貴方を忘れる為…<総優> 24.
総二郎は、やっと、目を覚ましたのだった。
其れは、自身の母親で在る 西門流 家元夫人に寄って…。
目を覚ますかの様に、導かれたと云っても過言じゃ無かったのだ。
其れは、自身の母親で在る 西門流 家元夫人から言われた一言が、大きいと云えたのだった。
【其れは…。
「そう言う風に仰るのでしたら…。
遣って視てから、言って視なさいな。」と…。】
実は、此れまで(優紀が、総二郎の前から姿を消してから)の総二郎は、何も、ヤル気が起こらず…。
投げ遣りに成ってしまって居たのだった。
だからだったのだろう。
ここ最近の総二郎は、“優紀が、何故、俺の前から居なく成る必要性が、有ったのだろうか?”と、言う事に、執着するが余り…。
優紀の想いには、気が付いて居なかったのだ。
所謂、優紀が、総二郎の前から消えるという判断に至った意図とする意味合いに、総二郎自身が、気が付いて居なかったのだ。
だからだったのだろう。
総二郎は、あきらに連絡する事自体…。
すっかり、頭の中から、飛んでしまって居たのだった。
そして、漸く、気が付いたかの様に…。
総二郎は、あきらに連絡を取ったのだった。
「あきら…。
悪ぃが、司も呼び出して、相談に乗ってくれねぇか?」と…。
あきらは、或る意味…。
総二郎から、やっと、連絡が入って来た事に、ホッとし乍らも…。
総二郎には、二つ返事で、返答するのだった。
“ああ。
分かった。”と…。
そして、其の後のあきらは、司だけじゃ無く…。
類にも、連絡を入れて、F4で、飲む事にしたのだった。
そして、其の後のあきらは、密かに、桜子にも、連絡を入れるのだった。
「漸く、総二郎から連絡が入って来た。
桜子…。
悪ぃが、作戦通りで、頼むわ。」と…。
なので、桜子も、了承の意を、あきらに、伝えるのだった。
“承知致しました。”と…。
実は、あきらは、総二郎の両親で在る 西門流 家元 と 家元夫人に呼び出されて、話しを聞いた時点で、動き始めて居たのだった。
先ずは、司に、相談する為に、あきらは、司に、連絡を入れるのだった。
「司…。
今日…。
二人だけで、飲まねぇか?」と…。
此れには、司も驚愕したのだが…。
“何か、有ったのだろう。”と…。
たってのあきらからの連絡でも在った為に…。
司は、あきらに、了承して、飲みに行く事にしたのだった。
其処で、司が、あきらから聞かされた話しは、総二郎の事だったのだ。
先ず、あきらは、総二郎の母親で在る 西門流 家元夫人から聞いた話しを、司に、聞かせて居たのだった。
其の上で、あきらは、司に、訊き始めるのだった。
「なぁ~、司…。
牧野から、何か?
聞いてねぇか?」と…。
「………」
実は、此の時の司は、困って居たのだった。
何故なら…。
つくしからは、『他言無用』と、念押しされて居たのだ。
例え、今、此処に居る人物が、あきらだったとしても、“聞かせて言い訳ねぇ。”と、思って居たのだった。
そんな司の様子を観て居た此の時のあきらは、思うのだった。
“牧野に、止められているのか?
司は、言い辛ぇのかも知れねぇな。”と…。
だからだったのだろう。
其の様子を察した此の時のあきらは、そんな司に、言って除けるのだった。
「なぁ~、司…。
お前を困らせる様な事は、一切、しねぇよ。
其れに、此の事が、牧野にバレれば…。
“連帯責任だ‼”とか、言われて…。
俺も、司と一緒に、牧野から、怒られるだろ?
俺が、そんな怖ぇ事に成る様な事をすると思うか?
牧野は、恐妻だろ?」と…。
だが、此の時の司は、そんなあきらからの言葉には、ムッとして居たのだった。
所謂、司は、あきらからの言葉の中で、「牧野は、恐妻だろ?」と、言う言葉に、反応したのだった。
だからだったのだろう。
司は、即答したのだった。
「つくしは、可愛いんだよ。」と…。
其処で、あきらは、心の中で、自身の失態を、反省するのだった。
“しまった。”と…。
だが、あきらは、思うのだった。
“今の総二郎を救うには、司の助けも必要だ。‼”と…。
だからだったのだろう。
自身の失態の件も有るので、あきらは、司に謝りつつ…。
司にヘルプの要請を、伝えるのだった。
「司…。
すまん。
言い過ぎた。
けど…な。
総二郎を救うには、やっぱり…。
司の助けも必要…何だよ。
大袈裟に言えば…。
西門流の危機かも知れねぇ。
だからこそ…。
家元と家元夫人が、俺に、連絡して来たんだと思うしな。」と…。
其処まで、あきらから言われた司は、あきらに、訊き始めるのだった。
「家元と家元夫人が、そんなに、困ってると言う事だよな?」と…。
だからだったのだろう。
あきらは、包み隠さず…。
総二郎の母親で在る 家元夫人から聞いた話しの内容から、司に、言って除けるのだった。
「まぁ~、総二郎の事だから…。
次期家元の座も、下りると言い出し兼ねねぇだろ?
だからこそ…。
家元と家元夫人が、慌て始めたのだろうな。」と…。
だからだったのだろう。
司は、今の総二郎の気持ちが、理解出来るだけに…。
“総二郎を、放って置く訳にはいかねぇな。”と、司は、思うのだった。
だからだったのかも知れない。
司は、重い腰を上げるかの如く…。
あきらに言って除けるのだった。
「良いか?
此の話しは、ぜってぇに、他言無用で、頼むぞ‼」と、言い乍ら…。
つくしから、聞いた話しを、あきらに言って聞かせるのだった。
此の時の司は、つくしとの約束を、初めて、破って迄…。
総二郎を救って遣る方を選んだのだった。
“其れが、強いては、総二郎の為…。
松岡の為…。”と、思い乍ら…。
そして、司の話しを聞いた此の時のあきらは、驚愕で、暫くは、口から、言葉が出て来なかったのだ。
だが、あきらは、心の中で、驚愕の言葉を出して居たのだった。
“優紀ちゃんが、妊娠して居たとは…。”と…。
だからだったのかも知れない。
そんな司の総二郎への思いが分かるだけに…。
あきらは、司から話しを聞いた後…。
司に、約束するのだった。
「牧野には、ぜってぇ、バレねぇ様にするからな。」と…。
そして、其の後のあきらは、密かに、桜子にも、連絡を入れるのだった。
そして、桜子と会って居たあきらは、桜子に、或る相談をするのだった。
其れは、司から話しを聞いた事で、あきらが、思い付いた提案だったのだ。
桜子も、“優紀さんの為なら…。”と、其のあきらからの或る相談事に、了承の意を告げるの
だった。
そして、其の或る相談事は、総二郎が、あきらに、連絡をして来た事で、いよいよ、決行される事と成ったのだった。
<此の二次小説『貴方を忘れる為…<総優> 24.』は、切りが良い為に、短めに、成っ
ております事をお詫び申し上げます。
了承の程、宜しくお願い致します。>