tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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貴方を忘れる為…<総優>  11.



総二郎は、F4LINEに、連絡を入れるのだった。


『今日…。
 F4で飲まねぇか?
 相談してぇ事が有んだ。』と…。



此の時のあきらには、何と無くだが…。
総二郎からのLINEの連絡の意図は、分かり切って居たのだった。


“総二郎が、俺等に相談して来る内容は、きっと、優紀ちゃんの事だろう…な。”と…。


勿論、其の通りといえば、其の通りなのだが…。
今回ばかりは、司の力が必要だったのだ。


何故なら…。
優紀の会社内で起きて居る事案だから…なのだ。


優紀の会社内で起きて居る事案なので、本来なら…。
総二郎が、連絡すべき相手は、司だけでも良かったのだ。


だが、敢えて、総二郎は、F4で会う事を、提案したのだった。



優紀自身も、噂を流されていた事自体、『寝耳に水』な話しなだけに…。
大袈裟にはしたく無かったのだ。


だからこそ、敢えて、優紀は、総二郎に、伝える気等…。
毛頭無かったのだ。


だが、結局は、大袈裟な事案に成ってしまった事は言うまでも無かったのだった。



ましてや、親会社で在る 道明寺HDの会長で在る 司の父親の保までもが、態々、日本に帰国し無ければ成らない事案と成ったのだ。


此の話しを、上司から聞いた時の優紀は、更に、“大変な事に成ってしまった。”と、後悔し始めるのだった。


其れが、例え、総二郎とのお付き合いが、お試し期間中でのお付き合いだったとしても…。総二郎と付き合い始めた事自体、優紀にとっては、後悔する事案と成って居たのだった。


優紀は、後悔の想いを、心の中で思って居たのだった。


“あの時に、お断りして居れば…。
 良かったのよね。”と…。



優紀がそう思い始めて居る状況には、総二郎自身、其の噂を流した優紀の同期のCAを訴えて遣りたい気分に成るのだった。



そして、F3と会った時の総二郎は、優紀から聞いた全ての話しを、F3に聞かせるのだった。


此の話しに、驚愕したのは、勿論の司だったのだ。


司にして視れば…。
例え、公表されて居ないとしても、自身の会社(道明寺HD)の子会社が、犯した失態に関して、驚愕で、言葉も、出て来ない状況だったのだ。


だが、其の事自体を、総二郎は、怒って居る訳では無かったのだ。


“何故、噂を流す必要性が有ったのか?”と、言う事に、総二郎は、怒りを感じて居たのだった。


だからだったのだろう。
総二郎が、司に、敢えて、頼んだ事は、此の噂の収拾を図って貰う事だったのだ。


だからこそ、総二郎は、司に、言えた話しだったのだろう。


「司…。
 此の噂を広めたのは、優紀の同期のCAの女らしいわ。
 優紀が、牧野と幼馴染で親友だから…。
 優紀は、“会社から、優遇して貰って居る。”と、噂を流して居るらしい。
 司…。
 敢えて、訊く。
 優紀は、実力で、入社して…。
 実力で、パーサーに成ったんだよな?」と…。


司は、優紀の名誉の為にも、当時の事も踏まえて…。
話しし始めるのだった。


「ああ。
 俺は、何も、遣っちゃあ、居ねぇよ。
 勿論、つくしの要望で、うち(道明寺HDの子会社で在る 優紀の勤め先の航空会社)
 に、受験する様に、話しはして遣った。
 だが、其の事で、俺が、操作した事は、一切、ねぇよ。
 うち(道明寺HDの子会社で在る 優紀の勤め先の航空会社)の会社の事だから…。
 良い事だけを話しする事は、親会社の人間にとっては、言い難かったんだけど…な。
 つくしの要望と有れば…。
 松岡に話ししねぇ訳には、いかねぇだろ?
 だから…。
 敢えて、言い難い話しを、遠回しに言わねぇで、ストレートに話ししたんだわ。
 其れで、松岡は、うち(道明寺HDの子会社で在る 優紀の勤め先の航空会社)を受験し
 た。
 勿論、松岡は、知らなかったと思うぞ。
 道明寺HDが、親会社で在る事は…。
 俺からは、言ってねぇから…な。」と…。


総二郎は、司から、そんな話しを聞けた事で、ホッとするのだった。


もし、司が、例え、つくしの要望だったとしても、手を回して居たと成ると…。
優紀の立場が、悪く成る事は目に見えて居たから…だったのだ。


だが、そうじゃ無いので在れば…。
総二郎は、敢えて、司に、言って除けるのだった。


「司…。
 此の状況の収拾を頼めるか?
 此のままじゃあ、優紀の立場が、ねぇも同じだろ?」と…。


司とて、総二郎の言いたい意味は、分かって居るのだ。


だからだったのだろう。
司は、総二郎に、詫びの言葉と共に…。
伝えるのだった。


「ああ。
 分かってる。
 其の件に関しては、俺に、任せて於いてくれ。
 松岡には、悪ぃ事したな。」と…。



だが…。
此の時の類は、首を傾げて居たのだった。


だからこそ、総二郎に、言えた言葉だったのだろう。


「ねぇ…。
 総二郎…。
 訊いて良いかな?」と…。


だが、此の時の総二郎は、類のそう聞いて来る顔付きを観て、嫌な予感しかし無かったのだ。


総二郎は、忘れて居たのだった。
まだ、司と類には、話しして居なかった事を…。


だが、もう、類には、バレて居る事は、想像に容易いので…。
総二郎は、そんな類には、観念するかの様に…。
そんな風に、不思議そうにして居る類に、返答の言葉を告げるのだった。


「ああ。」と…。


なので、類は、遠慮せずに、総二郎に、訊き始めるのだった。


「ねぇ、総二郎…。
 松岡とは、何時から、付き合ってんの?」と…。


なので、“やっぱり…な。”と、総二郎は、思い乍ら…。
類に、返答するのだった。


「あぁ~。
 最近か?」と…。


其処で、類は、もっと、突っ込んで、訊き始めるのだった。


「最近、付き合い始めて…。
 もう、呼び捨て…何だ⁉」と…。
「………」


其の事に関しては、総二郎自身、返答する事が出来ない為に、無言だったのだ。



其処で、司も、総二郎に、言って除けるのだった。


「俺は、つくしから…。
 総二郎と松岡が、付き合ってるという話しは、聞いた事が、ねぇな⁉」と…。


だからだったのだろう。
あきらは、敢えて、話しし始めるのだった。


「司…。
 俺が、優紀ちゃんのフライト日が、何時か?
 “調べて欲しい。”と、連絡した事が有ったろ?」と…。


其処で、思い出したかの様に、司が、納得したのだった。


「あぁ~。
 思い出したわ。
 あの時から…か?」と…。


だからだったのだろう。
あきらは、総二郎の方を向いて、“もう、言って良いだろ?”と、合図を送り乍ら、司と類に、話しし始めるのだった。


「否…。
 まだ、付き合って居るという段階じゃねぇな。
 俺が、提案して、取り敢えずの『お試し期間』って、やつだよ。」と…。


其処で、類が、司の方を向いて、言って除けるのだった。


「何か、何処かで、聞いた事の在る フレーズだよね⁉」と…。


此れには、司が、類を睨み付けて、叫ぶのだった。


「うっせぇ~よ。
 黙ってろ?
 類…。」と…。


なので、類は、肩を竦め乍ら…。
司に、言って除けるのだった。


「はい、はい。」と…。


そして、総二郎は、司と類に、バレた事も有り…。
伝えるのだった。


「司…。
 俺と優紀が、此のまま、付き合って行けるのか?
 別れなくてはいけなく成るのか?
 此の先の事は、司に掛かってんだ。
 宜しく頼むな‼」と…。


既に、責任重大な様相を呈して来た司は、何時もの如く…。
“ああ。”と、容易く、言えずに居たのだった。



だが、此の時には、既に、或る人物が、動き始めて居たのだった。

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