貴方を忘れる為…<総優> 26.
あきらは、司と類に、連絡を入れたのだった。
其の事に寄り…。
久し振りに、F4で飲む事に成ったのだった。
だが、此の日のF4の飲み会は、総二郎の呼び出しに寄るモノなのだ。
言う成れば…。
此の時のF4の飲み会は、唯の飲み会では無いと言う事だったのだ。
所謂、総二郎は、司とあきらに、訊きたい事が有ったのだ。
其れは、優紀の居場所と…。
何故?
優紀が、総二郎の前から、姿を消したのか?
此の2点に関して、総二郎は、司とあきらが、知って居るのか?
訊いて視たかったのだ。
そして、総二郎は、F4が、全員揃った時点で、訊き始めるのだった。
「司…。
あきら…。
訊きてぇ事が有んだ?」と…。
「「………」」
実は、此の時の司とあきらには、総二郎が、何を訊きたいのか?
分かって居たのだった。
だからだったのだろう。
司とあきらは、総二郎が、訊いて来るで在ろう言葉を待って居たのだった。
だからだったのかも知れない。
司とあきらは、言葉無く…。
総二郎には、唯、頷いて魅せたのだった。
なので、総二郎は、司とあきらに、訊き始めるのだった。
「優紀が、俺の前から、居なく成ったんだ。
司とあきらは、牧野と桜子から、優紀に関して、何か?
聞いてねぇか?」と…。
だが、司とあきらは、此処で、“聞いてる。”とは、とても、言えないのだ。
特に、司が、もし、此処で、言えば…。
つくしから、何を言われるのか?
分からないのだ。
云わば…。
司は、つくしを怒らせる訳には、いかないのだ。
だからだったのかも知れない。
此の日の司は、白を切る気で居たのだった。
「聞いてぇな。」と…。
また、此の時のあきらも、司を裏切る事が出来ない為に、司同様…。
白を切る気で居たのだった。
だからだったのかも知れない。
あきらも、司と同じ様な返答しか言い様が無かったのだった。
「俺も、聞いてぇな。」と…。
そして、そんな風に、話しして居た所に…。
タイミング良くと言うべきなのか?
桜子からあきらの携帯に、連絡が入って来たのだった。
所謂、あきらが、桜子と会った日に、あきらから、桜子に、お願いして居たのだった。
「総二郎から連絡が入って来たら…。
F4で飲む事に成ると思う。
其のF4で飲む日が、何時に成るのか?
桜子に、連絡を入れるから…。
其の日に、俺の携帯に、TELしてくれるか?」と…。
此れこそが、あきらが、考えた作戦だったのだ。
所謂、桜子は、あきらの考えた作戦に基いて…。
F4が飲み会をして居る当日に、あきらの携帯に、連絡を入れて居たのだった。
云わば…。
桜子は、作戦決行の連絡を、あきらの携帯に、入れたという訳だったのだ。
という訳で、あきらの携帯が鳴ったのだった。
あきらといえば…。
何食わぬ顔で、桜子からのTELに出るのだった。
「おぉ~、桜子か?
何だ⁉」と…。
なので、桜子は、そんな演技をして居るで在ろうあきらに、呆れ乍らも、返答するのだった。
“今日は、F4で飲んでいらっしゃるんですよね?”と…。
なので、またしても、あきらは、何食わぬ顔で、桜子に、返答するのだった。
「ああ。
F4で飲んでる。」と…。
其処で、桜子は、あきらから言われた通りに、言って除けるのだった。
“其方に、西門さんも、居らっしゃいますよね?
もし、ご一緒して居らっしゃるのでしたら…。
スピーカーに切り替えて下さいますか?”と…。
なので、あきらは、桜子から言われた通りに…。
携帯を耳から外して、スピーカーに切り替えたのだった。
そして、スピーカーに切り替えた事を、あきらは、桜子に、伝えるのだった。
「ああ。
切り替えたぞ。」と…。
実は、此れも、桜子は、あきらから、言われていたのだった。
なので、桜子は、あきらが、スピーカーに切り替えた事を確認してから、話しし始めるのだった。
“西門さん…。
ご無沙汰しております。”と…。
なので、総二郎は、桜子から指名された事も有り、桜子に、返答するのだった。
「ああ。
久し振りだな。」
そして、総二郎は、続け様に…。
桜子に、確認するだった。
実は、あきらは、総二郎が、桜子に、訊く事を想定して居たのだった。
「なぁ~、桜子…。
優紀が、俺の前から、居なく成った。
桜子は、優紀から、何か?
聞いてねぇか?」と…。
其処で、桜子は、躊躇する事無く…。
総二郎に、言って除けるのだった。
“聞いて居ますよ。”と…。
だからだったのだろう。
総二郎は、桜子からの返答の言葉に、食い付くかの如く…。
訊き始めるのだった。
「桜子…。
優紀から、何を訊いてる?
優紀の居場所か?
其れとも…。
何故?
優紀が、俺の前から姿を消したのか?
理由を聞いてんのか?」と…。
そして、桜子は、そんな風に、慌てて居る総二郎に、飄々と、返答するのだった。
“其の何方も…です。”と…。
そんな飄々と返答して来る桜子に、総二郎は、自然と、訊いて居たのだった。
「“何方も…。”…と言う事は…。
優紀が、今、何処に居るのか?
桜子は、知って居ると言う事か?」と…。
なので、桜子は、更に、そんな風に、慌てて居る総二郎に、飄々と、返答するのだった。
“はい。
存じ上げております。
其れに、現在の優紀さんが、如何言う状況で居るのかも…。”と…。
総二郎は、桜子からのそんな言葉を聞いて、不安に成って居たのだった。
総二郎は、此の時、“優紀に、一体、何が有ったんだ?”と…不安な思いで居たのだった。
だからだったのだろう。
総二郎は、桜子に、訊き始めるのだった。
「桜子…。
教えてくれ‼
優紀に、一体、何が有ったんだ?」と…。
だが、桜子は、一向に、返答の言葉を言って来なかったのだ。
だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、そんな桜子に、リピートするかの如く…。
もう一度、訊き始めるのだった。
「桜子…。
如何した?
何故、教えてくれねぇんだ?
優紀に、一体、何が有ったんだ?」と…。
其処で、漸く、桜子は、そんな総二郎に、ヒントを教えるが如く…。
話しし始めるのだった。
“現在の優紀さんは、体調が悪い様です。
そんな優紀さんの体調の変化に、気が付いたのは、同じ状況に居る先輩です。
此れが、今の優紀さんの現状です。”と…。
だからだったのだろう。
総二郎は、驚愕の言葉しか出なかったのだ。
「はぁ~??」と…。
だが、此の時に、気が付いた者が居たのだった。
そうだったのだ。
類だったのだ。
そして、類は、思って居たのだった。
“成程…ね。”と…。
だが、此の時の総二郎は、唯、驚愕するだけだったのだ。