が居ない状況と云えたのだった。
「ちょっと…。
聞いてよ‼
私、観ちゃったのよ。」
噂好きの人間にとってすれば…。
噂話は、大好物と云えたのだ。
だからだったのかも知れない。
其の場に居た優紀の先輩や別の同期や後輩達の食い付きの良い状況に…。
尾びれ背びれを付けて、話しし始める優紀の其の同期のCAだったのだ。
其処で、優紀の後輩の一人が、先の話しを促すかの様に、訊き始めるのだった。
「一体、何を観たんですか?」と…。
なので、優紀の其の同期のCAは、饒舌に話しし始めるのだった。
「私、観ちゃったのよ。
其処のパーキングで…。
優紀が、或る大物人物と、密会して居た所を…。」
なので、優紀の性格を知る其の場に居た優紀の先輩や別の同期や後輩達は、首を傾げるしか無かったのだった。
何故なら…。
優紀が、“大胆に、或る大物人物といわれる様な人物と、果たして、密会出来るのだろうか?”と…。
優紀の性格を知る其の場に居た優紀の先輩や別の同期や後輩達は、優紀の其の同期のCAを、疑いの眼差しで観て居たのだった。
其処で、優紀の其の同期のCAは、再び、話しし始めるのだった。
「其の或る大物人物とは、あの『女たらし』で有名なあのF4のメンバーの西門流 次期家元
の西門総二郎よ。
かなり、優紀とは、親しそうだったわよ。
あのクールで有名な西門総二郎が、優紀を見る目線は、デレっとして居たわね。
如何思う?」と…。
だが、優紀の別の同期が、話しし始めるのだった。
「あぁ~。
私、優紀から聞いた事…有るわよ。
優紀の幼馴染で親友に、英徳学園出身者が居るらしいわ。
其れも、同じ歳だと言って居たわね。
F4の西門総二郎も、確か、英徳学園出身者でしょ⁉
だから…。
きっと、其の線で、知り合ったんじゃ無いの?」と…。
だが、優紀の其の同期のCAにとっては、其の優紀の幼馴染で親友という人物が誰なのか?
気に成る処だったのだ。
だからだったのかも知れない。
優紀の其の同期のCAは、優紀の別の同期に訊き始めるのだった。
「其の優紀の幼馴染で親友という人物は、一体、誰なのよ?」と…。
なので、優紀の別の同期は、優紀から聞いたと言う事を前提で、優紀の幼馴染で親友という人物について、話しし始めるのだった。
「私が、優紀から聞いた処に寄ると…。
ほら…。
何年か前に、有名に成ったフレーズが在ったでしょ?
あの英徳(学園)のF4のリーダーの道明寺司が、NYに渡米する前に、記者会見で言った
あのフレーズ…よ。」と…。
其処で、優紀の後輩が、言い始めたのだった。
「あぁ~。
『4年後、迎えに行きます。』でしたっけ?」と…。
其の優紀の後輩の言葉の後を受けるかの如く…。
優紀の別の同期が、また、話しし始めるのだった。
「そうそう…。
其れ…よ。
何でも…ね。
あの英徳(学園)のF4のリーダーの道明寺司と其の優紀の幼馴染で親友という方は…ね。
高校生の頃からの付き合いらしいの。
そして、結婚したんだって…。
優紀が言うには、あの英徳(学園)のF4のリーダーの道明寺司と其の優紀の幼馴染で親友
という方の恋愛は、純愛らしいわ。
其の時の優紀は、羨ましがって居たけど…ね。
確か…。
優紀には、現在、彼氏は、居なかった筈だけど…な。
実は、F4の西門総二郎とは、単なる知り合いじゃ無くて…。
優紀も、高校生の頃から、西門総二郎と付き合って居たりして…。」と…。
其の優紀の別の同期の話し振りに…。
優紀の其の同期のCAが、叫び始めたのだった。
「ねぇ~、其れって…。
次期オーナー夫妻の話しって事だよね?」と…。
実は、道明寺HDが、此の航空会社を買収した事は、まだ、世間には、公表されて居ない事案だったのだ。
なので、此の航空会社の社員で在っても…。
上層部の極一部の社員しか知らされて居なかったのだ。
なのに…。
優紀の其の同期のCAが、何故か?
知って居ると言う事は、不可解な事案では在ったのだ。
にしても…。
優紀の幼馴染で親友の人物が、次期オーナーの奥様と言う事に成ると…。
話しは、別なのだ。
所謂、“優紀は、『縁故入社』では無いだろうか?”と、疑われ始めて居たのだった。
だからだったのかも知れない。
優紀が、半年で、パーサーから、チーフパーサーに昇格したのも、“『縁故』に寄るモノでは無いだろうか?”と、疑われ始めたのだ。
だが…。
優紀は、きちんと、試験を受けて、入社して居るし…。
パーサーの試験も、正々堂々と、受けて、合格したモノだったのだ。
なのに…。
優紀の其の同期のCAは、知ってる筈の無い事案を引っ張り出してまで…。
優紀を陥れ様として居たのだった。
実は、優紀の其の同期のCAは、偶々、上層階の廊下を通り掛かった時に、話しされていた廊下で、立ち聞きをして、知ったのだった。
まさか、此の情報が、シークレット情報だったとは知らなかった優紀の其の同期のCAは、後々には、大惨事に成るのだった。
という訳で、優紀が、フライト明けに、会社に出勤した時には、会社内の雰囲気が変わってしまって居る事に、驚愕するのだった。
そして、訳が分からず…。
優紀にとっては、不安な日々を送って居たのだった。
そして、数日後には、後輩に寄って…。
優紀は、此の数日間の不可解な会社内の雰囲気の理由を知る事に成るのだった。
だからだったのかも知れない。
優紀は、総二郎を避け始めたのだ。
何故なら…。
優紀にとっては、此の数日間の不可解な会社内の雰囲気を打破する為だった事は言うまでも無いのだ。
だが、総二郎にとって、此の事案が許される訳等無いのだ。
勿論、総二郎は、知って居たのだ。
道明寺HDが、優紀の勤める航空会社のオーナー会社で在ると言う事は…。
其れは、勿論、総二郎だけでは無く…。
類にしても、あきらにしても…。
当然、知って居る事案なのだ。
だが、優紀は、知らなかったのだ。
だからこそ、驚愕して居た事は言うまでも無かったのだ。
だが…。
会社内で、此の事案が、公表されてしまった事に関しては、既に、会社内で、処理不可能な事案に成ってしまったのだ。
勿論、此の件に際して、親会社で在る 道明寺HD 会長の道明寺保とて、許される事案では無いのだ。
だからだったのだろう。
報告を受けて、即、日本に帰国して帰って来た親会社で在る 道明寺HD 会長の道明寺保だったのだ。
そして、時を同じくして、総二郎からも、呼び出しを受けた司だったのだ。
其れは、F4LINEにて、連絡が入って来たのだった。
『今日…。
F4で、飲まねぇか?
相談してぇ事が有んだ。』と…。
F3も、それぞれ、了承の返信をするのだった。
『了解』と…。
そして、総二郎は、司に、相談するのだった。
<此の二次小説『貴方を忘れる為…<総優> 10.』は、切りが良い為に、少し、短めに
成っております事をお詫び申し上げます。
了承の程、宜しくお願い致します。>