tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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貴方を忘れる為…<総優>  20.



つくしは、優紀からの思いを聞いて、優紀を匿う事にしたのだった。


其の事は、滋にも、桜子にも、伝えられたのだった。



そして、つくしは、鞄から、携帯を取り出して、司に連絡を入れるのだった。


「司…。
 今、優紀のマンションに、居るんだけど…。
 実は…ね。
 ------------------。」と、つくしは、優紀の現状を話しし始めるのだった。


其の上で、つくしは、司に願い出るのだった。


「其れで…ね。
 思い出したの。
 ほら…。
 優紀の航空会社近くに…。
 司名義のマンションが在ったでしょ。
 確か、其処のマンション…。
 一部屋、空いて無かった?
 其処に、一時…。
 優紀を住まわせたいの。
 ダメかな?」と…。


司も、“まさか、今の総二郎が、松岡を裏切るだろうか?”と、思いたい程…。
今の総二郎は、遊んで居なかったのだ。


だが、総二郎の嘗ては、『遊び人』と言われ続けて居たのだ。


総二郎を信じたい自分自身と…。
“もしかして、また、(『遊び人』という名の)病気が始まったのだろうか?”と、疑ってしまって居る自分自身との狭間に、今の司は、居たのだった。


だからこそ、司は、つくしには、大きく出る事が出来なかったのだ。


なので、司は、つくしからの『お願い』を、無下にする事が出来なかったのだ。


所謂、司は、つくしからの『お願い』を、了承したという訳だったのだ。


なので、司は、つくしへの返答も、こういうしか無かったのだ。


“ああ。
 分かった。”と…。


そして、つくしは、更に、司に願い出るのだった。


「私の主治医を、優紀の主治医にしてくれない?」だったのだ。


なので、司は、此の件に関しても、“其の方が、都合が良いだろう。”と、言う事で、了承したのだった。


“ああ。
 分かった。
 理事長に、連絡して置く。”と…。


其の上で、つくしは、司に、更に、願い出るのだった。


「此の事、全ては、西門さんには、勿論の事だけど…。
 T2にも、内緒にして於いてね。」と…。


だから、司は、こう返事するしか無かったのだった。


“ああ。
 分かった。”と…。


後日…。
優紀の件に関して、『他言無用』と言う事を、つくしは、司に念押しした事は言うまでも無かったのだが…。



そして、司は、つくしとのTELを切った後…。
『他言無用』という言葉を伝えた上で、西田に、マンションの件と、優紀の主治医の件を伝えるのだった。


そして、西田は、道明寺総合病院の理事長に、司の伝言を伝えるのだった。


「司様からです。
 此の件は、他言無用でお願い致します。
 明日、其方に、つくし様のご友人が、産婦人科を受診されます。
 其のつくし様のご友人を、つくし様と同じ主治医にして欲しいそうです。
 手配の方を、宜しくお願い致します。」と…。


なので、理事長は、手配した事は言うまでも無かったのだ。



そして、司とのTELを切った後のつくしは、司から了承されたので、司名義のマンションに、優紀を連れて、向かう事にしたのだった。


「今から、司名義のマンションに、行くわよ。
 優紀は、当面の間の洋服と下着と、必要な物だけを準備して…。
 或る程度、必要な物は、其のマンションにも、揃って居る筈だから…。」と…。


優紀は、涙を流し乍ら…。
つくしに、お礼の言葉を言って除けるのだった。


「つくし…。
 迷惑を掛けて、ごめんね。
 そして、有難う!」と…。


そして、準備の出来た優紀の荷物をSPに持って貰って…。
T4は、道明寺家のリムジンに乗って、司名義のマンションに向かうのだった。



そして、一方の総二郎は、其の後…。
パーティーの終了後…。
マンションの帰宅時間が、深夜に成ってしまったので…。
優紀の携帯に連絡しようか?
迷って居たのだが…。
取り敢えず、LINEだけ、送信したのだった。


だが、着信拒否をされて居るのか?
電源が入って居ないのか?


TELを掛けても、LINEを入れても、メールを送信しても…。
一切、音沙汰無かったのだ。


実は、優紀は、プライベート携帯の電源を切って居たのだった。


そして、会社からの貸し出されている携帯のみ、電源を入れて居たのだった。


なので、T3には、会社からの貸し出されている携帯のTEL番号を、伝えて置いたのだった。


という訳で、T3と優紀の連絡は、此の会社からの貸し出されている携帯で…。
と言う事に成ったのだった。



そんな事に成って居るとは知らない総二郎は、慌てる様に、優紀のマンションに、向かうのだった。


総二郎が、聞いて居た優紀の帰宅日は、翌日だったのだ。


だから…。
深夜から、優紀のマンションで待って居れば…。
優紀の携帯が、通じなかった訳が分かると思ったのだった。


勿論、機上の人で有る成らば…。
電源を入れられない場合も在るので、『心配損』と言う事も有るのかも知れないのだが…。


此の時の総二郎には、何か?
不安な気持ちが、先行して居たのだった。


だが、翌日に成っても、やっぱり、優紀は、帰宅し無かったのだ。


何故か?
総二郎の勘が当たってしまった事に、総二郎は、冷静に成って居たのだった。


“やっぱり…な。”と…。


だが、冷静で居られた総二郎は、此の時までだったのだ。


考えれば…。
考える程…。
優紀が、総二郎の前から、居なく成った事の意味が分からない総二郎は、絶望感に、苛まれて居たのだった。


何を遣っても、上手く行かず…。
失敗の連続だったのだ。


仕舞いには、何に対しても、遣る気も起らず…。
仕事を放棄し始めたのだった。


西門邸の自室に閉じ籠り始めた総二郎は、自身の自室からも出て来る事さえ、拒否し始めるのだった。


しかも、此の時の総二郎自身…。
総二郎名義のマンションに向かう事が出来ずに居たのだ。


何故なら…。
総二郎名義のマンションの部屋の中には、優紀の匂いと、優紀の私物が有るのだ。


今の総二郎は、マンションに行けば…。
優紀の傍に居られない自分自身と向き合わなくては成らないのだ。


其の事が、総二郎の心の中を、寄り深い底に、沈めてしまって居たのだ。


所謂、総二郎は、また、自身の殻の中に、閉じ籠ってしまったのだった。



此れには、総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人も、困り始めるのだった。


だからだったのかも知れない。
総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、あきらを呼び出すのだった。


何故なら…。
幼馴染で親友の中でも、総二郎とあきらは、近い存在だと思っての事だったのだ。


所謂、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、あきらが、総二郎から何か?
“聞いて居るのでは無いか?”と、考えての事だったのだ。


なので、あきらは、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人から呼び出された場所で在る 東京メープルのレストランの個室に向かうのだった。


そして、其処には、既に、総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人が、席に就いて、あきらが来る事を待って居たのだった。


そして、あきらが、席に就いたと同時位に…。
先陣を切るかの様に…。
あきらは、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人から、現在の総二郎の話しを聞かされたのだった。


だが、あきらは、自身の口から話しして良いのか?
実は、あきらは、悩んで居たのだった。


だからだったのかも知れない。
総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人からの話しに関して、あきらは、返答出来ずに居たのだった。


其処で、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、更に、あきらに話しし始めるのだった。


「実は…ね。
 総二郎が、点てるお茶には、総二郎の心情が、諸に出るのよ。
 勿論、どんな聡明な茶人でも、其の方の其の時の心情が、点てるお茶には出て来る事は、
 確かだわ。
 でも…ね。
 総二郎の場合は、顕著に出て来るの。
 高等部時代は、【遣る気の無さが見えるお茶】だったわ。
 そして、大学生に成った頃の総二郎の点てるお茶には、深みが無かった。
 そして、大学を卒業してからの総二郎の点てるお茶には、喪失感が見え始めた。
 其れが、ここ最近での総二郎の点てるお茶には、深みが出て来て、味わい深いお茶を点て
 られる様に成って来て居たの。
 西門流の重鎮からも、“良く成って来た。”と、お褒めを戴く程だったの。
 其れが、今は、お茶を点てる事自体…。
 拒否し始めた。
 私(わたくし)達 夫婦には、総二郎に、何が起こっているのかさえ、分からないの。
 あきらさん…。
 私(わたくし)達に、教えて下さらない。」と…。


総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人にとっては、頼みの綱と成る あきらに、そんな風に、訊いて居たのだった。


だが、此の時のあきらにとっては、“幼馴染で親友で在る 総二郎を裏切る事に成らないだろうか?”と、悩んで居た事は、事実だったのだ。


だからだったのだろう。
中々、口に出して言えないあきらが、其処には、居たのだった。

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