tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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人間恐怖症…<つかつく>  151.



其の後…。
美桜の卒業式から数日後には、F3&T3を招待して…。
古菱邸で、美桜の大学卒業パーティーが、開催されたのだった。


ちゃっかり、桜子も、同じ年での卒業と言う事で、美桜と一緒に、お祝いされたのだった。


桜子も、美桜の卒論を手伝った一人なのだ。


云わば…。
古菱家にとっては、桜子は、功労者なのだ。


だからだったのだろう。
美桜と進姉弟の両親で在る 古菱社長と古菱夫人にとって…。
桜子だけじゃ無く…。
今や、美桜には、桜子を含めたT3が、欠かせない存在に成って居たのだった。


だからこそ…。
美桜と進姉弟の両親で在る 古菱社長と古菱夫人にとっては、桜子の卒業も、美桜と一緒
に、祝って上げたかったのだ。


桜子は、美桜と一緒に、お祝いして貰った事を喜んで居たのだった。
そして、桜子は、美桜と進姉弟の両親で在る 古菱社長と古菱夫人に、感謝して居たのだった。



そして、美桜にとっては、古菱邸での『古菱美桜』としての最後の行事事が、終了したのだった。


実は、美桜は、高等部の卒業式に出席する事も無かったのだが…。
美桜と進姉弟の両親で在る 古菱社長と古菱夫人から、古菱邸での卒業パーティーを催して貰った事も無かったのだ。


美桜にとって…。
昨年の美桜の『Birthday party』の時以外では…。
古菱邸での行事は、全て、潤の為の行事事だったのだ。


だが、美桜にとって…。
此の大学卒業パーティーは、最後の『古菱邸』での行事事と成ったのだった。


なので、美桜は、F3&T3が、帰った後…。
美桜は、司に、ちらっと、話しして居たのだった。


「私…ね。
 高等部の卒業式に、出席して居ないだけじゃ無く…。
 実は、今日の様なパーティーも、催して貰って居ないの。
 だから…。
 今日は、本当に、嬉しかった。
 司…。
 今日まで、古菱邸で、過ごさせてくれて…。
 本当に、有難う!」と…。


そんな風に美桜から言われた時の司は、思わず…。
美桜の口を塞ぐのだった。



そして、翌日の美桜は、司と潤と共に、道明寺邸に移り住む事に成るのだった。


だからだったのだろう。
何処か?
寂しさを募らせていた様子の美桜だったのだ。



司に出会うまでの美桜は、まさか、此の『古菱邸』を、出る事に成るとは、思っても視なかったのだ。


此れまでの美桜の中では、“一生、此の『古菱邸』から、出る事は無い。”と、何処か?
確信めいたモノを感じて居たのだった。


其れに、自身が、結婚するとは、夢にも思っても視なかったのだ。


ましてや、自身が、恋愛する等と…。
そんな人が、目の前に現れる等と…。
そんな現実が、一生、自分自身の身に起こる等と…。
思っても視ない処か?
“有り得ない。”と、美桜自身には、思って居た位だったのだ。



其れに、自分自身にも、失われた過去が有った事位は、美桜にも、分かって居たのだ。


だが、其の当時の美桜は、そんな失われた過去を、意識して居なかったし…。
知ろう共…。
知りたい共…。
思って居なかったのだ。


だが、知ってしまった美桜は、そんな自分自身の過去に、焼きもちを焼いて居たのだ。


其の事を、司の姉で在る 椿に、指摘された事で、初めて、自身が、どれ程、司を好きに成って居たのか?
美桜は、知ったのだった。


否…。
思い知ったのだった。


今の美桜にとって、司は、頼れる存在だけじゃ無く…。
心の支えに成って居たのだ。


美桜にとっての司は、自身の病気を、少しずつ、克服させてくれた存在なのだ。


だからこそ…。
現在の美桜は、思って居たのだった。


“司に、会えた良かった。”と…。


否…。
きっと、美桜の中に在る 『つくしの魂』も思って居たのかも知れない。


“道明寺と再会出来て、良かった。”と…。



そして、美桜にとっては、名残惜しい我が家で在る 『古菱邸』…。
だが、此の『古菱邸』を卒業する事で、新しい司との生活の扉が開くのだ。


美桜は、思って居たのだ。


“此れからは、司と潤との新しい生活が待って居る。
 もう、後戻りは出来ない。
 したく無い。
 だから…。
 後ろを振り向く事無く…。
 前だけを向いて歩いて行こう‼”と…。


美桜にも、漸く、前向きに成る事が出来て居たのだった。


もしかしたら…。
つくしの前向きさが、美桜の中にも、出て来たのかも知れない。



未だ、美桜の記憶は、以前と変わりなく、戻っては居ない。


だが、司は、其れでも、十分、幸せなのだ。


何故なら…。
司の傍には、美桜と潤が居る。


今の司にとっての美桜は、『牧野つくし』の身代わりでは無い。


勿論、今でも、司の中では、『牧野つくし』=『古菱美桜』には、変わりは無いのだ。


だが、少しずつ…。
司の中でも、『牧野つくし』は、『牧野つくし』…。
『古菱美桜』は、『古菱美桜』…。
と、思える様に、成って来て居たのだ。


だからだったのだろう。
司は、潜在意識の中で、『古菱美桜』の中の『牧野つくし』を探そうとする意識が、薄れて居たのだった。



漸く、司と美桜は、道明寺邸に移り住む事で、本当の意味での夫婦としての出発を、今から、始める事に成るのかも知れない。



そして、司は、美桜と潤を伴って…。
道明寺邸に移り住む為に、戻って来たのだった。


そんな司と美桜と潤を出迎えたのは、タマと、長年、此の道明寺邸に仕えて来た執事だったのだ。


云わば…。
司の誕生した頃には、既に、此の道明寺邸の屋敷に仕えて居た人物なのだ。


という事は、司の全てを知って居る人物と成るのだった。


だからだったのだろう。
こんな日が来るとは、思っても視なかった人物なのだ。


否…。
“何時かは…。”と、思って居たのかも知れないのだが…。



タマにとっては、『待ちに待った日』だった事は言うまでも無いのだ。


勿論、今のタマとて、理解して居たのだ。
“現在の美桜は、『牧野つくし』では無い。”と、言う事を…。


だが、タマにとっては、あの頃と変わりなく『可愛い孫(?)』には、変わり無いのだ。
其れでも、あの当時のタマは、つくしに、憎まれ口を突いて居たのだが…。


だからこそ…。
タマにとっては、『待ちに待った日』だったのだ。


だからだったのかも知れない。
タマが、司と美桜と潤に、交わした挨拶の言葉は、決して、お客様扱いしたモノでは無かったのだ。


「司様…。
 美桜様…。
 潤坊っちゃん…。
 お帰りなさいませ。」と…。


だからだったのかも知れない。
美桜と潤も、気軽な気持ちで、タマに挨拶出来たのだった。


「只今、帰りました。
 此れからも、宜しくお願い致します。」
「タマちゃん…。
 ただいま…。」と…。



こうして、司と美桜と潤は、無事、道明寺邸への第一歩の扉を開いたのだった。




<此の二次小説『人間恐怖症…<つかつく>  151.』は、切りが良い為に、短めに成っ
 ております事をお詫び申し上げます。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

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