人間恐怖症…<つかつく> 137.
【136.のエピローグ<桜子と浅井百合子の戦い>】
美桜と進姉弟の父親で在る 古菱社長 と 司の父親で在る 道明寺保 と 進が、一旦、此の場を退席した後…。
浅井百合子の態度が、豹変したのだ。
所謂、浅井百合子は、本性を剥き出しにし始めたのだ。
何故なら…。
浅井百合子にとっては、美桜と進姉弟の父親で在る 古菱社長 と 司の父親で在る 道明寺保 と 進には、自身の悪い印象を与えたくは無かったのだ。
だからこそ、其の時の浅井百合子にとっては、敢えて、桜子に、言い返したい言葉も、我慢して居たのだった。
だからだったのかも知れない。
美桜と進姉弟の父親で在る 古菱社長 と 司の父親で在る 道明寺保 と 進が、此の場を退席した後には、言い返したかった言葉を、我慢する事無く、本性のままに、言い始めたのだった。
だが、其の事で、返って、自身の思惑とは違う方向に、向かってしまった事は、事実だったのだが…。
勿論、此の時の桜子にとっても、其の方が有難かったのだ。
何故なら…。
桜子が、英徳学園に編入した当時…。
桜子自身も、『牧野つくし』を嵌めて居たのだ。
其の当時の桜子自身…。
自身の想い人で在った 司が、『牧野つくし』に夢中だった事が、其の当時の桜子にとっては、如何しても、許せなかったのだ。
“私を見て欲しい。”と、思って居た桜子にとって、『牧野つくし』は、厄介で、邪魔なだけだったのだ。
其の『牧野つくし』が、其の当時の桜子を救ったのだ。
当時の桜子が、『牧野つくし信者』に成る事は、時間の問題だったし…。
当然な事だったのだ。
だが、其の事実を、美桜と進姉弟の父親で在る 古菱社長 と 司の父親で在る 道明寺保 と 進には、桜子自身、知られたく無かったのだ。
所謂、美桜と進姉弟の父親で在る 古菱社長 と 司の父親で在る 道明寺保 と 進には、当然なのだが…。
桜子の『黒歴史』時代の事を、『牧野つくし』としての記憶の無い今の美桜には、桜子自身、知られたく無かったのだ。
だからだったのかも知れない。
桜子も、美桜と進姉弟の父親で在る 古菱社長 と 司の父親で在る 道明寺保 と 進が、此の場に居た時には、敢えて、最低限の話ししか、し無かったのだ。
此の時点の桜子には、浅井百合子が、美桜と進姉弟の父親で在る 古菱社長 と 司の父親で在る 道明寺保 と 進の前で、“反論して来る事は無いだろう。”と、踏んで居たのだった。
だからこそ、敢えて、桜子は、浅井百合子が、『牧野つくし』を、虐めて居た事実だけを、強調したのだった。
そして、実は、西田も、桜子のそんな様子から、何と無くは、察知して居たのだ。
だからだったのだろう。
敢えて、美桜と進姉弟の父親で在る 古菱社長 と 司の父親で在る 道明寺保 と 進には、此の場を退席して貰う方向で、提案の話しをしたのだった。
勿論、パーティーの出席者が、パーティー会場から出て来て、野次馬の如く…。
此の状況を観て居た事は、事実だったのだ。
此の場の収拾を図る為にも、パーティーを終了させる必要性は、確かに在ったのだ。
だからだったのかも知れない。
西田は、敢えて、此の場を落ち着かせる為に、良い手段を取ったのだった。
そして、其の後…。
桜子と浅井百合子の戦いが、始まったのだった。
そして、桜子が、浅井百合子に反撃し始めたのだった。
「貴女も、道明寺さんの事を狙って居たんでしょ‼
先輩に、夢中だった道明寺さんに、振り向いて欲しくて…。
必死に、道明寺さんに媚びを売って…。
道明寺さんには、先輩の嘘の情報を流したりして居たでしょ‼
其れでも、結局、道明寺さんは、そんな貴女方からの嘘の情報は、信じなかった。
違うかしら?」と…。
だが、其れでも、桜子は、話しを止める事は無かったのだった。
“此の時ばかりに…。”と、浅井百合子を責め始めたのだった。
「あっ。
其れと…。
今、思い出したわ。
そう言えば…。
先輩の事を、“ツッキー…。”と、呼んで居た事も在ったわよね。
確か…。
道明寺さんと先輩が、朝帰りした日に、【早朝の青山で 肩よせあう2人】の見出しで、
道明寺さんと先輩の事が、『園内ニュース』に、載った事が有ったわよね。
其の『園内ニュース』が、掲示板に張り出された事で…。
(英徳)学園中…。
道明寺さんと先輩が、“お付き合いして居る。”と…。
大騒ぎに成った日の事よ。
ほんと、貴女方は、浅ましいとしか言い様が無いわよね。
貴女方は、道明寺さんと先輩が、お付き合いして居るというだけで…。
今度は、先輩に、媚びを売り始めた。
ほんと、貴女方の遣り方には、うんざりなのよ。」と…。
だが、浅井百合子も、負けては居なかったのだ。
「三条さん…。
其れは、私(わたくし)達が言い始めた事じゃ無いわ。
元 クラスメイト達が、言って居たのよ。
私(わたくし)達は、便乗しただけ…よ。
でも、貴女も、良く仰るわよね?
あの頃の貴女も、大概だったでしょ⁉
牧野さんに、媚びを売る振りをして、牧野さんを嵌めて居たんですから…。
結局は、貴女も、私(わたくし)達と、『同じ穴の狢』なのよ‼」と…。
だが、其処は、桜子なのだ。
敢えて、浅井百合子に、言って除けるのだった。
「何度も言うけれど…。
其の私が、先輩に寄って…。
心を入れ替えて貰ったのよ。
貴女方は、今でも、相変わらず…よね。
良い大人が、今でも、媚びを売らないと、生きてはいけない何て…。
情けないわよね。」と…。
そんな桜子からの言葉に、浅井百合子は、其れ以上、何も、言えなかったのだ。
そして、桜子は、思って居たのだった。
“此の場に、先輩のお父様と、道明寺さんのお父様と、先輩が、居らっしゃらなくて、本当
に、良かったわ。
特に、先輩のお父様と、先輩…よね。
私の『黒歴史』の頃の事がバレれば…。
大変な事に成って居たわよ。
先輩からは、私の事を、信用して貰えなく成る処だったわ。
其れに…。
私は、きっと、先輩とは、二度と、会わせて貰えなく成る処だったわよ。”と…。
だからだったのかも知れない。
桜子は、西田の方を向いて、にこっと、笑って魅せたのだった。
“此の事は、ご内密に…。”と、念を込めて…。
そして、桜子は、更に、思うのだった。
“『牧野つくし』としての先輩に返せなかった恩を、やっと、返せた様な気がする
わ。”と…。
また、此の時のあきらは、そんな桜子と浅井百合子の様子を観て居て、更に、思って居たのだった。
“『女の戦い』ってやつは…。
怖ぇなぁ~。”と…。
勿論、口が裂けても…。
あきらがそんな風に思って居る事は、桜子本人には、“言えねぇ‼”と、思って居た事は事実だったのだが…。
<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく> 137.』は、【エピローグ(補足)】の
為…。
かなり、短めに成っております事をお詫び申し上げます。
了承の程、宜しくお願い致します。>