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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  149.



美桜が、また、司に、飛んでも無い事を言い始めたのだ。
此の美桜からの飛んでも無い発言には、司は、考え込んでしまったのだ。


何故なら…。
司にとって、此の美桜からの飛んでも無い発言は、如何考えても有り得ない話だったのだ。


美桜は、司に相談を持ち掛ける振りをして、云わば…。
「そうしたい。」と、言って居るかの様だったのだ。



其の美桜からの発言とは…。


「司…。
 あのねぇ~。
 私は、大学には、通って居なかったんだけど…。
 でも…ね。
 此れで、最初で最後でしょ‼
 高等部の卒業式にも、私は、出られなかったんだよね。
 だから…。
 お願い‼
 大学の卒業式には出たいの。
 行って良いでしょ?」と…。


そして、一旦、美桜は、司の顔の表情を確認するかの様に、話しを止めて、司の目を、ジーっと、見詰めて居たのだった。


そして、更に、美桜は、話しを続けたのだった。


「其れに…ね。
 ママが、私の卒業式の為に、袴を用意してくれていたみたいなの。
 袴を着付けて貰って…。
 卒業式に出たいと思って居るんだけど…。
 ダメかな?」と…。



司にとっては、当然、有り得ない話なのだ。


何故なら…。
司自身…。
其処まで、寛容で居られる筈等無かったのだ。


なので、当然、答えは、『NO』の筈だった。



だが…。
美桜も、ここ最近では、司が、如何出て来るか位は、分かって居たのか?
美桜は、困惑して居る司の顔を覗き込み、にこっと、笑って魅せるのだ。


此れには、司とて、美桜には、きつく言えないのだ。


なんせ…。
司の好きな美桜の微笑みを、美桜が可愛らしく、自身に向ければ…。
司は、降参せざるを得ない状況と成るのだ。


しかも、其の事を、既に、理解して居る美桜は、態と、そうして居るのだ。


司は、降参とばかりに、心の中で、思うのだった。


“美桜は、そんな駆け引きの仕方を、何処で、覚えて来てんだぁ~?”と…。


また、司は、心の中で、美桜に、悪態を突くしか無かったのだった。


“そんな可愛らしい顔で、俺を見るなっつーの‼
 お前は、ガキか?
 あぁ~。
 もう、降参だぁ~。”と…。



だが、司は、そう思い乍らも、美桜には、卒業式に出席する際の条件を出したのだった。


「分かった。
 美桜が、其処迄言うなら…。
 許可を出して遣る。
 但し…。
 俺も、就いて行くぞ‼
 良いな?」と…。


だが、其の時の美桜は、まさか、女子大で在る 美桜の大学に、「就いて行く。」と、司が、言うとは、思って居なかったのだ。


何故なら…。
司は、女性嫌いの筈だったのだから…。


否…。
少なくとも、美桜は、周りの人間から、そう聞いて居たのだ。


だからだったのかも知れない。
美桜は、驚愕顔に、成って居たのだった。


其処で、司は、美桜のそんな顔の表情を観て、言って除けるのだった。


「俺が、美桜と一緒に、就いて行く事は、嫌なのかよ?」と…。


だからだったのだろう。
美桜は、司が、怒って来るだろう事を、承知の上で、美桜自身が、思って居る事を、司に話しして聞かせたのだった。


「ううん。
 そうじゃ無いんだけど…。
 司って…⁉
 確か、女性嫌いじゃ無かった?
 私の大学は、女子大だよ?
 大丈夫なの?」と…。


其処で、司は、何故、美桜に、就いて行きたいのか?
美桜に、話しし始めるのだった。


「あのなぁ~。
 俺は、確かに、女嫌いだ。
 女は、美桜以外…。
 俺は、受付ねぇ。
 けど…な。
 美桜は、此れまで、大学に通って来なかった。
 オンラインで講義を受けて来たんだ。
 同じ卒業生だと云っても…。
 美桜は、会った事もねぇ…。
 知らねぇ奴等と、一緒に、卒業式に出る事に成る。
 “もし、また、美桜に、絡んで来る奴が居たら…。”と、思うと…。
 気が気じゃねぇんだよ。
 仕事に成ると思うか?
 だったら…。
 思い切って…。
 仕事を休みにして、美桜と一緒に、居た方が良いだろ?」と…。


だが、一応、美桜は、司に訊き始めるのだった。


「うん。
 そうかもしれないけど…。
 でも、滋さんも、優紀も、桜子も…。
 女性だよ。
 司は、もう、克服したんじゃ無いの?」と…。


何故か?
美桜は、司の『女性嫌い』が、其の後…。
如何成って居るのか?
気に成り始めるのだった。



だが、美桜から疑われた感の在る 当の司は、此れには、美桜に、本気で、怒り始めるのだった。


「あのなぁ~。
 言って置くが…。
 あの3人も、確かに、女だ。
 でも、俺にとっちゃあ…。
 あの3人は、仲間だ。
 俺にとっての女は、美桜だけだ。
 分かったか?」と…。


此れには、美桜は、照れて、真っ赤な顔色に頬を染めて…。
嬉しそうに、美桜は、司に話しするのだった。


「うん。
 分かった。
 有難う!
 お願いします。」


という訳で…。
取り敢えず、美桜は、司から、了承された事と成ったのだった。



なので、此の時の美桜は、かなり、卒業式が、楽しみに成って居たのだった。


毎日、卒業式の日を指折り数えるかの如く…。
楽しみにして居る美桜を観て居た司は、心の中で思うのだった。


“お前は、ガキか?”と…。


だが、司が、そう思えても仕方ない状況だったのだ。


何故なら…。
美桜は、まるで、子供が、遠足の前の日に、“楽しみで、興奮して眠れない。”と、いった現象と、良く似た状況だったのだ。


司からすれば…。
こんな美桜は、可愛くて仕方無いのだが…。


端から観れば…。
其れは、“如何、美桜に、言えば良いのだろうか?”と、悩まざるを得ない状況だったのだ。


だからだったのかも知れない。
進は、心の中で、思うのだった。


“姉さんが、まるで、子供化してしまって居るみたいだ。
 義兄さんからすれば…。
 そんな姉さんが、可愛くて仕方無いのかも知れないけど…。
 俺の方から、一言、姉さんに、助言した方が良いのだろうか?”と…。



だが、其の事に関しては、古菱家では、司に、任せる事にしたのだった。


何故なら…。
美桜と進姉弟の両親で在る 古菱社長と古菱夫人の見解は、“きっと、今だけの事だろうから…。”と、言う事だったのだ。


なので、進も、今は、観て視ぬ振りをする事にしたのだった。



そして、美桜の卒業式当時と成ったのだった。


袴の着付けを終えた美桜は、司と潤の前に現れたのだった。


綺麗に着飾った美桜を観た司は、言葉に成らなかったのだ。


だが、潤は、美桜に、伝えるのだった。


「ママ…。
 と~っても、きれい(綺麗)だよ。」と…。


だからだったのかも知れない。
美桜は、司の方を、ジーっと、観て居たのだった。


其処で、やっと、我に返った司が、美桜の目線に気が付き…。
先ずは、美桜に頷くのだった。


そして、司は、何故か?
照れた顔付きに成り、美桜に、心の中の想いを口から出すかの様に、言って除けるのだった。


「ああ。
 とっても、綺麗だ。」と…。


そして、司は、美桜を引き寄せて、抱き締めてしまったのだ。


「美桜…。」と、言い乍ら…。
所謂、着崩れるという事を、度外視して…。



そして、司と美桜と潤は、美桜の卒業式の出席の為に、リムジンに乗り込んだのだった。


実は、昨夜から、潤も、美桜の卒業式に出席したいと愚図って居たのだった。


なので、今回だけという理由で、潤も、美桜の卒業式に出席する事を許されたのだった。


なので、潤も、美桜の卒業式の出席の為に、リムジンに、乗り込んだのだった。



実は、司が、潤に、美桜の卒業式に出席する事を許したのには、訳が有ったのだ。


其れは、潤が、司にそっくりだという事と…。
そして、潤は、司と美桜との間に産まれた子供で在るという事を、世間に知ら占めるという狙いが有っての事だったのだ。



そして、潤を、一緒に、連れて行った事が、其の後、功を奏したという訳だったのだ。

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