tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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貴方を忘れる為…<総優>  23.



実は、総二郎は、正式に、優紀と付き合う様に成ってから、優紀にお茶を教える様に成って居たのだった。


其れは、勿論の総二郎のマンションで…だったのだ。


総二郎自身…。
優紀にお茶を教える事は、当たり前の事と、捉えて居たのだった。


遊びでは無く…。
将来を見越してと言う事が最大の理由だったのだ。


だが、優紀には、プレッシャーに成って欲しくないという理由から…。
総二郎は、優紀に、こう伝えて居たのだった。


「お茶は、優紀の精神統一の場だと思ってもらっても構わねぇ。
 頭を真っ白にするには、良い機会だろ。
 また、遣って視ろよ。
 俺が、教えて遣るから…。」と…。


なので、優紀は、また、お茶を再開して居たのだった。


本来の優紀には、お茶が、性に合って居たのだ。


優紀は、お茶の香りが好きだったのだ。


お茶の香りを嗅ぐと…。
自然と、疲れも、吹っ飛ぶ様な感覚に成って居たのだった。


なので、優紀自身…。
また、お茶に触れられる事を、喜んで居たのだった。



実は、優紀自身も、総二郎からの影響も有ったのかも知れないのだが…。
優紀は、元々、高校生当時…。
茶道部に在籍しており…。
お茶を嗜んで居たのだった。


だが、高校を卒業してからの優紀は、一切、お茶には、精通して居なかったのだ。


其れは、何故成らば…。
お茶に触れる事で、総二郎を思い出してしまうからだったのだ。


F4&T2の前から姿を消して居た高校3年生当時だった優紀には、既に、お茶を嗜むという事の苦しさに、藻掻き始めて居たのだった。


本当は、“(茶道部を)辞め様かな?”と、悩んでしまう程…。
其の当時の優紀は、心が張り裂ける思いだったのだ。


だが、更の後を引き継ぐ形で、茶道部の部長を引き受けてしまったのだ。


しかも、茶道部の顧問の先生からの推薦でも在ったというのだ。


真面目で、人当たりが良く、優しい優紀を、慕って居る後輩も多かった。


そう簡単に、辞められない事情も在って…。
優紀は、取り敢えず、高校までは、茶道を続けて居たのだ。


だが、其の後の優紀の頭の中には、総二郎の事を忘れる=茶道から遠退く…。
という図式が、完成したのだった。


其れは、優紀にとっては、苦渋の選択だったのだ。
貴方(総二郎)を忘れる為』には…。



そんな事も有り、優紀にとって、総二郎と付き合い始めた事で、また、お茶を嗜む事は、楽しみの一つにも成って居たのだった。



だからだったのかも知れない。
総二郎は、総二郎で、今迄とまた違った形で、お茶に対する気持ちも、自然と、変わって行ったのだった。


所謂、総二郎のモチベーションが変わったと云っても過言じゃ無かったのだ。


其れは、西門流 次期家元としての役割に際しても、また、同様に、言えた事だったのだ。


勿論、そんな総二郎の事を良しとして居たのは、総二郎の両親で在る 西門流 家元と家元夫人だった事は言うまでも無いのだ。


また、西門流の重鎮達も、総二郎の心境の変化には、気が付いて居る様子だったのだ。


だからこそ…。
西門流の重鎮達も、西門流 次期家元としての総二郎に、期待を寄せ始めて居たのだった。



ところが、総二郎は、優紀を失ってしまうかも知れないという恐怖だけで、もう、お茶を点てられないと言い始めたのだ。


総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人とて、現在までに、数々の苦難にも乗り越えて来た自負が在るのだ。


だが、此の苦難には、“如何対処して良いのか?”と、悩んでしまう程だったのだ。


だからこそ…。
総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、総二郎に、訊き始めるのだった。


「其の総二郎が、仰る『あいつ』とは、何方なの?」と…。


総二郎は、ふと、我に返った時に、思うのだった。


“何で、俺は、今迄、毛嫌いして居た母親に…。
 俺の恋バナの話しをしてんだぁ~⁉”と…。


だが、此の時の総二郎の心の中は、張り裂けそうに成って居たのだ。


だからだったのかも知れない。
総二郎は、口を閉ざす事無く、自身の母親で在る 西門流 家元夫人の質問に返答する形で、話しし始めるのだった。


「『松岡優紀』という名前の女…。
 司の奥さんに成った牧野の幼馴染で親友の女だ。」と…。


総二郎から其処まで話しを聞いた総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、そんな総二郎に、言って除けるのだった。


あきらからの話しを聞いて居たので、実は、此の時点の総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、既に、此の件は、思い出して居たのだった。


だが、今、総二郎からの話しを聞いて、思い出したかの様に、態と、話しし始めたのだった。


「其の『松岡優紀』さんというお名前の女性とは…。
 もしかして、更ちゃんの高校の茶道部の後輩の女性の事かしら?」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、驚愕で、言葉が出て来なかったのだ。
「はぁ??」以外は…。


だからだったのだろう。
勝ち誇ったかの様に、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、そんな総二郎に、言って除けるのだった。


「あら、違うのかしら?」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、頭の中で、或る場面を思い出すのだった。


総二郎が、類とつくしを連れて、西門邸に帰って来た時に…。
更が、自身の母親で在る 西門流 家元夫人に連れて来られたらしく、西門邸には、其の更に連れて来られた形で、優紀も、一緒に、居た場面を思い出して居たのだった。


なので、総二郎は、自身の母親で在る 西門流 家元夫人が、“其の時の事を言って居るのだろう。”と、思い、素直に、返答するのだった。


何故なら…。
自身の母親で在る 西門流 家元夫人には、其の場面を知られて居るので、“嘘は、通用しないだろう。”と、総二郎が、認識したからだったのだ。


「ああ。
 そうだ。
 違わねぇよ。」と…。


其処で、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、今迄、心の中に、収めていた思いを、
総二郎に、話しし始めるのだった。


「私(わたくし)は、総二郎の想い人が、更ちゃんだと、ずーっと、思って居たの。
 だからこそ…。
 あの時も、更ちゃんとは、久し振りだったし…。
 (西門)邸に、ご招待したのよ。
 総二郎が、喜ぶと思って…。
 其れなのに…。
 私(わたくし)の勘違いだった様ね。
 彼女とは、何時からお付き合いして居たの?」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、正直に、自身の母親で在る 西門流 家元夫人に伝えるのだった。


「付き合い始めたのは、つい最近だ。
 あいつが、高校3年に成る前に、受験勉強を理由に、俺等の前から、姿を消したから…
 な。
 其れに言って置くが…。
 確かに、『更』は、俺の初恋の女だ。
 けど…。
 其れは、俺等が、幼い頃の話しだ。
 高等部の頃の俺も、“未だ、『更』に惚れてる。”と、思って居たけど…な。
 其れは、違ってた。
 既に、『更』との事は、思い出に変わって居た。
 其の事を教えてくれたのも、優紀だったのに…よ。
 俺自身…。
 優紀への想いに、気が付かない振りをして居たんだ。
 今更、後悔しても遅ぇんだろうけど…な。
 其の当時の俺は、優紀に、仲間で居る事を、強要して居たんだよな。
 だから…。
 優紀は、受験勉強を理由に、俺等の前から、姿を消した。
 そして、また、優紀は、俺の前から、姿を消した。
 けど…な。
 今回ばかりは、優紀が俺の前から姿を消した理由が分かんねぇだ。
 分かんねぇからこそ…。
 苦しいんだよな。」と…。


其処で、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人は、尚も、思い出した事を、口にするのだった。


「そう…。
 今思えば…。
 総二郎が、あの時…。
 優紀さんを、罵倒して居た時に、私(わたくし)も、気が付いて居ても良かったのかも知
 れないわね。
 更ちゃんには、一度も、あんな風に、罵倒して居た所を見た事は無かったわ。
 寧ろ、優しい総二郎だった。
 でも、彼女には、そうじゃ無かった。
 あの頃の総二郎の心の叫びを聞いた様な気がしたわ。
 あんな総二郎を見た事は、母親の私(わたくし)でも、無かった筈だわ。
 あの時に、更ちゃんも、言って居たけど…。
 総二郎は、何処か?
 更ちゃんには、遠慮がちな所が有ったのかも知れないわね。
 でも、彼女には、そうじゃ無かった。
 寧ろ、総二郎は、自身の心の中を曝け出して居たんじゃ無くて…。」と…。


此の時の総二郎は、あの当時の事を思い出して居たのだった。


総二郎のポーカーフェイスを、初めて外した優紀の事を、寧ろ、総二郎は、怒って居たのだった。


だが、今思えば…。
其の事自体…。
裏を返せば…。
“優紀に、惚れて居る。”と、いう結論に、其の当時の総二郎は、達するべきだったのだ。


だが、其の当時の総二郎は、其の事にも、気が付く事無く…。
優紀への怒りと解釈してしまって居たのだった。


寧ろ、優紀の傍に居る事は、危険と、察知してしまった総二郎だったのだ。


其の結果…。
総二郎は、遠回りせざるを得ない状況と、成ってしまったのだ。


そして、今、正に…。
優紀を失うかも知れないという恐怖と戦って居る総二郎だったのだ。



総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人が、言う様に…。
総二郎は、自身の心の内を、優紀にだけは、曝け出す事が出来て居たのだろう。



そして、苦しそうな顔付きに成って居る自身の息子で在る 総二郎に、家元夫人は、続けて話しし始めるのだった。


「そんな総二郎を、私(わたくし)は、観て居られないわ。
 貴方が、優紀さんを失くせば…。
 唯の厄介な人間と化するわね。
 だったら…。
 自身の力だけで、優紀さんをモノにし為さいな。
 そして、私(わたくし)達の前に、優紀さんを連れて来なさい。
 出来ないのなら…。
 貴方は、唯の屑ね。」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、自身の母親で在る 西門流 家元夫人に、言って除けるのだった。


「分かった。
 連れて来て遣る。
 其の代わり…。
 “あの話は、無し。”とは、言わせねぇぞ。」と…。


だが、家元夫人は、言って除けるのだった。


「そう言う風に仰るのでしたら…。
 遣って視てから、言って視なさいな。」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、家元夫人に、「ああ。」と、返答後…。
あきらに、連絡を入れるのだった。


そして、あきらは、密かに、桜子に連絡を入れるのだった。

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