tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  139.



<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく>  139.』は、一部の文面の表現に、不快に
 思われるやも知れない表現が入って居ます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>



美桜は、司が、ベッドルームを出てから、1時間後に、起きて居たのだった。


そして、美桜は、ベッドルームのドアを開けて、リビングルームに出て来たのだった。


実は、此の時の美桜は、パーティー・ドレスを、まだ、着たままの状態だったのだ。
勿論、司に寄って、ファスナーは、背中半分、下げられた状況だったのだが…。


だからだったのだろう。
美桜は、着替えをしたくて、司に連絡を入れたかったのだ。



実は、此の日のパーティーは、古菱邸を出る時点で、パーティー・ドレスを着用したまま、身支度を整えて、リムジンに乗車して居たのだった。


何故なら…。
司の両親で在る 道明寺保 と 道明寺楓共々、パーティー終了後には、其のまま、古菱邸に戻り…。
スケジュールの関係で、パーティーに出席出来なかった椿夫妻も一緒に、食事会を行う予定と成って居たのだった。


其れが、こういう結果と成り…。
夜に成ってしまったのだ。



本来なら…。
夕方頃には、終了予定のパーティーだったのだ。
其れは、まだ、4歳にも成って居ない潤の為だったのだ。
此のパーティーで、潤も、出席者に、紹介されたのだ。



因みに…。
此の日の司家族の衣装は、白で統一されて居たのだった。
其れは、ウェディングを意識したモノだったのだ。


司と潤は、白のタキシード…。
美桜は、白のイブニングドレスだったのだ。


本来、此のパーティーの為に、司が、選んで居た美桜のドレスは、ベルラインのウェディングドレスだったのだ。
だが、結婚式では無い為に、其の案は、司の両親に寄って、却下されたのだった。


だからだったのだろう。
司は、潤と一緒に、白のタキシード…。
美桜は、白のドレスを着用して、「出席する。」と、司は、言い始めたのだ。


なので、仕方なく、両家の両親は、了承したのだった。



という訳で…。
美桜は、“着替えたかった。”と、いう訳だったのだ。


勿論、潤も、まだ、タキシードを着用したままだったのだ。


美桜は、潤が、其のままのタキシード姿だった事に驚愕して、“潤が、汚したら…。”と、思うと、気が気じゃ無かったのだ。


なので、美桜は、母親で在る 古菱夫人に、声を掛けたのだった。


「ママ…。
 如何しよう。
 此のままで、居る訳には、いかないんだけど…。
 潤も、其のままだし…。」と…。


其処で、楓が、美桜に、声を掛けたのだった。


「美桜さん…。
 ベッドルームのクローゼットを、開けてご覧為さい。
 美桜さんと潤の洋服一式…。
 下着も含めて、司の物と一緒に、取り揃えて在る筈よ。」と…。


なので、美桜は、楓の言葉に、また、ベッドルームに戻り、クローゼットを開けたのだった。


本当に、其処には、司と美桜…。
そして、潤の洋服一式…。
だけじゃ無く…。
下着まで、取り揃えられて居たのだった。


なので、美桜は、司の母親で在る 楓に、お礼の言葉を伝えるのだった。
所謂、美桜から言えば…。
司の母親で在る 楓は、義母と成るのだが…。


「お義母様…。
 有難う御座います。」と…。


だが、此のクローゼットの中の自身の物もそうだが…。
美桜と潤の下着 及び 洋服一式を、取り揃えたのは、司だったのだ。


だからだったのだろう。
楓は、美桜に、言って除けるのだった。


「此の洋服全てを取り揃えたのは、司よ。
 何時何時(いつなんどき)、泊まる必要性が有るかも分からないから…。
 用意して置いたんでしょうけど…。
 だから…。
 潤と一緒に、着替えると良いわ。」と…。


なので、美桜は、潤と一緒に、バスルームに入り、着替えを済ませたのだった。


其の間…。
まだ、パーティー・ドレスを着用したままだった古菱夫人と楓も、それぞれ、着替えを済ませるのだった。



そして、暫くは、寝ずに頑張っていた潤だったのだが…。
疲れと共に、睡魔には、勝てなかった様で…。
等々、眠ってしまったのだった。


なので、潤が、眠る迄…。
美桜が、潤の傍に居たのだった。


其処に、自身の自室で、着替えを済ませた楓が、司の自室のベッドルームに入って来たのだった。
そして、或る物を美桜に手渡すのだった。


そして、楓は、美桜に、話しし始めるのだった。


「美桜さん…。
 此方を受け取って貰えないかしら?」と…。


其の青紫色の上質なベルベット素材のジュエリーケースに入って居たのは…。
年代を感じさせるパールのネックレスだったのだ。


其れ程、長目では無いのだが…。
パールの一つ一つの粒は、大粒だったのだ。


少し、Pink掛かった『White pearl』の其のネックレスを観た美桜は、一目で気に入ったのだ
った。


だが、“こんな高価な物を受け取れない。”と、何故か?
思ってしまった美桜は、楓に、訳を訊こうとするのだった。


「ですが…。
 こんな素敵なパールのネックレスを、私が、受け取っても、宜しかったのでしょうか?」と…。


なので、楓は、美桜に受け取って貰いたい理由を、話しし始めるのだった。


「実は、此の『White pearl』のネックレスは、私(わたくし)も、義母から受け取った物な
 のよ。
 其の義母に言われたわ。
 “保の嫁に成ってくれる貴女だからこそ…。
  此のパールのネックレスを受け取って貰いたいの。”と…。
 だからこそ…。
 “私(わたくし)の後に、此の『White pearl』のネックレスを引き継いでくれる女性は、
  如何言う女性かしら?”と…。
 男の子が産まれた時から、ずーっと、楽しみで仕方無かったのよ。
 でも、其の私(わたくし)が、出産した筈の息子は、私(わたくし)の思惑通りに成長す
 る事無く…。
 とんでもない方向に、どんどん、成長して行ったわ。
 司が、中学生の時には、クラスメイトだった其の当時の男子生徒に、暴行を加えて、内臓
 を破裂させたの。」


こんな話しを、楓の口から聞いてしまった美桜は、目を塞いで、下を向いてしまったのだった。


だが、其れでも、楓は、美桜に、懺悔の意味を込めて、続けて、話しし始めるのだった。


「勿論、慰謝料を支払って、和解したわ。
 でも、どんどん、司は、凶暴化して行ったの。
 其れに、司は、女性嫌いだったのよ。
 私(わたくし)は、敢えて、“其の方が良いのかも知れない。”と、思っていた時期も在っ
 たわ。
 でも、司は、“政略結婚が出来ても、子供は、設けられないだろう。”と、考え始めた時
 に、覚悟を決めたの。
 実は、主人と私(わたくし)も、娘の椿夫妻も…。
 政略結婚だったの。
 でも、主人と私(わたくし)も、椿夫妻も…。
 結婚してから、恋愛した様なモノで…。
 幸せに成ったわ。
 だから…。
 “司も、きっと、そう成るだろう。”と…。
 “司には、司に、相応しいお嬢さんを与えれば良い。”と、そんな風に、考えて居たの。
 そして、司は、高等部3年の頃に、一人の女性を好きに成った。
 司が、其の当時、私(わたくし)に、好きな女性として紹介して来たのが、『牧野つく 
 し』さんだったの。
 “司は、女性嫌いだけど…。
  其の頃の司には、司自身が好む様な女性に巡り会って居なかっただけだったの
  だ。”と、思えたわ。
 と言う事は、司が、将来的には、政略結婚したとしても…。
 “子供を設けられるのではないだろうか?”と、私(わたくし)は、司の将来に、期待し始
 めたの。
 今では、私(わたくし)自身…。
 後悔して居るの。
 其の当時、一般女性だったつくしさんの本質を見抜く事無く…。
 私(わたくし)は、つくしさんを毛嫌いしたわ。
 酷い言葉も、つくしさんに、投げ掛けたわ。
 そんなつくしさんが、司の命を救ってくれたのよ。
 司は、例の事件に巻き込まれて、つくしさんの記憶だけを忘れてしまったわ。
 そんな司は、つくしさんと知り合う以前より、酷い状態だったの。
 つくしさんの記憶を失くした司は、寄り一層、凶暴化した。
 此のままだと、司が、つくしさんを傷付けてしまうと思って…。
 私(わたくし)は、考える間も無く…。
 司を、NYに渡米させたわ。
 其れでも、司の凶暴さは、酷く成る一方…。
 “あのまま、司を日本に、留めて置いた方が良かったのか?”と、思う程…。
 司は、精神的にも、肉体的にも…。
 酷かったわ。
 そんな時に、やっと、司が記憶を取り戻したの。
 なのに…。
 司は、つくしさんを失ってしまった事を知ったわ。
 其の時の司は、観て居られない程…だったわ。
 “もしかしたら…。
  司は、自らの命を絶つんじゃ無いかしら?”と、危惧する程だったの。
 そんな頃に、進さんが見付かった。
 其れは、滋さんが、永林学園の学生だったから、分かった事だったわ。
 司は、其の事を知って、生き返ったわ。
 『水を得た魚』の様に…。
 其の時に私(わたくし)は、思ったの。
 “司には、やっぱり、つくしさんで在り…。
  美桜さんなのだ。”と…。
 美桜さん…。
 司を、また、好きに成って遣ってくれて有難う‼
 あんな司だけど…。
 此れからも、司を宜しくお願いね。
 其れと…。
 此の『White pearl』のネックレスは、美桜さんに受け取って貰いたいわ。
 そして、将来…。
 潤が、結婚する時に、お嫁さんに渡して上げて…。
 此の『White pearl』のネックレスを受け取れるのは、道明寺家に嫁いで来た人間だけなの
 よ。
 美桜さん…。
 此れからは、母娘(おやこ)として、宜しくお願いね。」と…。


そして、美桜は、楓から、受け取ったのだった。
お礼の言葉と共に…。


「お義母様…。
 有難う御座います。
 大切に使用させて頂きます。
 そして、何時か、潤のお嫁さんに引き継いで行ける様に…。
 道明寺家の嫁として、頑張って行きます。」と…。


なので、楓は、美桜からの言葉に、頷いて居たのだった。


そして、楓の心の中では、つくしに向けて、こう思って居たのだった。


“つくしさん…。
 ごめんなさい。
 そして、有難う。”と…。

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